本科目では、妊産褥婦・新生児期の助産過程を展開するための基礎的知識（新生児期については、科目「周産期医学（正常新生児・ハイリスク新生児）」を学習する）とともに、模擬事例を通じて妊産褥婦・新生児期の助産過程の展開を学ぶ。具体的には、正常な妊娠期(胎児を含む）、分娩期（胎児を含む）、産褥期の生理的変化や影響因子について学ぶ。また、妊娠期・分娩期・産褥期・新生児期での助産を実践するための助産過程の概要および助産過程展開の思考プロセス、すなわち、各期における時期診断、経過診断（正常な経過、健康状態、経過予測）と診断に基づく助産計画の立案について学ぶ。

1.カルテ情報、これまでの経過をふまえてベッドサイドで情報収集する必要のある項目を列挙できる。2.実践助産学演習（シミュレーション）にて、実際に収集した情報を分析・解釈できる（時期・経過診断）。3.2を根拠として必要となるケアの方向性(統合）を記述できる。4.2および3を根拠として助産計画を立案できる。5.4で立案した助産計画を実践助産学演習（シミュレーション）にて実践し振り返りをふまえて助産過程を修正できる。

ケースレポート100%

・今日の助産 マタニティサイクルの助産診断・実践過程

・助産学実習プレブック－助産過程の思考プロセス、産婦人科診療ガイドライン2020

本科目で展開した助産過程の一部について、科目「実践助産学演習（シミュレーション）」で実践する。本科目の単位取得が、助産学実習Ⅰ（継続事例），助産学実習Ⅱ（分娩期），助産学実習Ⅲ（産褥期・新生児期），助産学実習Ⅳ（周産期ハイリスク）の履修条件となる。