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造形表現の基礎(土田)
樽井 美波・土田 智
大学名 清泉女学院短期大学
学部・学科 幼児教育科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 1年 開講期 通年
授業の概要

この授業では、保育に必要となる、造形に関わる基礎的な知識や技術を習得することを目的として、造形表現に用いられる多様な素材とそれらを活かした技法や加工方法について、制作の実践を通して学ぶ。

造形表現の基礎(樽井)と、造形表現の基礎(土田)を隔週毎に受講する。

造形表現の基礎(土田)では、おもに、立体的な造形の演習をおこなう。

学習到着目標

学科の学習成果Ⅱe「保育に関する基礎的技能の獲得」に向けて、次の1~3を学修到達目標とする。

1.造形の基本的な知識と技術の修得、2.造形表現に関する教材等の活用及び作成についての修得、3.造形表現の展開のための技能の修得。

成績評価方法

演習の状況・課題(80%)、振り返りの記入内容(20%)。ほか、授業態度、学習に対する姿勢等を総合して評価する。

課題に対する
フィードバック方法

演習内容の振り返りについてリアクションノートに記入してくること。次回の最初に数人の学生にその内容を発表してもらうため、客観的に記載すること。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) □ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) ■実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

オリエンテーション/造形遊び

身の回りにあるさまざまな素材を用いて、自由に、やぶる・ちぎる・まるめる・きるなど「つくるとあそぶ」の原点を探る。

予復習

初回の予習は不要。

授業の最初に画材の販売をおこなう。

担当
2 内容

紙の造形(1)切り紙・紋きりあそび/リアクションノート制作

生活まわりの道具や自然事象がモチーフとなる「切り紙」についての基本を理解する。ハサミの種類や取り扱いについて理解し、共有する。

予復習

第2回の振り返り

演習で用いる用具の準備

ハサミの種類について調べておくこと

担当
3 内容

紙の造形(2)アンデルセンの切り紙

童話作家アンデルセンが残したモチーフを用い、切り紙の各行程について振り返り、理解する。

予復習

第3回の振り返り

演習で用いる用具の準備

担当
4 内容

紙の造形(3)平面から立体への工夫

ペーパークラフトの基本形12種類を制作する。さらに、模様編み・スパイラルプリーツなど応用的な制作を通じて、前回までの学びを復習する。

予復習

第4回の振り返り

紙の造形(1〜3)についてリアクションノートに記入していくること。

担当
5 内容

粘土遊び(1)手を汚さないでつくる小麦粉粘土

小麦粉と水でつくる小麦粉粘土の制作行程について、グループワークで学ぶ。手を汚さない方法や準備と片付けについて、自然素材である小麦粉粘土の保管方法についても考察する。

予復習

グループワークを各自で振り返り

粘土の種類について調べてくること

担当
6 内容

粘土遊び(2)紙粘土でマーブル球体をつくる

紙粘土・絵の具・芯材・木材などの異素材を組み合わせて、自由に表現する。粘土の種類の違いについても学ぶ。

予復習

粘土遊び(1〜2)についてリアクションノートに記入してくること。

担当
7 内容

牛乳パックをつかって

分解した牛乳パックを素材に、クレヨン・マジックなどの画材を用いて、グループ毎に「あいうえお・かるた」を制作し、実際に遊んでみる。気づいたことを共有する。

予復習

演習で用いる用具の準備

演習内容について、リアクションノートに記入してくること。

担当
8 内容

段ボールによる造形(1)簡単スツールづくりと防災について

普段まわりにある「段ボール」「ガムテープ」を用いた遊び、災害や非常時での活用法についてグループワークで考察し発表する。非常時に役立つ簡単なスツールづくりを体験する。

予復習

演習で用いる用具の準備

第8回の振り返り

担当
9 内容

段ボールによる造形(2)タングラム

7つのパーツからなるパズル「タングラム」による遊びを体験する。見立て遊び、玩具の数量について学ぶ。

予復習

第9回の振り返り

担当
10 内容

段ボールによる造形(3)大小の積み木による自由表現

これまでの演習で余った段ボールを自由なかたちに切り・塗って・組み合わせる「紙の積み木」の制作。

予復習

段ボールによる造形(1〜3)について、リアクションノートに記入してくること。

担当
11 内容

ちぎり絵

和紙や印刷物など、様々な用紙を使ってちぎり絵を制作する。細かい作業にともなう集中力の持続について考察し、対応策も考えながら行う。

予復習

糊の種類、紙の種類について調べておくこと

担当
12 内容

ストローをつかって(1)ストローでつくるヒンメリづくり

ストローのなかを、順番に糸をめぐらしていくことで立体化するヒンメリ作品を制作する。生徒間で、複雑な手順を教えあう・話すことで理解が深まるプロセスを共有する。

予復習

第12回の振り返り

担当
13 内容

ストローをつかって(2)ストローでつくるさまざまな遊び

ふく・とおす・つなげるなど「ストロー」を使ったさまざまな遊びを、グループワークで考案。発表しあう。

予復習

演習で用いる用具の準備

ストローをつかって(1〜2)について、リアクションノートに記入してくること

担当
14 内容

3種のポップアップカード制作(1)

3パターンの基本的なポップアップカード作成を行う。手順による仕上がりの違いを理解する。

予復習

第14回の振り返り

演習で用いる用具の準備、15回目の図案構想

担当
15 内容

3種のポップアップカード制作(2)

3パターンのうち1種を選択し、贈り手を想定した「グリーティングカード」として使用できるものを制作する。

予復習

振り返り・まとめを記入したリアクションノートを提出すること

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、演習は4時間程度の予習・復習を奨励します。

教科書

資料を講義中に配付します。

参考書・文献

参考文献は随時提示します。

履修条件
ICT活用
実務経験 ■実務経験の内容【グラフィックデザイナー、MFAとしてデザイン事務所を伊那市にて主宰、立体的なデザイン提案を得意とする】
備考

次回授業の持ち物が示されたら、計画的に素材の収集や用具の準備をしてください。

汚れてもよく、動きやすい服装で受講すること。