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子どもの健康と安全
和田 真紀
大学名 清泉女学院短期大学
学部・学科 幼児教育科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 選択 単位数 1単位
配当年次 2年 開講期 春・秋
授業の概要

この科目は、保育士資格必修科目として、子どもの心身の健康増進と健やかな生活の確立、安全の確保のために、対象の理解と保育現場で実践できる力を獲得することを目的とした授業である。子どもたちの健康の保持増進の重要性や安全の確保のために、妊婦疑似体験から始まり、自らの生育歴を振り返り、人形モデルを使った養護技術、保健計画の立案、病気と適切な対応、感染症予防、幼児安全救急法、事故防止と安全管理、地域保健との連携について理解し技術を習得する。

学習到着目標

学科の学習成果「Ⅱc保育及び支援の対象の理解」に向けて、①子どもの健康増進、安全管理について理解を深め、②子ども、保護者、地域(との連携)について理解を深める。また、③実践できる基本的な技術を獲得し、現場で生かせる力を養うことを具体的な学修到達目標とする。

成績評価方法

筆記試験60%、保健だより20%、リアクションペーパー10%、授業態度10%

課題に対する
フィードバック方法

筆記試験は16回目の授業で解説をする。保健だよりは保護者目線も含み総評をする。リアクションペーパーは、毎回回収し質問事項は解説する。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) □ディスカッション・ディベート ■グループワーク □プレゼンテーション(発表) ■実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

保育における保健活動の目的を理解する。学習到達目標について理解する。

予復習

初回の予習は不要。

担当
2 内容

生命の誕生。受精から妊娠・出産までの経過を胎児モデルや自らの母子健康手帳を通して学ぶ。また、妊婦疑似体験を通して生命の尊さ、母性の尊重を促進する。

予復習

1年次の「子どもの保健」の成長と発育、受精より出生まで、発育の原則と特徴、身体の発育について復習しておく。

担当
3 内容

子どもの養護。モデル人形を用いて抱っこ、おんぶ、寝かせ方の技術を習得する。

予復習

「子どもの健康と安全」子ども」の生活習慣と発達援助について復習しておく。

担当
4 内容

保健的観点をふまえた保育環境および援助①

子どもの健康と保育の環境について学ぶ。また、個別対応と集団全体の健康及び安全の管理について理解を深める。健康診断、保健調査について知る。

予復習

「子どもの健康と安全」子どもの健康と保育の環境について予習しておく。

担当
5 内容

保健的観点をふまえた保育環境および援助②

人形モデルを用いて身体計測・評価をする。健康観察について他者と実践する。

予復習

「子どもの保健」 子どもの心身の健康状態とその把握について復習しておく。

担当
6 内容

保育における健康および安全の管理

衛生管理、事故防止および安全対策、危機管理、災害への備えについて学ぶ。

予復習

「子どもの健康を安全」の保育における健康及び安全の管理について読んでおく。

担当
7 内容

子どもの体調不良などに対する適切な対応

体調不良が発生したときの対応を学ぶ。(発熱、せき、発疹等)

 

予復習

保育実習の際の対応状況・観察したことと合わせて学ぶ。

担当
8 内容

幼児救急法①心肺蘇生法、AED使用方法、異物除去法について実習。(日赤長野県支部)

予復習

配布された救急法のテキストを復習しておく。

担当
9 内容

幼児救急法②子どもにおこりやすい事故の予防とけがの手当について実習。(日赤長野県支部)

予復習

配布された救急法のテキストを復習しておく。

担当
10 内容

感染症対策

予防方法、発生時と罹患後の対応について学ぶ。手洗いチェッカーで自己点検。嘔吐物処理法を学ぶ。

予復習

自らの手洗いについて振り返り、正しい方法で習慣化できるよう意識する。

担当
11 内容

保育における保健的対応

3歳未満児への対応、個別的な配慮を要する子どもへの対応、障がいのある子どもへの対応を学ぶ。

予復習

「子どもの保健」の子どもの疾病の予防及び適切な対応、そのほかの疾病の内容を復習しておく。

担当
12 内容

健康および安全の管理の実施体制

職員間の連携、地域保健との連携について(市町村保健師の母子保健活動の実際、児童虐待対応、発達障がい児の支援について学ぶ。

予復習

実習の中で、職員同士の協力体制、園外の職種との連携について振り返っておく。「子どもの保健」の虐待について復習しておく。

担当
13 内容

保健計画の実際と活用

年間保健計画をグループごと作成、発表する。

課題 保健だよりについて

予復習

今までの学習内容を総復習をしておく。

担当
14 内容

沐浴実習

人形モデルを用いて、乳児のお風呂の入れ方を体験する。

予復習

沐浴の目的、観察点、注意点について復習しておく。

担当
15 内容

テスト

予復習

14回分の総復習

担当
16 内容

テスト解説・まとめ

オリジナル映像。これから旅出つあなたへ~人が存在するということ(担当者の妊娠出産の経過と保護者の想い)

予復習

わからなかった点を明らかにし現場で生かせるようにする。

これからの自分の在り方、生き方について考える。

担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、演習は4時間程度の予習・復習を奨励します。

教科書

①子どもの健康と安全 編集:中根淳子ほか 2019年9月1日第1版第1刷発行 定価(本体2,200円+税)

②幼児安全法講習(最新版)編集:日本赤十字社(514円)③赤十字幼児安全法(最新版)日本赤十字社(309円) *②③は授業後集金

参考書・文献

渡辺 久子 編著他「子どもと家族にやさしい社会 フィンランド 未来へのいのちを育む」 明石書店 

履修条件

保育士資格必修科目である。

ICT活用
実務経験 ■実務経験の内容【市町村保健師として主に母子保健分野を担当。(新生児訪問、乳幼児健康診断、児童虐待、発達障がい児支援)】
■所持している業務関連資格【保健師 看護師 養護教諭1種 精神保健福祉士 】
備考