この科目は建学の精神であるキリスト教について学ぶ授業です。とくに聖書の教える「愛」に焦点を当て、時間をかけて考えていきます。一般に、〈神は愛である〉とはキリスト教の代名詞のように言われる文言ですが、それはどういう意味なのか、私たちの身近にあふれている「愛」という言葉の意味と同じなのか、違うのか――このような問題意識を探究の起点にして、ルカ福音書の「善いサマリア人」を中心にイエスの言葉を読み解きながら、キリスト教の教えの特徴を理解することをめざします。また、その探究に必要な予備知識として、キリスト教成立の歴史や聖書の構成・内容に関わる基本も身につけていきます。なお、「建学の精神」を涵養する助けとして、毎回授業開始時に短いメディテーションの時間をとります。

この科目は、共通教育の学習成果『Ⅲ．豊かな人間性』と『Ⅰ.知識・教養』の習得を目標とする。具体的には、それぞれ『キリスト教的愛の概念について知ることによって、「神に愛された人としての自覚」（本学の教育目標）を持った生き方を模索していくための手がかりをつかむこと』、『本学の成立根拠であるキリスト教に関する一般的・基本的な知識を身につけること』を目標とする。

リアクションペーパー、レポートなどの提出物　70％ 授業への参加姿勢度　30％

提出物に講師の助言やコメントを記したうえで返却します。

『聖書（ハンディバイブル・旧約続編つき・新共同訳）』日本聖書協会（３１００円＋税）

および、配布プリント

越前喜六編著『愛』『霊性』『癒し』『祈り』『希望』『知恵』『道』『真福』教友社

建学の精神科目として、短大生の必修科目です。全員履修してください。