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メディアの世界
小林 孝
大学名 清泉女学院短期大学
学部・学科 共通教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 講義
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 1・2年 開講期
授業の概要

 メディアとは情報を伝えるさまざまな手段、媒体のことをいいます。現代は新聞、テレビ、雑誌、ラジオなど従来のマスメディアに加えて、インターネットを利用したソーシャルメディアの発展が、世界の政治や経済、社会に大きな影響を及ぼしています。ネット社会では多様な情報の取得や発信が可能になり、身の周りには種々雑多な情報があふれています。その中で私たちは、確かな情報を見極める力を身につけることが必要不可欠となりました。

 授業の主眼は、マスメディアの歴史、仕組み、特性、問題点などを知り、客観的に見る目を養うこと、ネット情報の上手な扱い方を学ぶことです。毎回の授業のテキストは、オリジナルのプリントを配布します。皆さんには毎回、関心を持ったニュースの感想や疑問などをリアクションペーパーに書いてもらいます。そのニュースの読み解き方、メディアの意図についても考察します。課題として池上彰著『わかりやすさの罠』(集英社新書)のレポート提出があります。

学習到着目標

 この科目は、共通教育の学習成果『知識・教養』と『視野の広さ』の習得を目標としています。具体的には『情報に対する判断力(メディアリテラシー)を高めること』、『時事問題への関心を高め、社会人としての素養を培うこと』を目指します。

成績評価方法

 期末試験40%、ブックレポート30%(課題図書:池上彰「わかりやすさの罠」)、リアクションペーパーの内容30%の評価配分を原則とし、出欠・授業態度についても考慮します。

課題に対する
フィードバック方法

 日ごろ時事問題に接する機会を増やすこと。具体的には新聞を読んだり、ネットやテレビのニュースをチェックしたりすることが習慣になるようにします。そのためには信頼度の高い情報源から、確かで多様な情報を得るための知識が欠かせません。いま社会で起きていることは、私たちの生活、将来にどう関わってくるのか、自身に引きつけて考えてみましょう。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) □ディスカッション・ディベート □グループワーク □プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

はじめに-時事問題に関心を持とう

予復習

第1回の振り返り***

担当
2 内容

多様なメディアの世界-既存のマスメディアとネットメディア

予復習

第2回の振り返り

担当
3 内容

メディアと戦争-ロシアの侵攻から見えるもの

予復習

第3回の振り返り

担当
4 内容

新聞①-役立つ読み方

予復習

第4回の振り返り

担当
5 内容

新聞②-その特徴と今後の役割

予復習

第5回の振り返り

担当
6 内容

テレビ-影響力と将来像

予復習

第6回の振り返り

担当
7 内容

NHK-公共放送の役割と課題 

予復習

第7回の振り返り

担当
8 内容

コミック-ユニークな日本文化

予復習

第8回の振り返り

担当
9 内容

映画-栄枯盛衰を経て、その魅力を探る

予復習

第9回の振り返り

担当
10 内容

雑誌の世界-果たした役割と今後

予復習

第10回の振り返り

担当
11 内容

ネットの進化-ビッグデータとプライバシー

予復習

第11回の振り返り

担当
12 内容

政治とマスコミ-チェック機能について考える

予復習

第12回の振り返り

担当
13 内容

蔓延するフェイクニュース-ダメ情報の見分け方  レポートの書き方

予復習

第13回の振り返り

担当
14 内容

広告-メディア経営を支えるメカニズム

予復習

第14回の振り返り

担当
15 内容

世論操作と誤報-メディアの病理を探る 

予復習

第1回の振り返り、期末試験の準備

担当
16 内容

期末試験 

予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義は4時間程度の予習・復習を奨励します。

毎日ニュースに触れて、自分なりの意見や疑問を持つこと。分からない用語はできるだけ調べるように心掛けること。

教科書

使わない。講師がまとめた資料を毎回配布する。

参考書・文献

池上彰「わかりやすさの罠 池上流「知る力」に鍛え方」集英社新書

履修条件

履修人数は100名までとする。

ICT活用
実務経験
備考