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日本語表現Ⅱ
草田 道代
大学名 清泉女学院短期大学
学部・学科 共通教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 講義
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 1・2年 開講期
授業の概要

① お互いに気持ちよく対話したり合意形成するための練習をし、円滑なコミュニケーションに必要なものは何か主体的に考え、気づきを得る。

② 日本語の表現(主に音声表現)について、言葉の歴史や背景などを知り豊かな表現を味わう。

③ 自分が伝えたいことを聞き手に正しく伝えるためにどうしたらいいか工夫し、スピーチやプレゼンに慣れる。

多様性の時代。自分と違う考えや価値観を理解した上で、それぞれの考えを伝え合い、異なる意見を擦り合わせて納得解を導き出す、そのために必要なのは対話です。学部や学年が異なる仲間と上記①②③を体系的に、そして楽しく学び合う中で、皆さんは自ら様々なことに気づくでしょう。その気づきが対話力に繋がります。この授業では「正解」はいくつもあり「間違い」はひとつもありません。心置きなく話せる心理的安心安全な場づくりをしますので、思う存分コミュニケーションの練習をしてください。

学習到着目標

短大共通教育の学習成果「知識教養」「コミュニケーション能力」の習得が目標。

グループワーク… 相手の意図を理解し自分の考えを正しく伝え、異なる意見をすり合わせて合意形成する力の向上。

スピーチ演習…伝えたい事柄にふさわしい言葉を使ってわかりやすく内容を組み立てる力、より伝わりやすい声や表情で話す力の向上。

成績評価方法

グループワーク、ミニスピーチなどを通しての授業への参加意欲と振り返りの内容40% 期末スピーチの内容と表現30%、期末レポート30%。

課題に対する
フィードバック方法

身近なテーマに沿ったスピーチを数回行い、その都度いい点改善点などを伝えます。自分に言われたことはもちろん、他の受講生への注意もよく聞いて、次のスピーチに生かしてください。 授業内で気づいたことを振り返りシートに記入し、次の時間に全員で共有します。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

【授業の目的 役に立つ学びにしよう】

自分の気持ちを大事にし、同様に相手の気持ちも大事にすることはコミュニケーションの基本。常に「役に立ちそう」と思うことを見つけ、自分にとって使える学びにして欲しい。

予復習

授業の終わりに毎回振り返りシートを記入し、気づきをアウトプットすることで定着させてください。

担当
2 内容

【お互いを知ろう】

この授業では間違いも失敗もない。お互いを知るために取り組みやすい小さなワークを積み重ね、 心理的安心安全な場を全員で作り上げる。

予復習

講義を聞くだけでなく実際に話す機会が多くなりますので、積極的に参加するために授業を楽しむ心の準備をしてきて下さい。

担当
3 内容

【コミュニケーションに必要な傾聴力と発信力】

「きくスキル」を身につける。聞く、聴く、訊くのように色々な「きく」について、ゲームやワークを通して考える。

予復習

相手から聞き取った内容をテーマに沿って発表できるようにまとめておくこと。

担当
4 内容

【言葉遊びを通して、日本語を豊かにしよう】

日本では昔から言葉遊びが盛ん。言葉遊びの歴史や絵本を通して表現の豊かさを再発見し、実際に言葉遊びを楽しむ。

予復習

アクロスティックの課題を出します。柔軟な発想で取り組んで下さい。

担当
5 内容

【フィクションの世界で他者の気持ちを考えよう】

グループ内で自分の意見を言うことが苦手でも、フィクションの力を借りることで発言しやすくなり苦手意識が和らぐ。他者の気持ちを体感する経験にもなる。

予復習

授業内で取り組んだ正解のない問い、または正解がいくつもある問いについて、じっくり考えてみてください。

担当
6 内容

【社会人としてのことば力① 間違った敬語、適切な敬語】

単に敬語の正誤を学ぶだけでなく、相手への配慮や誠意を伝えるにはどうしたらいいかを考える。

予復習

数人ずつ、お題に沿ったスピーチをしてもらいます。準備の仕方を説明するので、発表できるようにしておくこと。

担当
7 内容

【社会人としてのことば力② 挨拶、電話 言葉の意味を考えよう】

由来を知って気持ちのこもった挨拶ができるようにする。電話の受け答え、伝える時の注意点を学び、実際に使えるようにする。

予復習

自分の発表の反省点、他の受講生の発表で気づいたことなどをまとめて、次回のスピーチに生かすようにしましょう。

担当
8 内容

【方言と新語 「長野の方言といえば安定の『ずく』」「それな」】

方言をコミュニケーションに生かすことで様々な効果が生まれることを学ぶ。新語と合わせて日頃自分が使っている言葉について考える。

予復習

自分の出身地の方言や自分がよく使う言葉や表現を書き出してみましょう。

担当
9 内容

【表現力をみがこう 声、表情、仕草、笑顔の効能】

伝えたい情報にうまく感情を乗せると、情報がより豊かに伝わり聞き手の印象に残る。どれだけ感情豊かに伝えられるかをゲームを通して体験し、音声表現を工夫してみる。

予復習

授業でやったゲームを友達や家族とやってみてください。表現の練習になります。

担当
10 内容

【読み分けをして、グループで読み聞かせを楽しもう】

グループで読み聞かせに挑戦する。複数の読み手が、違う声質、違う読み方で一つの作品を読むことになるので、表現の幅が広がる。

予復習

読み聞かせのグループワークをします。自分の担当を練習してきて下さい。

担当
11 内容

【社会で必要なコミュニケーション力とは】

相手の意図を汲み取り自分の考えを正しく伝え、異なる意見をすり合わせて合意形成する能力がコミュニケーション力。正解でなく、みんなが納得できる納得解に行き着く練習をする。

予復習

数人ずつ、お題に沿ったスピーチをしてもらいます。発表できるように準備しておくこと。

担当
12 内容

【面接のための自己PR 自分のアピールポイントを考えよう】

就活の面接などで自分の良いところを的確に伝える自己PRに繋げられるように、自分の長所短所を様々な切り口で考える。

予復習

自分の発表の反省点、他の受講生の発表で気づいたことなどをまとめて、次回のスピーチに生かすようにしましょう。

担当
13 内容

【気軽なスピーチで伝える練習をしてみよう】

簡単で気軽なお題に沿ってスピーチを繰り返し、みんなの前で話す練習をする。自分の話を仲間に聞いてもらうことで安心感を感じ、自分自身を信頼できるようになる効果もある。

予復習

期末スピーチに備えて、どんな内容にするか考え、質問などあったら聞けるようにしておいて下さい。

担当
14 内容

【スピーチ演習 人前で話す】

スピーチ発表前半。今までの学びを生かして堂々とスピーチして欲しい。聞く側は発表者に興味を持ち、非言語コミュニケーションを意識する。

予復習

発表者は過不足なく準備し、しっかりスピーチができるように体調を整えておくこと。

担当
15 内容

【スピーチ演習 人前で話す  期末レポート提出】

スピーチ発表後半。 講座の結びとして、 すごろくを通して授業で学んだことを振り返り、アクロスティックをみんなで楽しむ。

予復習

発表者は過不足なく準備し、しっかりスピーチができるように体調を整えておくこと。期末レポート提出。

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

予習として「各回の準備学修」項目を確認し自分に必要な準備をする。復習として授業内で気づいたことを書いたり対話したりアウトプットする。

日頃から「言葉」や「出来事」に興味を持ち、話題の引き出しを増やす。なぜ今自分はこういう気持ちになっているかを、折に触れて深く考える。

教科書

その都度必要な資料を配布します。

参考書・文献

『勉強するのは何のため?僕らの「答え」の作り方』 苫野一徳 日本評論社

『日本語あそび学』倉島節尚:監修 稲葉茂勝:著 今人舎

履修条件

履修定員 25名程度

ICT活用
実務経験 ■実務経験の内容【元長野朝日放送アナウンサー、学校地域などでのワークショップ講師、各種司会】
■所持している業務関連資格【中学・高等学校教諭資格(国語)、青山学院大学学校教育法履修証明プログラム修了ワークショップデザイナー】
備考