50412
看護研究方法Ⅱ
石川 りみ子
大学名 清泉女学院大学大学院
学部・学科 看護学研究科
開講キャンバス 東口 授業形態 講義
履修区分 必修 単位数 2単位
配当年次 1年 開講期
授業の概要

より良い看護を探究するための課題解決に必要となる研究活動に関する能力を高め、看護研究における倫理的配慮や研究者倫理についての理解を深める。具体的には、看護実践を質的又は量的側面から扱う研究活動に必要となる文献研究・事例研究・実験研究から、面接法、参加観察法、質問紙法、データ分析法などの研究デザインや研究手法について学修するとともに、対象者の人権擁護や研究不正の回避など、看護研究における倫理について学修する。

学習到着目標

看護研究の基礎的知識を学び、論理的・批判的思考および研究倫理を理解する。

1.看護研究の意義、方法論、および研究における倫理的配慮を説明できる。2.系統的な文献検索、文献の批判的な読み方、文献レビューの方法を修得する。3.研究デザインや研究手法を説明できる。4.研究のプロセスを説明できる。5.研究計画書の意義と構成内容を説明できる。

成績評価方法

調査票・研究計画書の作成についての内容評価(70%)、発表の仕方・発表時のデスカッションの発言状況と参加態度など(30%)により評価する。

課題に対する
フィードバック方法

文献リスト、調査票・研究計画書の作成について教員が適宜指導を行う。発表と討論に対する評価を加えながら、学生に教育的フィードバックを行い、看護研究に必要な知識と倫理的態度を指導する。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク □リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

量的研究の基礎的知識を理解し、量的研究における母集団と標本抽出の関係、データ収集の方法、および統計的分析について理解する。

予復習

・量的研究の基礎的知識を振り返る。

・量的アプローチの研究論文を検索し、次回持参する。

担当

石川

2 内容

量的研究に関する研究論文から、調査内容、データ収集方法、データの分析との関係について検討する。

予復習

・振り返りを行う。

・関心ある分野の研究目的にそった調査内容を考える。

担当

石川

3 内容

関心ある分野の研究課題・研究目的にそった調査票の作成の仕方、分析の仕方を検討する。

予復習

・調査内容と研究課題・目的、分析方法との関連性を吟味する。

担当

石川

4 内容

研究の質的アプローチについて学び、質的研究の特徴および量的研究との違いを理解する。質的記述的研究の種類、質的研究におけるフィールドワークやインタビューなどデータ収集方法について理解する。

予復習

・振り返りを行う。

・多様な質的研究について予習する。

担当

石川

5 内容

グラウンデッドセオリーアプローチ、エスノグラフィー、現象学的研究法、アクションリサーチなど多様な質的研究の特徴、方法について理解する。

予復習

・質的アプローチに関する研究論文を検索し、関心ある分野の研究課題との関連を吟味する。

担当

石川

6 内容

研究計画書の意義と作成上の注意、および研究計画書に包含すべき内容について理解する。研究テーマ、研究の背景、研究の意義、研究目的、研究デザイン、研究方法(研究対象、データ収集方法、分析)、倫理的配慮を成文化し、研究計画書案を作成する。

予復習

・文献検討から得た研究の背景をまとめる。

・研究計画書案が実現可能か、倫理的配慮はなされているかを吟味する。文献リストを整理する。

担当

石川

7 内容

研究計画書を発表し合い、質疑応答をとおして、研究計画書に包含すべき内容について吟味し、内容を推敲する。

予復習

・発表・意見交換をとおして自身の研究計画書が他者に伝わる内容か吟味する。・研究における対象者の人権擁護など倫理的配慮が十分かを検討する。

担当

石川

8 内容

研究計画書に包含すべき内容について再考し、研究計画書を完成させる。

予復習

・次の研究活動の足掛かりとする

担当

石川

9 内容
予復習
担当
10 内容
予復習
担当
11 内容
予復習
担当
12 内容
予復習
担当
13 内容
予復習
担当
14 内容
予復習
担当
15 内容
予復習
担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

南裕子、野島佐由美編集:看護における研究 第2版 日本看護協会 2018

参考書・文献

黒田裕子著:黒田裕子の看護研究 Step by Step 医学書院 2019

履修条件

特に無し

ICT活用
実務経験 ■実務経験の内容【看護学研究科教授等にて、勤務経験あり.】
■所持している業務関連資格【看護師】
備考