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専門セミナー Ⅰ
神門 しのぶ
大学名 清泉女学院短期大学
学部・学科 国際コミュニケーション科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 必修 単位数 2単位
配当年次 2年 開講期
授業の概要

1年次の「人間学」と「キリスト教概論」をふまえて、各自がこれまでの歩みや将来像に即した研究テーマをていねいに探り当てて取り組むことが、春学期と秋学期を貫く専門セミナー全体の目的です。テーマ選定に先立って、春学期は実際の行為を通してカトリックの世界に足を踏み入れてみます。必修「キリスト教概論」では「キリスト教」に関する知識を机上で学びましたが、本セミナーではキリスト者の行為の一部を体験します。たとえば聖書をじっくり読む、聖歌を歌う、キャンパスミサに出席する等です。ミサに出ることは、時空を超えて継続するイエスの聖心に触れる機会となるでしょう。使われている言葉一つ一つに思いを巡らせながら聖書を読むことや、神への賛美としての楽曲を実際に奏でる行為は、「キリスト教概論」で表面的に理解した事柄を、身体的あるいは具体的に受容することにつながるでしょう。そのような体験を経て、自分という人間が根源的に抱えている〈問い〉を掘り起こし、秋学期の専門セミナーⅡで真に主体的に取り組むことのできる研究テーマを探り当ててください。

学習到着目標

この科目は、国際コミュニケーション科の学習成果『各分野の応用力・専門性』の習得、『社会人基礎力・キャリア形成力』の向上、『清泉スピリット5つの力(全て)』の向上を目標とする。具体的には、それぞれ『広く世界を見渡し、人間を問うまなざし』の習得、『言葉を介して人と交わるという対話能力』の向上、『みずから問いを立て、計画性を持って問いの解明に取り組み、思索した内容を文章化する力』の向上を目標とする。

成績評価方法

授業への参加姿勢度 50%

ふりかえりの深度と言語化・文章化の精度 50%

課題に対する
フィードバック方法

個人指導の時間を充分とります。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート □グループワーク ■プレゼンテーション(発表) ■実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

オリエンテーション~卒業研究の進め方(卒業研究用のノートを用意しよう)

予復習

図書館に保管されている卒業論文等を閲覧し、卒業研究のイメージを明確にする。

担当
2 内容

聖書をていねいに読むためのヒント~来住英俊『聖書の読み方レクチオ・ディヴィナ入門』を参考に

予復習

プリント資料の指定された箇所を読んでくる。

担当
3 内容

新約聖書のたとえ話1つ目を読む(「放蕩息子」ルカ15章)①:アウトライン確認の後、「私はこれを読んで何をどう感じたか」を意識しよう

予復習

指定された箇所を読み、物語のアウトラインをまとめておく。

担当
4 内容

たとえ話1つ目②:他者と感想を共有して、「さらに私は何を考えたか」を言葉にしよう

予復習

自分の興味関心との関連をノートにまとめる(いちばん強く揺さぶられた事柄など)。

担当
5 内容

たとえ話2つ目(「ぶどう園の労働者」マタイ20章)①:アウトライン確認の後、「私はこれを読んで何をどう感じたか」を意識しよう

予復習

指定された箇所を読み、物語のアウトラインをまとめておく。

担当
6 内容

たとえ話2つ目②:他者と感想を共有して、「さらに私は何を考えたか」を言葉にしよう

予復習

自分の興味関心との関連をノートにまとめる(いちばん強く揺さぶられた事柄など)。

担当
7 内容

たとえ話3つ目(「十人のおとめ」マタイ25章)①:アウトライン確認の後、「私はこれを読んで何をどう感じたか」を意識しよう

予復習

指定された箇所を読み、物語のアウトラインをまとめておく。

担当
8 内容

たとえ話3つ目②:他者と感想を共有して、「さらに私は何を考えたか」を言葉にしよう

予復習

自分の興味関心との関連をノートにまとめる(いちばん強く揺さぶられた事柄など)。

担当
9 内容

聖歌1曲目(「ごらんよ空の鳥」):聖書の該当箇所を探して読んでみよう

予復習

事前に楽譜に目を通しておく。

担当
10 内容

聖歌1曲目:歌詞に込められているメッセージを意識しながら奏でてみよう

予復習

音楽を奏でる行為を祈るという行為と関わらせながら、感じたことを書き留めておく。

担当
11 内容

聖歌2曲目(「ガリラヤの風かおる丘で」):聖書の該当箇所を探して読んでみよう

予復習

事前に楽譜に目を通しておく。

担当
12 内容

聖歌2曲目②:歌詞に込められているメッセージを意識しながら奏でてみよう

予復習

音楽を奏でる行為を祈るという行為と関わらせながら、感じたことを書き留めておく。

担当
13 内容

聖歌3曲目(「谷川の水を求めて」)①:聖書の該当箇所を探して読んでみよう

予復習

事前に楽譜に目を通しておく。

担当
14 内容

聖歌3曲目②:歌詞に込められているメッセージを意識しながら奏でてみよう

予復習

音楽を奏でる行為を祈るという行為と関わらせながら、感じたことを書き留めておく。

担当
15 内容

まとめ~春学期に積み重ねた活動に対し、自分なりの意味を与える

予復習

春学期のふりかえりをもとに、夏休み中の研究計画を立てる。

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、演習は4時間程度の予習・復習を奨励します。

卒業研究用のノートに、感じたことや考えたこと、調べたことや疑問点等、どんなに些細なこともすべて書き溜めていってください。

教科書

聖書(新共同訳)

参考書・文献

来住英俊『聖書の読み方レクチオ・ディヴィナ入門』女子パウロ会(750円+税)および楽譜は、授業中に配布します。 

履修条件

都合のつく限り、昼休みまたは5限に行なわれるキャンパスミサに出席してください。

ICT活用
実務経験
備考