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これからの社会福祉
小松 仁美
大学名 清泉女学院短期大学
学部・学科 共通教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 講義
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 1・2年 開講期
授業の概要

この科目では、社会福祉の基礎概念や理念を学び、児童、高齢者、障害者や貧困、医療、人権、環境などの様々な福祉課題のうち学生自身が興味を持つテーマを選んで、選択したテーマについて調べ、まとめ、発表することを通して、ともに考える学びあう協働を実践する。

座学では、自立と社会参加の視点を大事にしながら、一人一人の抱える生活問題や福祉ニーズが多様化していること、その多様なニーズに対応しながら援助する視座を理解することを求める。グループでの作業では、一生活者として地域で暮らしていく際の社会福祉課題に目を向けながら、職業人として働いたり、地域住民として暮らしたり、パートナーと暮らしたりする、生きている私たち一人ひとりの「これからの生活」、「これからの社会福祉」について考え、互いに学びあう。そのため、①積極的な授業内での発言と他者の発言を否定せず最後まで聞くこと、②グループ内での自主的な役割分担と作業の遂行(誰もが得手不得手にかかわらず記録や発表、議論の発言や聞き役を経験)すること、③これらを通じて、互いによい活動を称賛し、間違いは指摘しあえる専門性の獲得を目指す。

学習到着目標

この科目は、共通教育で得た知識・技術を援用しながら同じ授業を履修する仲間の力を借り、当事者に思いを寄せて、当事者の抱えている問題と生活の実情、それを取り巻く社会資源を考察しながら、一人一人が福祉専門職者としての価値や規範に基づいて支援を仮説的に組み立てられるようになることを目標とする。

成績評価方法

出席要件を満たした者を対象に次の観点から総合的に判断し評価する。授業内メモ(15%)事前学習(15%)振り返り学習(15%)授業態度(20%)授業内成果物(20%)授業内課題レポート(15%)。特に、授業態度においては、他者と気持ちよく協働できるよう、他の受講生に対して援助的な振る舞いができること/できるようになることに重きを置く。

課題に対する
フィードバック方法

リアクションペーパーは、学生の質問や意見などについて必要に応じて適宜全体へのレスポンスとして共有化を図る。授業態度は、必要に応じて授業において支持的に言及し、反映する。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

オリエンテーション。

学生自身が興味のあるテーマを選定するためにグループで話し合う。

予復習

予習:福祉と聞いて連想すること、興味のある分野についてまとめておく。

復習:リアクションペーパーに記入し次週の授業前に提出する。

担当
2 内容

自分と他者のいいところ探しをしよう!ペアに分かれて、自己紹介、ほめあい、困りごと相談をして、話し手と聞き手を経験する

予復習

予習:バイスティックの7原則についての調べ学習

復習:リアクションペーパーに記入し次週の授業前に提出する。

担当
3 内容

家族の事例検討①ジェノグラムをケースから書き起こし、グループごとに発表する

予復習

予習:ジェノグラムの作成方法についての調べ学習

復習:リアクションペーパーに記入し次週の授業前に提出する。

担当
4 内容

家族の事例検討②エコマップをケースから書き起こし、グループごとに発表する

予復習

予習:エコマップについての調べ学習

復習:リアクションペーパーに記入し次週の授業前に提出する。

担当
5 内容

家族再統合の事例検討:事例から家族成員の把握と社会資源の把握を試み、家族を再統合するための支援計画を立てる

予復習

予習:エコロジカルアプローチと、援助過程、特に「アセスメント」を中心に調べ学習する

復習:リアクションペーパーに記入し次週の授業前に提出する。

担当
6 内容

児童福祉グループ学習①少子化の推移、虐待通告件数の推移、不登校児童数の推移、いじめの推移の4領域でのまとめ学習をし、発表準備を行う

予復習

予習:4領域の最も興味のある内容を選んで調べ学習する

復習:リアクションペーパーに記入し次週の授業前に提出する。

担当
7 内容

児童福祉グループ学習①少子化の推移、虐待通告件数の推移、不登校児童数の推移、いじめの推移の4領域について、各グループが発表し、評価する

予復習

予習:発表しない他の4領域に関する調べ学習

復習:リアクションペーパーに記入し次週の授業前に提出する。

担当
8 内容

児童福祉グループ学習②保育園、小学生、中学生、思春期という年齢層や所属する場所ごとにわかれて、LGBTQの性自認とその性自認をめぐる課題や周囲とのトラブルとその解消に向けた支援について、まとめ学習をし、発表準備を行う

予復習

予習:子どものLGBTQに関する調べ学習

復習:リアクションペーパーに記入し次週の授業前に提出する。

担当
9 内容

児童福祉グループ学習②保育園、小学生、中学生、思春期という年齢層や所属する場所ごとにわかれて、LGBTQの性自認とその性自認をめぐる課題や周囲とのトラブルとその解消に向けた支援について、各グループが発表し、評価する

予復習

予習:子どものLGBTQに関する調べ学習

復習:リアクションペーパーに記入し次週の授業前に提出する。

担当
10 内容

障がい者福祉グループ学習①視覚障害、聴覚障害、肢体不自由、言語機能障害、内臓の機能障害の5領域について、数、特徴、暮らしと暮らしにおける障害や困難、援助の方法などについてまとめ学習をし、発表準備を行う

予復習

予習:5領域の最も興味のある内容を選んで調べ学習する

復習:リアクションペーパーに記入し次週の授業前に提出する。

担当
11 内容

障がい者福祉グループ学習①視覚障害、聴覚障害、肢体不自由、言語機能障害、内臓の機能障害の5領域について、数、特徴、暮らしと暮らしにおける障害や困難、援助の方法などについて、各グループが発表し、評価する

予復習

予習:発表しない他の5領域に関する調べ学習

復習:リアクションペーパーに記入し次週の授業前に提出する。

担当
12 内容

障がい者福祉グループ学習②精神障害、知的障害、発達障害、難病指定患者、障がい児の5つにわかれて、定義、数、特徴、暮らしと暮らしにおける障害や困難、援助の方法などについてまとめ学習をし、発表準備を行う

予復習

予習:5領域の最も興味のある内容を選んで調べ学習する

復習:リアクションペーパーに記入し次週の授業前に提出する。

担当
13 内容

障がい者福祉グループ学習②精神障害、知的障害、発達障害、難病指定患者、障がい児の5つにわかれて、定義、数、特徴、暮らしと暮らしにおける障害や困難、援助の方法などについて、各グループが発表し、評価する

予復習

予習:発表しない他の5領域に関する調べ学習

復習:リアクションペーパーに記入し次週の授業前に提出する。

担当
14 内容

高齢者福祉グループ学習:介護、孤独死、性、地域で暮らし続ける、認知症、自動車の運転、フードデザート、医療など自分たちで学びたいテーマを自由に設定し、まとめ学習を行う

予復習

予習:高齢者福祉に関連して興味のあることを調べ学習

復習:リアクションペーパーに記入し次週の授業前に提出する。

担当
15 内容

授業の振り返りレポート

予復習

予習:レポートを書くにあたり自身を振り返る、レポート準備(事前にレポート内容は第14回の授業で公開します)

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義は4時間程度の予習・復習を奨励します。

テレビ、新聞、インターネット等の報道に注目し、授業での学びを社会現象と照らして捉えるようにすることを奨励します。

教科書

テキストは使用せず、適宜プリントを配布する。

参考書・文献

・岩田正美・上野谷加代子・藤村正之著,『ウェルビーイング・タウン 社会福祉入門 改訂版』有斐閣アルマ,2013年。

履修条件

グループでの発表に当たり、調べ学習、意見の交換、まとめ学習、全員の前での発表などが滞りなく遂行できること。

ICT活用
実務経験 ■所持している業務関連資格【社会福祉士】
備考