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11月19日(日)公開シンポジウム「性暴力・性犯罪被害者支援を考える」を開催しました

2017年11月24日 【 イベント

 11月19日(日)「性暴力・性犯罪被害者支援を考える」シンポジウム(於:長野市権堂イーストプラザ市民講習センター)が開催されました。
本学学生、県内の性暴力・性犯罪の被害者支援関係者、本テーマに関心を持つ専門職の方等、55名の定員一杯の参加がありました。
以下に、学生のコメントを引用しながら当日の様子を報告いたします。

 上谷さくら先生のご講演「性暴力被害に遭ったときに、法律でできること」では、110番するとどんなサポートが得られるのか、 被害届を出した後にどのようなことを聞かれるのか、被害に遭った方が無用に傷つかないですむ事情聴取の在り方、 そのために司法関係者に講演を行っていることなど幅広いお話をいただきました。 学生からは、「性被害に遭ってしまった時、110番するのがいいと分かってはいても、いろいろ聞かれて負担になるのではないかという不安がありました。
しかし、今回、警察でしてくれること、裁判になった時にプライバシーが保護されるという話を聞いて、110番した方が良いのだと考えが変わりました」 「被害に遭った際、その後の流れや自分で選択できることがあると詳しいことが分かってよかった」「もっと多くの人にこのことを知らせる必要があると思った」などの感想がありました。

 岡本准教授の「被害者の心理と回復のプロセス」は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の特徴と回復プロセスに関するミニ講演でした。 学生からは「性被害にあったら心に深手を負って一生治らないと思っていたが、心は回復できると知り、少し安心した」 「授業でPTSDについて習ってはいても、実際にいろいろな反応が出るんだと知り驚いた。一人で抱えないで、周りに助けを求めることが大切だと思った。」という感想が聞かれました。

 パネルディスカッション「被害者がアクセスしやすいウェブサイトとは」では、榊原直樹専任講師から、被害に遭った人にとって必要な情報を提供する方策について、 情報デザインの観点からお話をいただきました。
その後、長野犯罪被害者支援センターで長く支援に当たっている相談員の方、上谷先生を交えて意見交換の時間をもちました。
ネット情報は有害なものと有益なものがあふれています。学生のコメントでは 「検索したら、相談センターや相談窓口がトップにくるようになれば、被害者の方も最初に見てくれると思う」「110番していいと分かってもらえるように、警察のホームページなどで大きく知らせる」「情報をまとめた漫画を作ったらどうか」などのアイディアが寄せられました。

 このシンポジウムは本学の榊原直樹専任講師・岡本かおり准教授による共同研究「性犯罪被害者支援のウェブサイトの構築」(平成29年度)により行われました。 参加者の皆様から寄せられた高い関心と励まし、いただいたコメントを参考にさせていただき、次年度も継続して地域貢献度の高い研究を目指します。

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