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マーケティング心理
中島 琢郎
大学名 清泉女学院短期大学
学部・学科 国際コミュニケーション科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 2年 開講期
授業の概要

 コンビニで何気なく品物を手にとり、それを購入した経験はありますか?では、なぜその商品を手にとって購入したのか、合理的に説明できますか? 今日、多様なメディアによる印象操作により、我々消費者は自覚のないまま、企業が意図する商品を購入しています。又、仮に自覚があるとしても、なぜ我々は自分の欲求を自制することができないのでしょう。愛用する商品やサービスに中毒性が生じるのはなぜでしょうか?

 そこで本講義では、「消費者行動論」や「行動経済学」の研究知見を引用しながら、消費者の購買行動の本質に迫っていきます。尚、本講義は、「座学」と「演習」を織り交ぜながら、授業を進行していきます。

【座学】豊富な事例(テレビCM動画など)に触れながら、消費者の行動に影響を与える要因を考察します。

【演習】座学で吸収した知識を活かして、動画制作に挑戦します。

 本講義を受講することで、消費者の購買行動を促進させる理論と技術の習得を目指します。

学習到着目標

この科目は、国際コミュニケーション科の学習成果『Ⅲ 各分野の応用力・専門性』の習得、『Ⅳ-④ コミュニケーション力・表現力』の向上、『Ⅳ-⑤ 行動する力』の向上、を目標とします。具体的には、それぞれ『消費者行動論/行動経済学に関する知識』の習得、『効果的な訴求力』の向上、『コンテンツ制作技術』の向上、を目標とします。

成績評価方法

理解度テスト(50%)、制作動画(50%)

課題に対する
フィードバック方法

授業内で口頭にて解説します。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) □ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 ■フィールドワーク □リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

オリエンテーション

本授業の概要(目的、目標、授業計画、受講ルール、など)を理解する。

予復習

「オリエンテーション」の振り返りを行う。

担当
2 内容

行動経済学①

野比のび太に、学校の宿題を取り組ませるにはどうすればいいか?「ナッジ」という概念を下地に、その効果的な方法を学ぶ。

予復習

「行動経済学①」の振り返りを行う。

担当
3 内容

行動経済学②

計画倒れ(三日坊主)になってしまうのはなぜなのか?どうすれば誘惑に負けず、自分自身をコントロール(自制)できるのか?科学的根拠に基づいた自制方法を学ぶ。

予復習

「行動経済学②」の振り返りを行う。

担当
4 内容

行動経済学③

どうしてパチンコ(ギャンブル)にのめりこんでしまう人が後を絶たないのか?「双曲割引」「損失回避」を手掛かりに考察する。

予復習

「行動経済学③」の振り返りを行う。

担当
5 内容

消費者行動論①

多様なメディアコンテンツに触れながら、消費者行動に与える要因を考察する。

予復習

「消費者行動論①」の振り返りを行うと共に、身の回りの秀逸な広告制作物を撮影し、マナバへ提出する。

担当
6 内容

消費者行動論②

著名なクリエイターが制作した秀逸なテレビCMや、履修生が撮影したユニークな広告制作物を鑑賞する。

予復習

「消費者行動論②」の振り返りを行う。

担当
7 内容

消費者行動論③

人間の認知機能に焦点を当て、潜在意識の作用と影響力を理解する。

予復習

理解度テストに備え、第2~6回の授業の復習を行う。

担当
8 内容

第2~7回の振り返り(理解度テスト含む)

予復習

理解度テストの振り返りを行う。

担当
9 内容

動画制作①

動画制作の対象となる商品の魅力を再発見する。

予復習

グループ単位で魅力を再発見する。

担当
10 内容

動画制作②

第9回の授業を踏まえ、消費者の感情を揺さぶるストーリーを組み立てる。

予復習

グループ単位でストーリーを完成させる。

担当
11 内容

動画制作③

第10回の授業を踏まえ、絵コンテを制作する。

予復習

グループ単位で絵コンテを制作する。

担当
12 内容

動画制作④

第11回の授業を踏まえ、校内で撮影を実施する。

予復習

グループ単位でスマートフォンで動画を撮影する。

担当
13 内容

動画制作⑤

第12回の授業を踏まえ、撮影した動画の編集を行う。

予復習

グループ単位で撮影動画を編集すると共に、完成動画をマナバへ提出する。

担当
14 内容

動画制作⑥

コンペ形式で、完成した動画の出来映えを競う。

予復習

鑑賞した制作動画の評価結果をマナバmへ提出する。

担当
15 内容

第2~14回の総復習

予復習
担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義は4時間程度の予習・復習を奨励します。

動画制作にあたっては、グループ単位での作業が必要となります。

教科書

適宜、資料を配布します(教科書は利用しません)。

参考書・文献

阿部 誠他『サクッとわかる ビジネス教養 行動経済学』(新星出版社 2021年)1320円

平野 敦士 カール『思わずためしてみたくなる マンガ 行動経済学1年生』(宝島社 2022年)1320円

履修条件

情報処理端末(スマートフォン、又はタブレット)を教室に持参する必要があります。

履修生の理解度にあわせて、授業計画(難易度)を柔軟に修正します。

ICT活用 ■双方向型授業【Slackを用いた質疑応答】
■自主学習支援【マナバを通じた課題提出】
■遠隔授業【必要に応じてZoom等を用いた遠隔授業を行う】
実務経験 ■実務経験の内容【投資育成業務(VC)、企業経営】
備考