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キリスト教概論b(人間1年)
古橋 昌尚
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 人間学部 共通教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 講義
履修区分 必修 単位数 2単位
配当年次 1年 開講期
授業の概要

この科目は共通養育の「建学の理念」の区分に属する教養科目に属し、1年生の必修科目に位置づけられている。授業ではキリスト教の宗教的、文化的伝統に親しみ、その世界の価値に触れながら、その中心的メッセージを学ぶ。聖書、特に福音書を読み、そこに表れるイエスの生涯、その生き方、言葉と行いについて学ぶ。さらに現代の私たちの生活と結びつけるために、現代世界においてイエスのメッセージを生きた人々の生涯とその生きざまに触れることで、人間学での学びを引きつぎながら、人間とはなにか、人間のあるべき姿や生き方に、キリスト教的視点から光をあててゆく。

学習到着目標

聖書を読み、イエスの生涯、言葉と行いを学び、キリスト教世界の価値に触れ、その中心的メッセージを理解する。さらにイエスの生き方に倣った人々の生涯を辿ることで、現代へのメッセージを探る。小グループでの話し合い、意見を述べることを学ぶ。授業、課題、レポート作成等の過程を通して①「課題発見力」を、話し合いとリフレクションなどを通して③「他者尊重」の姿勢を伸ばす。

成績評価方法

①授業への積極的参加(20%) ②課題・リフレクションの提出(40%)、③期末レポート(40%)

課題に対する
フィードバック方法

毎回のリフレクションで提出された問いをめぐって、またレポート課題について、次回の授業でフィードバックする。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク □プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

ガイダンス:

1.授業概要を把握する。①設問 ②シラバス ③授業計画 

2.聖書の歴史的成り立ちについて学ぶ。  

予復習

復習:聖書の歴史的成り立ちについてリフレクションを記して提出する。

予習:指定された課題を提出する。

担当
2 内容

キリスト教と私たち:

1.私たちの身の周りのキリスト教について観察する。

2.聖書入門:内容と区分、旧約と新約の概要を学ぶ。 

予復習

復習:身の周りのキリスト教、聖書入門についてのリフレクションを書いて提出する。

予習:指定された課題を提出する。

担当
3 内容

マザー・テレサ――貧しい人々への奉仕:

1.マザー・テレサの生涯とメッセージを学ぶ。

2.テレサのふれる聖書の箇所を読み理解する。

予復習

復習:マザー・テレサの生涯とメッセージについてのリフレクションを書いて提出する。

予習:指定された課題を提出する。

担当
4 内容

キリスト教の宗教的伝統:

1.キリスト教とメシア思想について学ぶ。

2.キリスト教音楽を鑑賞し、メッセージを理解する。

予復習

復習:キリスト教とメシア思想についてのリフレクションを書いて提出する。

予習:指定された課題を提出する。

担当
5 内容

キリスト教人間論:

1.アダムとエバ、カインとアベル、ノアの方舟、バベルの塔を学ぶ。

2.キリスト教の文化的伝統を学ぶ。

予復習

復習:キリスト教人間論のリフレクションを書いて提出する。

予習:指定された課題を提出する。

担当
6 内容

ダミアン――苦しむ友のための死:

1.ダミアンの生涯とメッセージを学ぶ。

2.ダミアンのふれる聖書の箇所を読み理解する。

予復習

復習:ダミアンの生涯とメッセージについてのリフレクションを書いて提出する。

予習:指定された課題を提出する。

担当
7 内容

福音の文化的受肉(1):

1.キリスト教の現代化と地域化について学ぶ。

2.キリスト教が文化や地域に受容されるには何が必要がを理解する。  

予復習

復習:キリスト教の現代化と地域化についてのリフレクションを書いて提出する。

予習:指定された課題を提出する。

担当
8 内容

福音の文化的受肉(2):

1.イエスの生涯、その働きと言葉について学ぶ。 

2.聖書の翻訳、キリスト教音楽の現代化について学ぶ。 

予復習

復習:イエスの生涯、その働きと言葉についてのリフレクションを書いて提出する。

予習:指定された課題を提出する。

担当
9 内容

福音の文化的受肉(3):

1.イエスの言葉、聖書の箇所を読み理解する。 

2.神の受肉、人々との連帯、苦の共有について学ぶ。

予復習

復習:神の受肉、人々との連帯、苦の共有についてのリフレクションを書いて提出する。

予習:指定された課題を提出する。

担当
10 内容

コルベ――身代わりの死と隣人:

1.マキシミリアノ・コルベの生涯について学ぶ。 

2.コルベに関わる聖書の箇所を読み理解する。

予復習

復習:マキシミリアノ・コルベの生涯についてのリフレクションを書いて提出する。

予習:指定された課題を提出する。

担当
11 内容

キリストの降誕・クリスマスの意味:

1.「善きサマリア人」のたとえ(ルカ福音書10章)を読みメッセージを理解する。

2.イエスの生涯について学ぶ。

予復習

復習:「善きサマリア人」のたとえについてのリフレクションを書いて提出する。

予習:指定された課題を提出する。

担当
12 内容

キリスト教の信仰――内容と表現:

1.イエスの生涯、その言動と行いの特徴について学ぶ。

2.信の三要素、レベルと種類を考察する。

予復習

復習:イエスの生涯、その言動と行いの特徴についてのリフレクションを書いて提出する。 

予習:指定された課題を提出する。 

担当
13 内容

キリスト教のメッセージ――十字架とあがない:

1.「放蕩息子」のたとえ(ルカ福音書15章)を読み分析する。

2.人生における三段階について学ぶ。

予復習

復習「放蕩息子」のたとえについてのリフレクションを書いて提出する。 予習:指定された課題を提出する。期末レポートのテーマを絞りこむ。

担当
14 内容

苦しみの意味 犠牲と奉仕:

1.放蕩息子を読み解き、そのメッセージを探る。

2.苦しみの意味についての考え方を学ぶ。

予復習

復習:苦しみの意味についてのリフレクションを書いて提出する。

予習:指定された課題を提出する。期末レポートの作成準備をする。(準備学習時間4時間以上)

担当
15 内容

授業のまとめ

1.授業の総復習をする。 

2.授業での学びを期末レポートに活かす。  

予復習

復習:授業全体のリフレクションを書いて提出する。

予習:指定された課題を提出する。期末レポートを作成し、所定日までに提出する。(準備学習時間4時間以上)

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

聖書(新約・旧約)』新共同訳 ハーフボリューム版  *授業では「新共同訳」使用する。他の聖書の使用も可能だが、その際には相談する。その他、資料を適宜配付する。

参考書・文献

コンコルダンス、聖書注解書について、リサーチ課題の際には個別に紹介する。本学図書館に参考となる関係図書がある。

履修条件

特別にない。

ICT活用 ■自主学習支援【Google Classroomの諸機能を利用:資料を共有し、Formで課題に回答し、Documentで期末レポートを提出する。】
実務経験
備考