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チャイルドケアと子育て支援
塚原 成幸
大学名 清泉女学院短期大学
学部・学科 共通教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 講義
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 1・2年 開講期
授業の概要

共通教育科目の一つとして、子どもを取り巻く様々な問題(児童虐待、災害支援、子ども特有の疾患等)をトピックとして取り上げ、子育てに関する見識を深める。また、多様に変化する子育て事情について、広い視野を養うことを目的とし、現代社会特有の「様々な生きにくさ」を理解する。さらに、大人も子どもも成長し合えるコミュニティーのあり方について学ぶ。なお、子どもめぐる現実的な課題を強く実感する意図で、外部講師の授業を4回計画している。

学習到着目標

この科目は、共通教育の学習成果『1.知識・教養』と『2.視野の広さ』である。具体的には、子どもを取り巻く様々な社会的な課題(児童虐待、災害支援など)についての知識を蓄えること、こういった問題にどう対処するべきかについて広い視点と視野を持つことを目標とする。

成績評価方法

期末レポート50%、振り返りシート(リアクションペーパー)の提出と内容30%。本授業への参加姿勢度20%とする。

課題に対する
フィードバック方法

振り返りシート(リアクションペーパー)を中間期に回収し、内容に応じて教員からの意見を付す。また質問内容によっては、授業中に回答する。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート □グループワーク □プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

授業オリエンテーション:現代社会における子どもの支援とその意義について考える。

予復習

初回の予習は不要だが、次回以降、振り返りシートに感想・質問を記入してくること。

担当

塚原成幸

2 内容

子どもを取り巻く社会的な課題①:小児医療の実態と院内学級での支援について理解する。

予復習

教育を受ける権利について考え、振り返りシートに感想を記入する。

担当

塚原成幸

3 内容

子どもを取り巻く社会的な課題②:周産期医療の現実と課題について理解する。

予復習

子どもの誕生に関係するトラブルについて、自分の考えをまとめ、振り返りシートに自分の意見を記入する。

担当

塚原成幸

4 内容

子どもを取り巻く社会的な課題③:児童虐待の基礎知識を理解し、対処する方法や支援策について理解する。

予復習

児童虐待の支援に必要なことを考え、具体的な支援方法を検討する。

担当

塚原成幸

5 内容

特別授業①:闘病生活の当事者による講演/生き方の多様性について理解を深める。

予復習

講演で考えたこと学んだことについて振り返りシートに感想を記入する。

担当

猪又 竜

6 内容

児童文化財の活用方法を学ぶ①:絵本の魅力を再発見し、子育て支援に活かす方法を考える。

予復習

授業で学んだ選書の方法を参考にして絵本を用意する。また、選んだ絵本を読み込んでおく。

担当

塚原成幸

7 内容

特別授業②:読書アドバイザーによる講演/幼児の発達段階に合わせた絵本の選書方法を学び、自らも実践する。

予復習

絵本を子育てで活かす方法について考え、振り返りシートに自分の意見を記入する。

担当

小林いせ子

8 内容

子どもを取り巻く社会的な課題④:多様な子育て環境を理解し、日本の子育てと海外の子育ての違いを理解する。

予復習

環境による子育て環境の違いについて振り返りシートに感想を記入する。

担当

塚原成幸

9 内容

児童文化財の活用方法を学ぶ②:子どもが楽しむ玩具の種類や特性を理解する。

予復習

発達に合わせた玩具の選び方について考察し、自分の意見を振り返りシートに記入する。

担当

塚原成幸

10 内容

子どもを取り巻く社会的な課題⑤:親の生きにくさを学び、子育ての困難さを理解する。

予復習

現代における子育て支援の難しさについて考え、感想を振り返りシートに記入する。

担当

塚原成幸

11 内容

特別授業③:メディアと子どもとの関係性について考え、子育て支援のあり方を検討する。

予復習

メディアが子どもの成長にあたえる影響について考え、自分の意見を振り返りシートに記入する。

担当

松島恒志

12 内容

子どもを取り巻く社会的な課題⑥:災害が子どもにあたえる影響について理解する。

(講演会の事前学習)

予復習

災害時における子育て支援のあり方について自分の意見を振り返りシートに記入する。

担当

塚原成幸

13 内容

特別授業④:東日本大震災の被災経験者の講演。家族の絆の大切さを考える。

予復習

講演について考えたことをレポートとしてまとめ、次回提出する。

担当

木村 紀夫

14 内容

子どもを取り巻く社会的な課題⑦:子ども自身が備えている潜在的な「生きる力」について考える。

予復習

期末レポートの内容について考え方を整理する。

担当

塚原成幸

15 内容

期末レポートの作成、授業のまとめ

予復習

総復習

担当

塚原成幸

16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

特別授業前は、講師の経歴や取り組んでいる活動に対する事前学習を著書やDVD等で行うことを推奨する。

教科書

特になし。必要な資料はその都度配布する。

参考書・文献

カナダ・公衆衛生局「子どもの感情・親の感情」遠見書房 

NHK取材班「ママたちが非常事態!?」ポプラ社

履修条件

子どもの生命倫理に関するシビアな内容の多い授業である。事例紹介の際は、特に真摯な姿勢で臨むこと。

ICT活用 ■遠隔授業【状況により、ZOOMによるリアルタイム授業を行う可能性あり。】
実務経験 ■実務経験の内容【精神科ソーシャルワーカー(PSW)、医療ソーシャルワーカー(MSW)として施設、病院勤務経験あり】
■所持している業務関連資格【社会福祉士】
備考