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心理学入門
寺門 正顕
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 看護学科 共通教育科目、人間学部 共通教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 講義
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 1年 開講期
授業の概要

心理学は人間の行動や心の働きを探ろうとする学問であり、私達の日常生活に深く関連している。本講義では、私達の身近な事柄について心理学の観点から考えることにより、心理学の基本的理論や人間理解の方法について学ぶ。この科目は、心理学の幅広い領域について取り上げ、日常の中で見られる事柄を心理学的見地から検討し理解を深めることを目的とする。到達目標は以下の通りである。①心理学ではどのような問題が扱われるのか説明できる。②日常生活のさまざまな出来事や問題を、心理学の観点から考えて説明できる。③人間を理解するための科学的な姿勢を身に付ける。

学習到着目標

人間のこころの理解に必要な心理学的基礎知識の獲得を通して、日常生活の人間関係の世界における心理学的課題について論理的に考える力「論理的思考」を獲得すること、そして、そのことを通して他者とのかかわり方へのヒントや異なる意見を尊重する大切さを学ぶ「他者尊重」の力を身につける。

成績評価方法

授業最後に行う毎回の確認テスト(リアクションペーパーを含む)(40%)、期末試験(60%)から総合的に評価する。

課題に対する
フィードバック方法

毎回の確認テストは、正答を配布し、自分で理解度を確認できるようにする。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) □ディスカッション・ディベート □グループワーク □プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

ガイダンス:心の働きを知る

見ること、感じることについて考える

予復習

第1回見ること・感じることの近くの心理学についての振り返り

担当
2 内容

性格の心理学

自分の性格とは、個人差とは

予復習

性格検査による自己分析と振り返り

担当
3 内容

記憶の心理学

覚えるとはどういうことか、うまく記憶するやめの工夫

予復習

第3回記憶のメカニズムと記憶方法についての振り返り

担当
4 内容

学習の心理学

褒めること、叱ること

予復習

第4回褒め方・叱り方のポイントについての振り返り

担当
5 内容

動機づけの心理学

やる気を出すにはどうすればよいか

予復習

心理テスト(統制の所在尺度)による自己分析と振り返り

担当
6 内容

発達の心理学

生まれか育ちか、子育てにおいて重要なこと

予復習

第6回発達の特徴、遺伝と環境、愛着の問題についての振り返り

担当
7 内容

思い込みの心理学

私たちは論理的に考えているのだろうか、思い込みにとらわれていないか

予復習

心理学的課題(正方形問題、水がめ問題等)による自己分析と振り返り

担当
8 内容

対人認知の心理学

第一印象の重要性、人の魅力の要因、考え方や好みの変容

予復習

第8回対人印象形成、態度変容の理論と諸要因についての振り返り

担当
9 内容

集団の心理学

多くの人の中で、私たちはどう影響を受けているか   

予復習

第9回同調行動や援助行動、権威と服従の問題についての振り返り

担当
10 内容

知能の心理学

知能検査の歴史から、知能指数の統計的な考え方に触れるとともに、かしこさ・知能とは何かを考える

予復習

第10回知能の定義や知能検査の歴史、偏差値、や検査の限界についての振り返り

担当
11 内容

感情の心理学

感情のメカニズム、感情の働きとその発達

予復習

第11回感情の諸理論と、感情の発達、文化的影響についての振り返り

担当
12 内容

産業・経営の心理学

ビジネスの背後にある心の働きを知る

予復習

第12回産業場面における社会心理学的要因についての振り返り

担当
13 内容

脳の心理学

心の生物学的基礎、神経系や脳の構造と機能について

予復習

第13回神経系の基礎や神経伝達物質の働き、脳の構造と機能についての振り返り

担当
14 内容

心の問題の心理学

さまざまな心の問題について

予復習

第14回さまざまな心の問題とその背景についての振り返り

担当
15 内容

心理学の歴史

心理学の成り立ちから、さまざまな理論の発展まで

予復習

第15回心理学の成り立ちから諸理論の発展までの振り返り

担当
16 内容

期末試験

予復習

期末試験のための総復習

担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

使用しない。

参考書・文献

参考資料はプリントで配布する。

履修条件

心理学や心の働きに興味のある学生。

ICT活用 ■自主学習支援【Google Classroomを利用して課題を配布する。】
実務経験
備考