62221
文学の世界(日本)(不開講/隔年)
佐藤 友哉
大学名 清泉女学院短期大学
学部・学科 共通教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 講義
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 1・2年 開講期
授業の概要

・物語の世界には様々な〈境界〉が見出せる。芥川龍之介の作品を読み、その〈境界〉の作品中における役割について学習する。

・作家の意図を必ずしも到達点としないテクスト分析とはどのようなものかについて、作品を読むことで理解する。

・作品を客観的に分析することで論理的思考能力を高める。

・長野県にまつわる俳人小林一茶の作品を鑑賞する。

学習到着目標

この授業では、共通教育の学習成果『知識・教養』、『視野の広さ』の獲得を目標とする。具体的には以下を学修到達目標とする。①表現に即し、客観的に文学作品を分析する能力を身につける。②1つのキーワードを元に、作品の相互関係を理解する。③小林一茶の作品の特徴を理解する。

成績評価方法

作品に対する感想(manaba使用)10%、授業終わりに提出するミニレポート20% 定期試験70%

課題に対する
フィードバック方法

参考となるミニレポートは毎回授業のはじめに紹介する。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) □ディスカッション・ディベート ■グループワーク □プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

概要説明 境界、テクスト分析とは、芥川作品「ピアノ」を読む

予復習

テクスト分析について復習する

担当
2 内容

「トロッコ」芥川が描く少年像

予復習

「トロッコ」を事前に読んでおく

「トロッコ」について復習する

担当
3 内容

「魔術」もう一人の〈わたし〉と出会う物語①前半42~48ページを読み解く

予復習

「魔術」前半を事前に読んでおく

「魔術」について復習する

担当
4 内容

「魔術」もう一人の〈わたし〉と出会う物語②後半49~56ページを読み解く

予復習

「魔術」後半を事前に読んでおく

「魔術」について復習する

担当
5 内容

「杜子春」もう一人の〈わたし〉と出会う物語①一~四節までを読み解く

予復習

「杜子春」一~四節を事前に読んでおく

「杜子春」について復習する

担当
6 内容

「杜子春」もう一人の〈わたし〉と出会う物語②五、六節を読み解く

予復習

「杜子春」五、六節を事前に読んでおく

「杜子春」について復習する

担当
7 内容

「蜘蛛の糸」不可解な現実をうまく理解できない自己の物語①読解編

予復習

「蜘蛛の糸」を事前に読んでおく

「蜘蛛の糸」について復習する

担当
8 内容

「蜘蛛の糸」不可解な現実をうまく理解できない自己の物語②朗読の演出考察編(理解と表現の関係を学ぶ)

予復習

「蜘蛛の糸」を事前に読んでおく

「蜘蛛の糸」の演出方法について復習する

担当
9 内容

「白」白い〈わたし〉と黒い〈わたし〉の物語①一~三節を読み解く

予復習

「白」一~三節を事前に読んでおく

「白」について復習する

担当
10 内容

「白」白い〈わたし〉と黒い〈わたし〉の物語②四、五節を読み解く

予復習

「白」四、五節を事前に読んでおく

「白」について復習する

担当
11 内容

「仙人」最も得した人物は誰か

予復習

「仙人」を事前に読んでおく

「仙人」について復習する

担当
12 内容

「蜜柑」列車が果たす役割

予復習

「蜜柑」を事前に読んでおく

「蜜柑」について復習する

担当
13 内容

映画「となりのトトロ」に見る境界①視聴編

予復習

テクスト分析の映画への応用方法について復習する

担当
14 内容

映画「となりのトトロ」に見る境界②分析編

予復習

テクスト分析の映画への応用方法について復習する

担当
15 内容

1、小林一茶の俳句を鑑賞する

2、芥川「ピアノ」を再読する

予復習

一茶の俳句の特徴について復習する

担当
16 内容

定期試験

予復習

定期試験に向けての総復習

担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義は4時間程度の予習・復習を奨励します。

次の授業で取り上げる作品を事前に必ず読んでおくこと。どれも短編のため、20分前後で読めると思われる。

教科書

芥川龍之介『蜘蛛の糸・杜子春』(新潮文庫、1968年)352円

参考書・文献

松本和也『テクスト分析入門—小説を分析的に読むための実践ガイド』(ひつじ書房)

履修条件

「文学の世界(欧米)」(R5開講)か本授業「文学の世界(日本)」(R4・6開講)かどちらか1科目のみ履修可

ICT活用
実務経験 ■実務経験の内容【国語科非常勤講師として高等学校での勤務経験あり】
■所持している業務関連資格【中学校・高等学校教諭一種免許状(国語)】
備考