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災害看護学特論
齋藤 正子
大学名 清泉女学院大学大学院
学部・学科 看護学研究科
開講キャンバス 東口 授業形態 講義
履修区分 選択必修 単位数 2単位
配当年次 1年 開講期
授業の概要

災害看護活動に従事する際に必要となる専門知識を深めるとともに、災害発生時に展開される看護の実際と課題を取り上げながら、災害看護の最新動向についての理解を深める。

学習到着目標

1.災害の種類やその特徴、人々の生命・健康への影響、地域社会への影響を理解を深める。2.災害サイクル、活動現場に伴う被災者の健康問題やこころの問題について、理論と被災者が置かれている現状から理解を深める。3.1,2をふまえ、看護の役割と基本的な援助方法について、多職種連携と倫理的視点を含めて修得する。(※本システムの行数制限により4~6を削除してあります)

成績評価方法

選択した授業テーマのプレゼンテーションの内容評価30%、発表時のデスカッションの発言状況と参加姿勢・状況30%、課題レポート40%

総合的に評価する。

課題に対する
フィードバック方法

授業テーマレポートの作成にあたっては準備段階からアドバイスする。発表時、他院生とデイスカッションができるように関わり、また評価的視点からもコメントする。さらに漸次、院生主体のプレゼンテーション発表の展開ができるように教育的フィードバックを行う。教員は、学生の発表内容に対して、幅広い視点でアドバイスや情報提供、学習方法をコメントし、災害看護学の学習効果を強固なものにしていく。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

オリエンテーション

本科目の運営方法とスケジュール、関連科目との学習連携についてオリエンテーションを受ける。院生自身の受講動機を表出することにより、課題を明確にする。

予復習

予習:院生自身の災害看護活動や既習について想起し、受講動機を検討する。

復習:院生自身の学習目標と課題を明確にする。

担当

齋藤正子

2 内容

歴史的見地から見る災害発生と人間の生活に与える影響と対応

過去から近年までの日本及び世界の発生と被害状況を俯瞰するとともに、災害が人間に与える影響や対応について学ぶ。今後、プレゼンテーションする学習テーマについて、院生間の担当を決定する

予復習

予習:災害の発生と対応を歴史的に捉える。

復習:特徴ある災害発生の特性についてさらに学習する。担当する学習テーマについて随時準備していく。

担当

齋藤正子

3 内容

災害の種類別被害状況と疾病構造

災害の種類別発生機序と被害状況、災害急性期及び亜急性期における疾病の病態・治療等について学ぶ。、

予復習

予習:3回目学習テーマについて関連文献を読み、備える。復習:授業で得られた知見、資料とともにノートに整理し、知識を深める。

担当

齋藤正子

4 内容

感染症の種類、感染源、感染経路、発生時の対応

パンデミックへの予防対策については、COVID-19の事例検討で学ぶ。    

予復習

予習:授業テーマについて予備知識を備える。

復習:授業で得られた知見、資料とともにノートに整理し、知識を深める。

担当

齋藤正子

5 内容

災害医療のCSCA3Tの構造と多職種連携

予復習

予習:授業テーマについて予備知識を備える。

復習:授業で得られた知見、資料とともにノートに整理し、知識を深める。

担当

齋藤正子

6 内容

災害サイクル、活動現場別における災害看護の役割と基本的援助方法      

災害サイクル、活動現場別における災害看護の役割と基本的援助方法について倫理的視点及び多職種連携の視点から学ぶ

予復習

予習:授業テーマについて予備知識を備える。

復習:授業で得られた知見、資料とともにノートに整理し、知識を深める。

担当

齋藤正子

7 内容

災害急性期の地域災害拠点病院等の役割、機能

受援と支援

予復習

予習:授業テーマについて予備知識を備える。

復習:授業で得られた知見、資料とともにノートに整理し、知識を深める。

担当

齋藤正子

8 内容

災害に関連した法律

被災者の避難生活と復興政策について、倫理的配慮をふまえた災害看護の視点から事例検討避難所における健康と生活上の問題、倫理的視点からの対応

予復習

予習:授業テーマについて予備知識を備える。

復習:授業で得られた知見、資料とともにノートに整理し、知識を深める。

担当

齋藤正子

9 内容

災害時要配慮者の種類と健康上の課題、災害関連死の予防対策と行政対応         

・個人及び集団のパブリックヘルスの視点から                    

・災害関連死の法律と行政対応

予復習

予習:授業テーマについて予備知識を備える。

復習:授業で得られた知見、資料とともにノートに整理し、知識を深める。

担当

齋藤正子

10 内容

被災者・救援者の倫理的配慮をふまえたこころのケア

予復習

予習:授業テーマについて予備知識を備える。

復習:授業で得られた知見、資料とともにノートに整理し、知識を深める。

担当

齋藤正子

11 内容

気象災害と災害情報                                 台風等、気象災害について事例検討から学ぶ。

予復習

予習:授業テーマについて予備知識を備える。

復習:授業で得られた知見、資料とともにノートに整理し、知識を深める。

担当

齋藤正子

12 内容

人間の災害発生に対する認知や避難行動に影響する情報              

災害発生時における住民の避難行動意識、台風19号発生時の住民の避難行動分析について、タイムラインを使用し検討する。

予復習

予習:授業テーマについて予備知識を備える。

復習:授業で得られた知見、資料とともにノートに整理し、知識を深める。

担当

齋藤正子

13 内容

地域防災・減災活動と倫理的配慮をふまえた看護職の役割

予復習

予習:授業テーマについて予備知識を備える。

復習:授業で得られた知見、資料とともにノートに整理し、知識を深める。

担当

齋藤正子

14 内容

学校防災、災害看護教育(基礎教育・継続教育)

予復習

予習:授業テーマについて予備知識を備える。

復習:授業で得られた知見、資料とともにノートに整理し、知識を深める。

担当

齋藤正子

15 内容

BCPと病院防災 総合防災訓練と平時の対応について学ぶ

予復習

予習:授業テーマについて予備知識を備える。

復習:授業で得られた知見、資料とともにノートに整理し、知識を深める。

担当

齋藤正子

16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

特に指定せず、適宜、授業で配布する。

参考書・文献

適宜、授業時に提示する。

履修条件

特になし

ICT活用 ■双方向型授業【大院生のプレゼンを基盤に意見交換を促進する】
■自主学習支援【大院生の自主的な学習を促進する取り組みを行う。】
■遠隔授業【Zoom等を活用し、学習テーマに関係する人材との意見交換を行う。】
実務経験 ■実務経験の内容【東日本大震災(浪江町健康支援活動)、関東・東北豪雨、熊本地震、西日本豪雨、令和元年台風19号の支援活動】
■所持している業務関連資格【看護師免許】
備考

災害及び災害看護に関する情報を積極的に収集し、院の学習に活かしましょう。授業は毎回院生のプレゼン含め構成していく予定です。