「発達心理学」では、生涯発達という視点から発達を捉え、誕生から老年期までの各発達段階における心理的・身体的特徴、発達課題を理解するとともに、乳幼児期の生活や遊びを通した学びの過程および心理学における学習のメカニズムを学ぶことでに乳幼児の行動変容・習得についての理解を深める。さらに、幼児のやる気や主体性の形成、就園への支援など保育における発達援助を学ぶことで、望ましい保育者像や保育環境について考えたい。

この科目は、学習成果Ⅱc「保育及び支援の対象の理解」を目的とし、具体的な到達目標は次の通りである。①生涯発達や各発達時期の特徴を理解する、②将来を見据えた保育の重要性について理解する、③発達に偏りのある子の生きにくさを理解し、援助のための基礎知識を習得する、④効果的な教育・保育を行うために必要な学習の理論を理解する、⑤具体的な保育実践における動機づけや学習方法、学習評価のあり方を理解する。

定期試験（50％）、中間レポート（30％）、参加姿勢度（20％）

毎回の授業でリアクションペーパーを課す。授業内容の理解度を把握すると共に質問等を受け付け、次回に回答することで学生間で共有する。

原信夫・井上美鈴（編）『子ども家庭支援の心理学』（北樹出版、2100円＋税）

長谷部比呂美・日比暁子他『保育の心理学』（ななみ書房、2000円＋税）

卒業必修科目および幼稚園教諭免許状、保育士資格必修科目である。