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マーケティング入門
中島 琢郎
大学名 清泉女学院短期大学
学部・学科 国際コミュニケーション科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 講義
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 1年 開講期
授業の概要

 消費者にとって、現代ほど便利な時代はありません。スーパーに行けば、多様な日用品が安価かつ容易に手に入ります。一方で、企業にとっては、これほど厳しい時代はないでしょう。年々、ライバルとの競争が激化し、工夫を凝らさなければ商品が売れなくなっています。

 そこで本講義では、消費者にモノを買ってもらうための方法、すなわち「マーケティング」を学びます。ただし、一口にマーケティングと言っても、マーケティングで取り扱われる内容や領域は多岐にわたります。そのため、本講義ではマーケティングの前提となる「顧客志向」に重点を置き、古典的なマーケティング理論を紐解きながら、豊富な事例と共に学びます。又、第11回以降の授業では、演習型の授業となります。実在する企業の経営課題を解決するためのマーケティングプランを考案し、プレゼンテーションを行います。

 本講義を受講することで、売上を向上させる勘所を得ることを目指します。

学習到着目標

この科目は、国際コミュニケーション科の学習成果『Ⅱ 基礎的知識・学習スキル』の習得、『Ⅳ-② 考える力・思考力』の向上、『Ⅳ-③ 工夫する力』の向上を目標とします。具体的には、それぞれ『マーケティングの枠組み』の習得、『経営課題の抽出力』の向上、『マーケティングプランの立案力』の向上を目標とします。

成績評価方法

理解度テスト(50%)、プレゼンテーション(50%)

課題に対する
フィードバック方法

授業内で口頭にて解説します。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) □ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク □リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

オリエンテーション

本授業の概要(目的、目標、授業計画、受講ルール、など)を理解する。

予復習

「オリエンテーション」の振り返りを行う。

担当
2 内容

立案手順

マーケティングの成功事例をトレースすることで、STP→4Pの立案手順を理解する。

予復習

「立案手順」の振り返りを行い、次回授業の冒頭に実施するクイズゲームに備える。

担当
3 内容

セグメンテーション

牛丼チェーン店を題材に、市場を細分化する意義とその方法を学ぶ。

予復習

「セグメンテーション」の振り返りを行い、次回授業の冒頭に実施するクイズゲームに備える。

担当
4 内容

ターゲティング

ハーゲンダッツアイスを取り上げ、ターゲットの設定方法やターゲット顧客のニーズを把握する方法を学ぶ。

予復習

「ターゲティング」の振り返りを行い、次回授業の冒頭に実施するクイズゲームに備える。

担当
5 内容

ポジショニング

競合よりも相対的に有利な立ち位置を決定する「ポジショニングマップ」の活用方法を理解する。

予復習

「ポジショニング」の振り返りを行い、次回授業の冒頭に実施するクイズゲームに備える。

担当
6 内容

製品(Product)戦略

バーキンとi-Phoneと工作機械の共通項は何か?世の中の製品やサービスを、条件ごとに分類することで製品特性の本質を考える。

予復習

「製品戦略」の振り返りを行い、次回授業の冒頭に実施するクイズゲームに備える。

担当
7 内容

価格(Price)戦略

「芸能人は歯が命」のキャッチフレーズで有名なアパガード(歯磨き粉)の事例を通じて、価格の設定方法を学ぶ。

予復習

「価格戦略」の振り返りを行い、次回授業の冒頭に実施するクイズゲームに備える。

担当
8 内容

流通(Place)戦略

某有名パソコンメーカーの革命的な流通戦略事例を題材に、パソコンの開発競争や価格競争に巻き込まれないで、競合よりも有利に事業展開する方法を考える。

予復習

「流通戦略」の振り返りを行い、次回授業の冒頭に実施するクイズゲームに備える。

担当
9 内容

プロモーション(Promotion)戦略

フリマアプリ「メルカリ」と「フリル」、ゲームアプリ「パズドラ」などのテレビCM(動画)を見ながら、効果的なプロモーション戦略のあり方を考える。

予復習

「プロモーション戦略」の振り返りを行い、次回授業の冒頭に実施するクイズゲームに備える。

担当
10 内容

第2~9回の振り返り(理解度テスト含む)

予復習

理解度テストに備え、第2~9回の授業の復習を行う。

担当
11 内容

【集中講義】

長野市内に実在する企業を取り上げ、現在直面している経営課題を提起する。

予復習

グループ単位で課題に取り組む。

担当
12 内容

【集中講義】

長野駅前の店舗へ実際に出向き、市場、顧客、競合を調査する。

予復習

グループ単位で課題に取り組む。

担当
13 内容

【集中講義】

ジグソー法を用いて、調査結果を相互に討議し、共有する。

予復習

グループ単位で課題に取り組む。

担当
14 内容

【集中講義】

調査結果をもとに、マーケティングプランを立案する。

予復習

次回授業のプレゼンテーション資料をGoogle Classroomに提出する。

担当
15 内容

プレゼンテーション

考案したマーケティングプランを発表する。

予復習

プレゼンテーションの評価結果をGoogle Classroomに提出する。

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、演習は4時間程度の予習・復習を奨励します。

第2~9回の授業後は、次回授業の冒頭に実施するクイズゲームに向けて準備ください。

教科書

適宜、資料を配布します(教科書は利用しません)。

参考書・文献

安田 貴志他『マンガでやさしくわかるマーケティング』(日本能率協会マネジメントセンター 2014年)1650円

阿部 誠『[図解]大学4年間のマーケティングが10時間でざっと学べる』(KADOKAWA 2018年)1100円

履修条件

情報処理端末(スマートフォン、又はタブレット)を教室に持参する必要があります。

第11~14回の授業は集中講義となるため、休日(午前~午後)に開講します。その際、長野駅前の東口キャンパスを拠点に授業を実施します。

ICT活用 ■双方向型授業【Kahoot!を活用したクイズゲーム、Slackを用いた質疑応答】
■自主学習支援【Google Classroomを通じた課題提出】
■遠隔授業【必要に応じてZoomを用いた遠隔授業を行う】
実務経験 ■実務経験の内容【投資育成業務(VC)、企業経営】
備考