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生命倫理特論
稲葉 景・日下 和代
大学名 清泉女学院大学大学院
学部・学科 看護学研究科
開講キャンバス 東口 授業形態 講義
履修区分 必修 単位数 2単位
配当年次 1年 開講期
授業の概要

生命に関する倫理的な問題や課題についての理解を深めるとともに、生と死に医療がどう関わるべきかについての考察を通して、倫理的な諸問題に対処する考え方の幅を広げる。

学習到着目標

この科目は、生命倫理の歴史的・思想的背景等の基礎的な知識を身に付けることを目標とする。さらに、取り扱った生命倫理のテーマについて現状を理解するとともに、倫理的な課題について具体的に考え、自分のことばで説明できることを目指す。

成績評価方法

授業への取り組み(グループディスカッションを含む)(30%)、プレゼンテーション(30%)、レポート(40%)

課題に対する
フィードバック方法

授業内での質疑応答、プレゼンテーションやグループ・ディスカッションを行った際にはその都度コメントを付す。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート □グループワーク □プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク □リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

生命倫理の目的とカトリックにおけるいのちへのまなざしの理解

生命倫理での学びの目的と建学の精神であるカトリックにおけるいのちに対する姿勢を理解する。

予復習

<予習>シラバスをよく読む。初回のため予習なし。

<復習>授業内容を振り返り、資料やレジュメを読み直して、要点や自分の意見をまとめる。

担当

稲葉

2 内容

いのちのはじめを考える

いのちのはじまりに関する歴史的・思想的背景を学び、いのちのはじめに関する線引きの問題やコントロールについて倫理的課題を考える。

予復習

<予習>事前配布の資料を読み、自分の意見を考える。

<復習>資料やレジュメを読み直して、要点や自分の意見をまとめる。

担当

稲葉

3 内容

妊娠を考える

女性は妊娠や出産についてどのように捉えているかについて考える。

不妊という状況を以下に乗り越えようとしているかを理解する。

予復習

<予習>妊娠や出産、不妊について調べ、考える。(準備学習時間1時間以上)

<復習>妊娠や出産、不妊について、自分の意見をまとめる。

担当

日下

4 内容

生命医療技術の理解

妊娠のしくみと生殖医療技術の歴史・進歩と現状を理解する。

日本および外国における法律・規制などと実態を理解する。

予復習

<予習>生命医療技術について調べてくる。(準備学習時間1時間以上)

<復習>生命医療技術について、自分の意見をまとめる。

担当

日下

5 内容

生殖補助医療における具体的な問題

生殖補助医療により出産することによって起こる問題について理解する。

問題の解決方法について考える。

予復習

<予習>事前配布の資料を読み、自分の意見を考える。(準備学習時間1時間以上)

<復習>授業の内容について,自分の意見をまとめる。

担当

日下

6 内容

非配偶者間人工授精(AID)における「出自を知る権利」

「出自を知る権利」について考える。

 諸外国と日本の法制度について理解する。

予復習

<予習>「出自を知る権利」について調べてくる。(準備学習時間1時間以上)

<復習>「出自を知る権利」について、自分の意見をまとめる。

担当

日下

7 内容

出生前診断に関する現状理解と課題の検討

出生前診断、特に新型出生前診断(NIPT)について理解し、現状を理解したうえで倫理的課題について考える。

予復習

<予習>事前配布の資料を読み、自分の意見を考える。

<復習>資料やレジュメを読み直して、要点や自分の意見をまとめる。

担当

稲葉

8 内容

いのちのおわりを考える

いのちのおわりに関する歴史的・思想的背景を学び、いのちのおわりに関する線引きの問題やコントロールについて倫理的課題について考える。

予復習

<予習>事前配布の資料を読み、自分の意見を考える。

<復習>資料やレジュメを読み直して、要点や自分の意見をまとめる。

担当

稲葉

9 内容

非配偶者間人工授精(AID)で生まれた人の心理

 非配偶者間人工授精(AID)で生まれた人の心理を理解する。

 非配偶者間人工授精(AID)で生まれた人に必要なことを考える。

予復習

<予習>事前配布の資料を読み、自分の意見を考える。

<復習>AIDで生まれた人に必要なことについて、自分の意見をまとめる。

担当

日下

10 内容

非配偶者間人工授精(AID)で親になること

 AIDによって子どもを授かるための準備について考える。

 AIDによって生まれた子どもの育児について理解する。

予復習

<予習>事前配布の資料を読み、自分の意見を考える。

<復習>AIDで生まれた子どもの育児について、自分の意見をまとめる。

担当

日下

11 内容

安楽死に関する現状理解と課題の検討

安楽死の思想的背景を学び、安楽死の世界での現状を理解したうえで倫理的課題について考える。

予復習

<予習>事前配布の資料を読み、自分の意見を考える。

<復習>資料やレジュメを読み直して、要点や自分の意見をまとめる。

担当

稲葉

12 内容

尊厳ある死に関する現状理解と課題の検討

人間としての尊厳ある死とは何かを考えながら、尊厳ある死の歴史的・思想的背景を理解したうえで倫理的課題について考える

予復習

<予習>事前配布の資料を読み、自分の意見を考える。

<復習>資料やレジュメを読み直して、要点や自分の意見をまとめる。

担当

稲葉

13 内容

ホスピスに関する現状理解と課題の検討

尊厳ある死を迎える場としてのホスピスやビハーラ(仏教におけるホスピス)での取組について学び、現状を理解した上で倫理的課題を考える。

予復習

<予習>事前配布の資料を読み、自分の意見を考える。

<復習>資料やレジュメを読み直して、要点や自分の意見をまとめる。

担当

稲葉

14 内容

看取りに関する現状理解と課題の検討

死生観や看取りに関する意識調査等の資料を使用しながら、看取りの現状を理解した上で倫理的課題を考える。

予復習

<予習>事前配布の資料を読み、自分の意見を考える。

<復習>資料やレジュメを読み直して、要点や自分の意見をまとめる。

担当

稲葉

15 内容

まとめ―生命倫理の意義を理解する

これまでの学びの総括と倫理的課題について改めて検討し、グループ・ディスカッションを交えながら、これからの看護における生命倫理の意味を考える。

予復習

<予習>今までの資料やレジュメを読み直し、まとめのグループディスカッションの準備をする。(準備学習時間2時間以上)<復習>ディスカッションを通じて認識した自分の意見をまとめる。

担当

稲葉

16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間程度の予習・復習を奨励します。

教科書

授業内で適宜資料等を配布する。

参考書・文献

文献に関しては、テーマに合わせて適宜紹介する。

履修条件

生命倫理に関する新聞・ニュースなどの情報を積極的に収集することが望ましい。

ICT活用
実務経験
備考