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児童文化の研究Ⅲ
塚原 成幸
大学名 清泉女学院短期大学
学部・学科 幼児教育科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 2年 開講期
授業の概要

この科目は絵本文化の歴史的な背景の知識や具体的な活用方法を身に付けることを目的とする。同時に、絵本を実際に使用し、幼児に対する効果的な働きかけ方について習得する。授業では、絵本の読み語りを積極的に取り入れ、保育における児童文化財(主に絵本)の重要性を理解する。

(認定絵本士養成講座指定科目)

学習到着目標

この科目は「学習成果Ⅱe保育に関する基礎的技法の獲得」に向け、特に保育の中で日常的に活用されている絵本の基礎的な知識と活用方法について、理解することを学修到達目標とする。

成績評価方法

児童文化財(絵本)を活用したグループ発表を含め本授業への参加姿勢度30%、課題レポート等提出物70%とする。

課題に対する
フィードバック方法

プレゼンテーション演習を行った際、効果的だった演出方法や今後の課題について助言を行う。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) ■実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

授業オリエンテーション                              

(授業内容の説明、児童文化の可能性を学ぶ)

予復習

初回の予習は不要。授業で配布した資料を精読し、内容を理解すること。

担当

塚原成幸

2 内容

絵本と出会う➀(はじめての絵本との出会い)  

乳児を対象とした絵本の特色                          

乳幼児が絵本に触れうための具体的取組について

予復習

特定非営利活動法人ブックスタートのwebサイトを閲覧し、ブックスタート事業の概要を事前に調べておく。

担当

塚原成幸

3 内容

絵本と出会う➁(保育・教育の場での出会い)

保育/教育現場における絵本の意義  

保育/教育現場における絵本を用いた活動の具体的取組について

予復習

保育現場に求められる絵本について考察し、リアクションペーパーに意見を記入する。

担当

塚原成幸

4 内容

絵本と出会う➂(図書館等での出会い~絵本の活用及び地域連携の可能性)

公共図書館の行う児童サービス   

地域の読書推進活動における絵本をめぐる活動の展開

予復習

図書館が担う絵本提供の工夫について、授業で感じたことをリアクションペーパーに記入する。

担当

松本美幸

(絵本専門士)

5 内容

絵本と出会う➃(書店での出会い)  

書店における絵本の売り場づくり、絵本の流通について

予復習

子どもに提供したい絵本を選書し熟読してくる。

担当

越高一夫

(絵本店店主)

6 内容

絵本の世界を広げる技術➀絵本を探す目的/人々について、絵本の情報源        

図書館におけるレファレンスサービス

予復習

絵本の選書で必要なことは何か、授業で感じたことをリアクションペーパーに記入する。

担当

田村栄子

(図書館司書)

7 内容

絵本の世界を広げる技術➁(ワークショップ)絵本を活用した表現活動          

絵本を活用した表現活動の基礎的技術(実技)

予復習

各自、ワークショップで使用する絵本を用意し、活用方法について検討しておく。

担当

塚原成幸

8 内容

絵本の世界を広げる技術➂(絵本コンシェルジュ術)               

絵本を提案する技術、絵本に係る情報収集と整理

予復習

絵本を選書し、絵本を選んだ理由について考え方を整理しておく。

担当

棟田聖子

(図書館館長、絵本専門士)

9 内容

絵本を紹介する技術➀(ブックトークの技術) 

ブックトークの目的と方法

予復習

ブックトークしてみたい絵本を選書し、読み込んでおく。

担当

松本美幸

(絵本専門士)

10 内容

絵本を紹介する技術➂(支援が必要な人々や高齢者の絵本)               

障がい児と絵本/病児と絵本/高齢者と絵本

予復習

支援が必要な人の絵本について、授業で感じたことをリアクションペーパーに記入する。

担当

亀井智泉

(医ケア児等支援スーパーバイザー)

11 内容

おはなし会の手法➀(おはなし会を開こう)    

おはなし会の企画/運営

予復習

おはなし会の模擬開催計画を作成する。

担当

塚原成幸

12 内容

おはなし会の手法➁(おはなし会のテクニック)                    

おはなし会の技術、おはなし会に活用できる手法の実践(実技)

予復習

授業で感じたことをリアクションペーパーに記入し、次回提出する。

担当

塚原成幸

13 内容

絵本のある空間(絵本のある望ましい空間とは)    

魅力的な絵本のある空間(図書館・美術館)のあり方

予復習

絵本を活かす環境とはどのような空間なのか、授業で感じたことをリアクションペーパーに記入する。

担当

絵本美術館学芸員

14 内容

ホスピタリティに学ぶ(人を楽しませる為の手法を学ぼう)   

子供達に対するホスピタリティ

予復習

グループごとに発表に向けた練習、装飾品の制作を行う。

担当

塚原成幸

15 内容

絵本を活用したプレゼンテーション演習

幼児を対象としたおはなし会を想定し、グループ別に実演を行う

予復習

各グループの発表に対して感想をまとめ、レポートとして提出する。

担当

塚原成幸

16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、演習は4時間程度の予習・復習を奨励します。

教科書

認定絵本士養成講座テキスト 絵本専門士委員会 独立行政法人国立青少年教育振興機構発行(中央法規出版 2020)

参考書・文献

この本読んで!(季刊)一般財団法人 出版文化産業振興財団 

履修条件

最終回のプレゼンテーション演習以外は、全て認定絵本士養成講座に準拠した内容である。

認定絵本士の認定要件、8割以上の授業に出席する必要がある。

ICT活用
実務経験 ■実務経験の内容【紙芝居実演家として約30年間、上演活動に従事。(一財)子どもの文化研究所所員。】
■所持している業務関連資格【公益財団法人文字・活字文化推進機構・朗読指導者修了】
備考