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保育方法の研究Ⅲ
佐藤 友哉
大学名 清泉女学院短期大学
学部・学科 幼児教育科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 2年 開講期
授業の概要

「保育方法の研究Ⅲ」では、幼児にとっての身近な言語環境を理解し、適切な言語環境を構成し、言葉遊びや絵本や紙芝居等の有意義な児童文化財を活用した保育方法の理解と、具体的な指導方法を考える。主に、①保育者としての言葉がけの方法、②文字遊び、言葉遊びの指導法、③児童文化財の指導方を学ぶ。

学習到着目標

学習成果Ⅱd「保育内容や保育方法、具体的援助の方法の理解」及びⅣ「保育実践の表現力・創造力・感性の基礎の修得」を目標とする。具体的な学習到達目標は以下の通りである。①保育者として望ましい言葉がけの理解と実践力、②文字遊び、言葉遊びの効用についての理解と遊びを主導する力、③児童文化財の効用と活用法に関する理解。

成績評価方法

〇授業終わりに提出するミニレポート・ワークシート(20%)、〇絵本紹介文(10%)、〇絵本ポップ(10%)、〇定期試験(60%)

課題に対する
フィードバック方法

・参考となるミニレポート等は、授業のはじめに紹介する。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) □ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

概要説明、領域「言葉」の復習、児童文化財、言葉がけで大切にしていることその1

予復習

幼稚園教育要領領域「言葉」について復習する。

担当
2 内容

言葉がけその1発問と受容(DVD視聴とロールプレイ)

予復習

言葉がけの発問と需要の技法について復習する。

担当
3 内容

言葉がけその2過程(DVD視聴とロールプレイ)

予復習

言葉がけの過程の技法について復習する。

担当
4 内容

言葉による伝え合う喜びを引き出す保育方法

予復習

言葉による伝え合う喜びを引き出す保育方法について復習する。

担当
5 内容

言葉・文字への関心を引き出す保育方法

予復習

言葉遊びの方法について復習する。

担当
6 内容

絵本各論④(メディアとしての絵本の位置づけ)(認定絵本士資格に関する授業)

・情報メディアとしての絵本の特性

・電子書籍と子どもの脳の関係

予復習

メディアとしての絵本の特性について復習する。

担当
7 内容

さまざまなジャンルの絵本③(科学絵本等)(認定絵本士資格に関する授業)

・科学絵本等の特性

・科学絵本等の活用方法

予復習

科学絵本を事前に1冊用意しておく。

科学絵本の特性とその活用方法について復習する。

担当
8 内容

絵本を紹介する技術②(書評、紹介文の書き方)(認定絵本士資格に関する授業)

・絵本と著作権の関係

・客観的な絵本の捉え方、書評と紹介文の違い、それぞれの書き方

予復習

紹介したい絵本を事前に1冊用意し、内容を理解しておく。

紹介文の書き方について復習する。

担当
9 内容

1、絵本紹介文の発表

2、絵本の内容分析とポップ作り

予復習

ポップ作りのための絵本を事前に1冊用意しておく。

ポップについて復習する。

担当
10 内容

児童文化財(絵本)の言葉を分析し(七五調、リズム、印象的なフレーズ等)、演出に生かす

予復習

絵本を事前に1作品用意し、内容を理解しておく。

絵本の分析方法と演出への生かし方について復習する。

担当
11 内容

童謡における言葉の分析と(対句、押韻、反復法等)、言葉の育ち

予復習

童謡の分析方法と言葉の育ちについて復習する。

担当
12 内容

素話(ストーリーテリング)による言葉の指導法その1(脚本作り、練習)

予復習

素話による言葉の育ちについて復習する。

担当
13 内容

素話(ストーリーテリング)による言葉の指導法その2(練習、発表、振り返り)

予復習

素話の効果的な方法について復習する。

担当
14 内容

ペープサートによる言葉の指導(ペープサートの作成)

予復習

ペープサートによる言葉の育ちについて復習する。

担当
15 内容

ペープサートによる言葉の指導(発表)、全体のまとめ(児童文化財、言葉がけで大切にしていることその2)

予復習

ペープサートの効果的な方法について復習する。

担当
16 内容

定期試験

予復習

定期試験のための総復習

担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、演習は4時間程度の予習・復習を奨励します。

各回ポイントの復習に加え、自身の言葉遣いや周囲の言葉に注意することで、保育と言葉の関係について理解を深めてください。

教科書

大越和孝ほか編著『保育内容「言葉」 改訂新版 言葉とふれあい、言葉で育つ』(東洋館出版社、2,970円)

同書は1年次秋学期、領域「言葉」の授業で使用したものに同じ。

参考書・文献

横山洋子『今すぐできる0~5歳児の言葉あそびBEST40』(黎明書房、1,760円)

中島千恵子『あそんで学ぶ文字・言葉』(黎明書房、1,650円)

履修条件

保育士資格取得のための選択科目、幼稚園教諭二種免許状取得のための選択必修科目である。

認定絵本士資格取得に要する科目である。

ICT活用
実務経験 ■実務経験の内容【国語科非常勤講師として高等学校での勤務経験あり】
■所持している業務関連資格【中学校・高等学校教諭一種免許状(国語)】
備考