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ビジネス思考法
中島 琢郎
大学名 清泉女学院短期大学
学部・学科 国際コミュニケーション科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 講義
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 1年 開講期
授業の概要

 近年、情報端末の普及に伴い、膨大な情報の収集が可能となりました。そのため、ビジネスの現場では「いかに多くの情報を持っているか」よりも、既知の情報を収集/分析して「いかに正しく意思決定するか」が求められるようになってきました。

 そこで本講義では、合理的な意思決定を行うための方法論を習得します。具体的には、問題解決法の科学的アプローチを基盤に、合理的な解を導き出す手法を学びます。そして、「何を」「どのような手順」で考えれば正しい答えを導き出せるのか、その思考プロセスを習得します。日常生活で直面する身近な事例を取り上げ、実際に手を動かしながら学びます。

 本講義を受講することで、(ビジネス/プライベートを問わず)あらゆる問題に対処できる汎用的な思考力を獲得できるでしょう。

学習到着目標

この科目は、国際コミュニケーション科の学習成果『Ⅱ 基礎的知識・学習スキル』の習得、『Ⅳ-① 問題を発見する力』の向上、『Ⅳ-② 考える力・思考力』の向上を目標とします。具体的には、『問題解決法』の習得、『問題の本質を見極める力』の向上、『原因と解決案を探求する力』の向上を目標とします。

成績評価方法

理解度テスト(50%)、プレゼンテーション(50%)

課題に対する
フィードバック方法

授業内で口頭にて解説します。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) □ディスカッション・ディベート □グループワーク ■プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク □リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

オリエンテーション

本授業の概要(目的、目標、授業計画、受講ルール、など)を理解する。

予復習

「オリエンテーション」の振り返りを行う。

担当
2 内容

思考バイアス

様々な迷信に触れることで、いかに我々が「誤った思い込み」で物事を判断しているのか、認識する。そして、この思考バイアスを乗り越えるための態度を身に着ける。

予復習

「思考バイアス」の振り返りを行い、次回授業の冒頭に実施するクイズゲームに備える。

担当
3 内容

問題解決の手順

意思決定の基本的な手順(問題定義→課題抽出→原因特定→解決案策定)を理解する。

予復習

「問題解決の手順」の振り返りを行い、次回授業の冒頭に実施するクイズゲームに備える。

担当
4 内容

問題定義

そもそも「問題」とは何だろうか? 恋愛に対する意識の違いを題材に、「問題」の構造を考える。

予復習

「問題定義」の振り返りを行い、次回授業の冒頭に実施するクイズゲームに備える。

担当
5 内容

課題抽出①

売上が低迷しているマクドナルドの経営課題を発見する思考ゲームを通じて、課題の抽出方法を学ぶ。

予復習

「課題抽出①」の振り返りを行い、次回授業の冒頭に実施するクイズゲームに備える。

担当
6 内容

課題抽出②

スキー場の来場者が減少している事例を取り上げ、課題の抽出方法を学ぶ。

予復習

「課題抽出②」の振り返りを行い、次回授業の冒頭に実施するクイズゲームに備える。

担当
7 内容

原因特定①

一見もっともらしいことを言っているが、全く根拠がないラジオCMを紹介する。この事例を通じて、因果関係の成立条件を理解する。

予復習

「原因特定①」の振り返りを行い、次回授業の冒頭に実施するクイズゲームに備える。

担当
8 内容

原因特定②

ある健康食品会社のテレビCM(健康食品と免疫力UPの因果関係)のウソを暴くケーススタディを通じて、真の原因を正しく見極める方法を身に着ける。

予復習

「原因特定②」の振り返りを行い、次回授業の冒頭に実施するクイズゲームに備える。

担当
9 内容

原因特定③

「運動する人ほど風邪をひかない」は本当か?陥りやすい思考の落とし穴に気づく。

予復習

「原因特定③」の振り返りを行い、次回授業の冒頭に実施するクイズゲームに備える。

担当
10 内容

解決案策定①

「肥満を効率よく解消するダイエット方法」を考えるワークを通じて、問題を効果的に解決する方法を学ぶ。

予復習

「解決案策定①」の振り返りを行い、次回授業の冒頭に実施するクイズゲームに備える。

担当
11 内容

解決案策定②

「留学資金100万円を3か月でつくる」方法を考えるワークを通じて、問題を効果的に解決する方法を学ぶ。

予復習

理解度テストに備え、第2~11回の授業の復習を行う。

担当
12 内容

第2~11回の振り返り(理解度テスト含む)

予復習

理解度テストの振り返りを行う。

担当
13 内容

演習①

「あなたならば、地球温暖化の問題をどのように解決しますか?」 第2~12回の授業で学んだことを総動員し、地球温暖化に対する効果的な問題解決案をまとめる。

予復習

「演習①」で提示する課題に取り組み、プレゼンテーション資料をGoogle Classroomに提出する。

担当
14 内容

演習②

地球温暖化に対する問題解決案をプレゼンテーションする。

予復習

プレゼンテーションの評価結果をGoogle Classroomに提出する。

担当
15 内容

総復習

予復習

第2回~第14回の授業の振り返りを行う。

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

第2~10回の授業後は、次回授業の冒頭に実施するクイズゲームに向けて準備ください。

教科書

適宜、資料を配布します(教科書は利用しません)。

参考書・文献

渡辺 健介『世界一やさしい問題解決の授業』(ダイヤモンド社 2007年)1320円

河瀬 誠他『マンガでやさしくわかる問題解決』(日本能率協会マネジメントセンター 2014年)1650円

履修条件

情報処理端末(スマートフォン、又はタブレット)を教室に持参する必要があります。

履修生の理解度にあわせて、授業計画(難易度)を柔軟に修正します。

ICT活用 ■双方向型授業【Kahoot!を活用したクイズゲーム、Slackを用いた質疑応答】
■自主学習支援【Google Classroomを通じた課題提出】
■遠隔授業【必要に応じてZoom等を用いた遠隔授業を行う】
実務経験 ■実務経験の内容【投資育成業務(VC)、企業経営】
備考