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プログラミング基礎演習
髙池 友則
大学名 清泉女学院短期大学
学部・学科 国際コミュニケーション科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 2年 開講期
授業の概要

2020年度より、プログラミング教育必修化を盛り込んだ学習指導要領が実施されるなど、プログラミングへの関心が急速に高まりつつある。

この講義では、現在最も注目度の高いプログラミング言語である、Python(パイソン)の学習を通じて、プログラム基礎技術の習得と、機械学習など関連分野への理解を深めることによる、ITリテラシー全般の向上を図る。

最終課題として、手書き文字(学生自身が画像として作成したデータ)を認識・判定させるプログラムの開発と実習を行う。

学習到着目標

この科目は、国際コミュニケーション科の学習成果『Ⅲ.各分野の応用力・専門性』の習得、『Ⅳ.②考える力・思考力』の向上、『Ⅳ.③工夫する力』の向上を目標とする。具体的には、それぞれ『Pythonのプログラミングにより、事務作業を一定程度、自動化できるスキル』の習得、『習得した知識やスキルを業務に活かすために考える力・工夫する力』の向上を目的とする。

成績評価方法

授業への取組み状況で70%、期末課題30%の比率で評価する。

課題に対する
フィードバック方法

テキストの内容に沿った実習以外にも、実践的な課題を設定して取り組ませる。学生の記述したコードには必ず目を通し、改善点を指摘する。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) □ディスカッション・ディベート □グループワーク □プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク □リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

オリエンテーション ~ Pythonに触ってみよう1

Python 開発環境のインストール、対話モードでの簡単な命令の入力と結果の確認など

予復習

初回の予習は不要。プログラミングとは何か…について自分なりのイメージを持っておくとよい。

担当
2 内容

Pythonに触ってみよう2

文字列の表示や簡単な計算を実行するプログラムの実行 ~ ファイルへの保存

予復習

自分のPCで、Pythonが確実に動作することを確認。

担当
3 内容

Pythonに触ってみよう3 ~ カメでお絵かき

学習用のグラフィックライブラリ「turtle(タートル)」を使用した図形の描画実習など

予復習

徐々にPythonのコーディングに慣れ、テキストの課題を確実に実行できること。

担当
4 内容

プログラムの基本を知ろう1

データの入れ物(変数)、データの種類(型)についての学習、簡単な文字列操作の実行など

予復習

変数・型など、プログラミングにおける最も基本となる概念を理解する。

担当
5 内容

プログラムの基本を知ろう2

データ型の変換 ~ たくさんのデータをまとめる「リスト」

予復習

文字→数値変換や、list型などを通して、プログラミングへの理解を深める。

担当
6 内容

プログラムの基本を知ろう3

もし~なら実行する、繰り返し(回数指定)処理など

予復習

条件式による処理の「分岐」などを理解する。

担当
7 内容

プログラムの基本を知ろう4

繰り返し処理(続き) ~ 1つの仕事を1つにまとめる…など

予復習

関数の概念や、少し複雑な処理(繰り返しの2重化等)について理解する。

担当
8 内容

プログラムの基本を知ろう5(まとめ)

他のプログラムを利用する ~ モジュールの作成など

予復習

「モジュール」や importの概念を理解する。

担当
9 内容

アプリを作ってみよう1

ボタンで操作できるアプリ

予復習

画面(GUI)の作り方、ボタン操作で関数を動かす仕組みなどを理解する。

担当
10 内容

アプリを作ってみよう2

画像を読み込んで表示するアプリの作成

予復習

プログラム内で画像を扱う仕組みの理解など。

担当
11 内容

アプリを作ってみよう3

課題アプリの欠点を改善 ~ 機能の追加

予復習

どのような改善が必要(可能)か、考えた上で必要な事を(ネット等で)調べる。

担当
12 内容

人工知能と遊んでみよう1

プログラムで人工知能を扱うための準備

判定する手書き文字(画像)の作成など

予復習

機械学習の基本的な概念を理解する。授業中に手書き文字画像が完成しなかった場合は、次回の講義までに用意しておく。

担当
13 内容

人工知能と遊んでみよう2

画像ファイルから数字を予測するプログラム

予復習

授業の中で作成済みの「画像読込~表示プログラム」を活用するため、内容を復習しておくと良い。

担当
14 内容

人工知能と遊んでみよう3

人工知能アプリ(期末課題)の開発

予復習

課題の集大成として全てのコードの意味を理解できるように努め、疑問点は可能な限り解消しておく。

担当
15 内容

人工知能と遊んでみよう4

人工知能アプリの完成とテスト

テスト結果を記録して、成果物と共に提出(期末課題として評価)

予復習

アプリの実行~テスト結果のまとめと報告、及び成果物の提出を確実に行う。

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、演習は4時間程度の予習・復習を奨励します。

教科書

Python(パイソン)1年生(森 巧尚、翔泳社)

参考書・文献

スッキリわかるPython入門(国本 大悟他、インプレス)

Python自動化仕事術(永井 雅明、SBクリエイティブ)

履修条件

演習という形式による学習効果を損なわないため、主体的に実習に取り組む姿勢を持つ学生の履修を歓迎します。

ICT活用
実務経験 ■実務経験の内容【SEとしての多岐にわたる業務経験の他、長野県ベンチャー支援制度の認定の下、5年間研究開発に従事。】
備考

この科目は、(財)全国大学実務教育協会認定資格の関連科目です。詳細は学生便覧をご覧下さい。