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子どもの保健
天野 けさみ
大学名 清泉女学院短期大学
学部・学科 幼児教育科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 講義
履修区分 必修 単位数 2単位
配当年次 1年 開講期
授業の概要

この科目は保育の対象の理解に関する科目で、子どもの心身の健康の保持・増進の側面から対象を理解する。健康の概念を理解したうえで、成長発達のプロセス、生理機能、運動機能の発達を学習する。また、子どもの健康状態の把握とその方法、子どもの特徴的な疾患の基礎知識を学習し、子どもの健康を守るための保健活動を学ぶ。

学習到着目標

 学習成果「Ⅱc保育及び支援の対象の理解」に向けて、この科目では「①子どもの心身の健康の保持増進における保健活動の意義を理解する ②子どもの成長発達(身体発育・運動機能・生理機能)のプロセスと保健について理解する ③子どもの健康の保持増進への支援のために必要な基礎知識として、子どもの健康状態の把握と子どもの特徴的な疾患を理解する」、を学修到達目標とする。

成績評価方法

 定期試験60%、課題レポート30%、リアクションペーパー提出10%

課題に対する
フィードバック方法

 課題レポートは、評価を記載し返却

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) □ディスカッション・ディベート ■グループワーク □プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

・ガイダンス:この科目の概要と学修到達目標を確認する。

・「子ども」の概要を捉えたうえで、子どもの健康の保持増進における保健活動の重要性について考える。

予復習

・自分自身の健康観をまとめ記述しておく。

担当
2 内容

・健康の概念と健康指標

  健康の概念を理解すると共に、健康指標から見た子どもの健康問題を知る。

予復習

・子どもの健康水準や子どもを取り巻く環境について、出生・死亡・人口動態などの統計を見ておく。

担当
3 内容

・現代社会における子どもの健康に関する現状と課題

  子どもを取り巻く現代社会の状況と、子どもの健康への影響を考える。

  健やか親子21,地域保健活動を知る。

予復習

・子どもの健康を育むためには何が課題で、どのような支援が必要なのか自身の考えを整理し、記述しておく。

担当
4 内容

・地域における保健活動と子どもの虐待防止

  子どもの虐待に関する基礎的な知識を学習し、保育者に求められることは何かを考える。

予復習

・自身の考えを整理し、記述しておく。

担当
5 内容

・子どもの身体発育及び運動機能の発達と保健(1)

  「成長と発育」「受精から出生まで」「発育の原則と特徴」について学習する。

予復習

・自身の成長発育をもとに、スキャモンの発達曲線を確認しておく。

担当
6 内容

・子どもの身体発育及び運動機能の発達と保健(2)

  「身体の発育」「運動機能の発達」のプロセスについて学習し、保育者の役割としての保健活動を考える。

予復習

・月例・年齢による一般的な発育・発達を調べておく。

担当
7 内容

・子どもの生理機能の発達と保健(1)

  保健活動に必要な基礎知識として、子どもの生理機能(呼吸機能・循環機能・体温調節機能)を学習する。

予復習

・成人の呼吸機能・循環機能・体温調節機能について調べておく。

担当
8 内容

・子どもの生理機能の発達と保健(2)

  保健活動に必要な基礎知識として、子どもの生理機能(消化機能・排泄機能)を学習する。

予復習

・成人の消化機能・排泄機能について調べておく。

担当
9 内容

・子どもの生理機能の発達と保健(3)

  保健活動に必要な基礎知識として、子どもの生理機能(免疫機能・内分泌機能・感覚機能・睡眠覚醒のリズム)を学習する。

予復習

・成人の免疫機能・内分泌機能・感覚機能・睡眠覚醒のリズムについて調べておく。

担当
10 内容

・子どもの発達に即した基本的生活習慣の形成

  生理機能の発達に即した生活リズム・睡眠リズム・食習慣・排泄習慣・清潔習慣への支援について学習する。

予復習

・生理機能の発達と基本的生活習慣への支援との関連について、具体例を挙げて説明できるようにしておく。

担当
11 内容

・子どもの心身の健康状態とその把握

  「子どもが健康である」とはどのような状態なのかを理解し、心身の不調の早期発見の視点を学習する。 発育・発達の把握のための健康診断について学習する。

予復習

・「子どもが健康である」とはどのような状態にあることなのか、自身の考えを整理し、記述しておく。

担当
12 内容

・子どもの疾病の予防及び適切な対応(1)感染症

  感染症の基礎知識・保育所における感染症対策・予防接種につて学習する。

予復習

・自身の予防接種歴や感染症罹患歴を確認してみる。(母子健康手帳などから)

担当
13 内容

・子どもの疾病の予防及び適切な対応(2)アレルギー疾患

  アレルギー疾患の基礎知識・保育所におけるアレルギー疾患対策について学習する。

予復習

・アナフィラキシーショックとその対応について調べておく。

担当
14 内容

・子どもの疾病の予防及び適切な対応(3)口と歯の疾患・そのほかの疾患

  口と歯の健康・感覚器系の疾患・皮膚の疾患について基礎知識を学習する。

予復習

・子どもの歯磨きや口腔衛生について調べておく。

担当
15 内容

・子どもの心身の健康状態の把握と保護者との情報共有

  子ども一人一人の健康状態の把握と保護者との情報共有による、連携のとれた子どもへの保健活動の必要性について考える。

予復習

・「子どもの健康の保持増進における保健活動の意義と保育者の役割」について改めて自身の考えを明確にしておく。

担当
16 内容

・定期試験と解説

予復習

・試験の解説による総復習

担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、30分程度の予習・復習を奨励します。

教科書

遠藤郁夫・三宅捷太編著,「子どもの保健」,学建書院,2021年5月発行,第1版第2刷,1,980円

参考書・文献

保育所保育指針

厚労省「保育所における感染症対策ガイドライン」「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」 

履修条件

特になし

ICT活用
実務経験 ■実務経験の内容【助産師として周産期医療及び母子保健活動の経験あり、専任教員として看護学校勤務経験あり】
■所持している業務関連資格【看護師免許 助産師免許 教養学部(発達と教育)課程修了 幹部看護教員養成課程修了】
備考