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保育内容指導法
碓井 幸子
大学名 清泉女学院短期大学
学部・学科 幼児教育科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 2年 開講期
授業の概要

幼稚園教育の基本を理解したうえで、保育方法の基本的な考え方を身に付けることを目的とした授業である。そのため、保育内容5領域を横断的に整理しながら、具体的な保育方法を考え、保育内容「5領域」を総合的に展開する基本的な考え方を身に付ける。そして、保育内容指導法の理解にあたり、最も重要な幼児の発達や育ちといった幼児理解を大切にしながら、幼児期にふさわしい「主体的・対話的で深い学び」の具体的な指導計画について考え、学生間で役割を演じながら模擬保育をおこない理解を深める。また、同学期に予定されている幼稚園での実習の中で本授業での学習を確実なものとするために各自指導計画の立案をする。実践後、保育評価について考える。幼稚園教育の内容と小学校(主に生活科)との連携についても考える。

学習到着目標

学習成果Ⅱd「保育内容や保育方法、具体的援助の方法の理解」、Ⅱf「a~eに基づく保育の総合的実践力の基礎の獲得」を目指して、幼稚園教育において育みたい資質・能力を理解し、幼稚園教育要領に示された当該領域のねらい及び内容について総合的に理解をすると共に、幼児の発達に即して、主体的・対話的で深い学びの実現する過程を踏まえて具体的な指導場面を想定して保育を構想する方法を身に付けることを学修到達目標とする。

成績評価方法

・9回の小テスト(70%)・レポート等の提出(期日内の提出と取り組みの内容)(30%)

課題に対する
フィードバック方法

レポートについて、教員から総評を書いて次回授業で返却する。立案の考え方や書き方での相談指導も希望者に行う。模擬授業を行った際にはその都度コメントを付す。各回の授業の修得を小テストにて確認し、テスト後、解答を示す。修得が明らかに不足の者にはコメントを付す。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) □ディスカッション・ディベート ■グループワーク □プレゼンテーション(発表) ■実習・実技・実験 □フィールドワーク □リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

幼稚園教育の基本と保育内容および指導法について

「幼児期にふさわしい生活の展開」「遊びによる総合的な指導」「一人一人の発達に応じた指導」について、子どもを取り巻く環境や社会等多面的な視点から今日の幼稚園教育を理解する

予復習

事前に指定されたテキストや資料をよみ授業に臨むこと

復習:授業を振り返り小テスト①の準備

担当
2 内容

5領域を総合的に捉えた指導計画の考え方について

幼児を主体とした指導計画を考えることを通して、幼児の発達の側面を示してある各領域を総合的に捉えることの意味を理解する

予復習

事前に指定されたテキストや資料をよみ授業に臨むこと

復習:授業を振り返り小テスト②の準備

担当
3 内容

幼児理解と指導計画について

指導計画立案において、発達の理解が最も重要であることを理解し、一人一人の幼児が幼児期にふさわしい生活や必要な体験とするための具体的ねらいについての考え方を理解する

予復習

事前に指定されたテキストや資料をよみ授業に臨むこと

復習:授業を振り返り小テスト③の準備  

担当
4 内容

指導計画の立案(課題活動の指導案を考える)

具体的なねらい、内容の見通し、環境の構成、活動の展開と保育者の援助について

の考え方を理解する

予復習

第3回授業にて確認した幼児の姿を基に、ふさわし  いねらいと保育の見通しを考える

復習:指導計画作成①(提出)

担当
5 内容

指導計画と教材研究(情報機器の活用も含む)について

幼稚園教育(幼児教育)における教材の考え方について理解し、指導計画において教材研究は不可欠であることから、教材研究の具体的方法について知る

予復習

第4回授業にて考えたねらい及び保育の見通しを基に、指導計画を立案する

復習:指導計画作成②(提出)

担当
6 内容

各領域の特性を踏まえた具体的教材研究(グループでの活動)

幼児期にふさわしい保育の実践が展開できるように、本時のねらいの実現に向けた幼児の発達の側面を示してある各領域を総合的に捉えた教材研究の考え方を学ぶ

予復習

第5回にて指導された指導案を再検討する

復習:指導計画案の教材研究

担当
7 内容

模擬保育

第11回授業で検討した保育計画に基づき模擬保育をおこなう。

指導者(観察者)と子どもの役割を体験することを通し、よりよい保育について考える

予復習

模擬保育に向けた準備

復習:模擬保育の振り返り

担当
8 内容

模擬保育の振り返りと保育課題の具体化

模擬保育での振り返りを通し、子どもと保育者とのずれや、子どもが主体となるための保育の課題について考える

予復習

事前に指定されたテキストや資料をよみ授業に臨むこと

復習:指導計画作成③(提出)

担当
9 内容

保育内容領域「健康」のねらい及び内容の整理と評価について

保育内容領域「健康」の求めるねらい及びその内容について理解する。また保育評価(幼児理解)の観点について考える

予復習

事前に指定されたテキストや資料をよみ授業に臨むこと

復習:授業を振り返り小テスト④の準備 

担当
10 内容

保育内容領域「人間関係」のねらい及び内容の整理と評価について

保育内容領域「人間関係」の求めるねらい及びその内容について理解する。また保育評価(幼児理解)の観点について考える

予復習

事前に指定されたテキストや資料をよみ授業に臨むこと

復習:授業を振り返り小テスト⑤の準備 

担当
11 内容

保育内容領域「環境」のねらい及び内容の整理と評価について

保育内容領域「環境」の求めるねらい及びその内容について理解する。また保育評価(幼児理解)の観点について考える

予復習

事前に指定されたテキストや資料をよみ授業に臨むこと

復習:授業を振り返り小テスト⑥の準備

担当
12 内容

保育内容領域「言葉」のねらい及び内容の整理と評価について

保育内容領域「言葉」の求めるねらい及びその内容について理解する。また保育評価(幼児理解)の観点について考える

予復習

事前に指定されたテキストや資料をよみ授業に臨むこと

復習:授業を振り返り小テスト⑦の準備

担当
13 内容

保育内容領域「表現」のねらい及び内容の整理と評価について

保育内容領域「表現」の求めるねらい及びその内容について理解する。また保育評価(幼児理解)の観点について考える

予復習

事前に指定されたテキストや資料をよみ授業に臨むこと

復習:授業を振り返り小テスト⑧の準備

担当
14 内容

領域と「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」について

「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」が明文化された意図について考え、幼稚園教育における幼児期にふさわしい「主体的・対話的な深い学び」について理解する

予復習

事前に指定されたテキストや資料をよみ授業に臨むこと

復習:授業を振り返り小テスト⑨の準備

担当
15 内容

まとめ 5領域を総合的に捉えた保育内容及び指導法を整理する

予復習

事前に指定されたテキストや資料をよみ授業に臨むこと

復習:5領域マップ作成と提出

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、演習は4時間程度の予習・復習を奨励します。

教科書

・文部省『幼稚園教育要領解説』フレーベル館

このほか、適宜プリントを配布する

参考書・文献

文部科学省『幼稚園教育指導資料第3集「幼児理解と評価」』

幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説,保育所保育指針

履修条件

幼稚園教諭二種免許状及び保育士資格の必修科目である

ICT活用 ■自主学習支援【10回の小テストの実施と習得の確認はマナバにておこなう】
実務経験 ■実務経験の内容【幼稚園教諭及び幼稚園園長として幼稚園に勤務経験あり】
■所持している業務関連資格【幼稚園教諭専修免許状、小学校教諭1種免許状、保育士資格、学校図書館司書教諭資格】
備考