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Critical Thinking
田村 亮子
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 人間学部 共通教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 講義
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 2年 開講期
授業の概要

Critical Thinkingとは、ものごとを「筋道を立てて、ちゃんと」考えることができるようにする訓練である。日常生活において、我々は自分の知性を使って思考しているが、いつの間にか、その思考には、様々な歪みや偏りが生じてしまう。自分の考えは正しいと思っていても、その考えが、とんでもない思い込みによる誤りであったり、様々な情報やデータによって操られたり、視野を狭められたり、と様々な問題を抱えている。しかし、その事実に気づいていない場合が多いのが現実である。この授業は、どのような思考の歪みが、どのような原因によって生じるかを理解することで、思考の健全な発達の道筋を理解し、実践することができるようにすることをめざす。

 今日、膨大なデータの中から、存在はしていたが見出されてはいなかった問題を新たに発見し、問題解決の方法を探す「データ・サイエンス」がすべての学問領域を超えて広がりを見せている。この授業は、今後、どのような領域、テーマで学ぶ場合にも必要となるデータ・サイエンスの基本となるデータ・サイエンス・リテラシーの基礎理解ともなる。

学習到着目標

授業ごとに取り扱うトピックについて自ら考え、ディスカッション等でクリティカルシンキングの基本とデータサイエンスの基本を身につけ、日常生活において実践できるようになることをめざす。7つの力の内、課題発見力と論理的思考力を育む。

成績評価方法

Topic Paperを Google Classroomに提出(毎週 (100%) 授業への参加意欲や姿勢・態度を重視する。

課題に対する
フィードバック方法

Topic Paper に関して授業で取り扱う。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート □グループワーク □プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

Introduction: 「クリティカル」の意味と定義。クリティカルシンキングとはどのようなものかについて学ぶ。

予復習

Introduction について考え、Topic Paper 1 を提出する。

担当
2 内容

クリティカルに行う原因の推測、判断、情報の選択と思考について学ぶ。

予復習

原因の推測、判断、情報の選択と思考について考え、Topic Paper 2 を提出する。。

担当
3 内容

クリティカルな推論:四分割表と、一致と差異への組織的な着目方法を学ぶ。

予復習

四分割表と、一致と差異への組織的な着目方法について考え、Topic Paper 3 を提出する。

担当
4 内容

因果関係を検討するとはどのようなことかについて学ぶ。

予復習

因果関係とは何かについて考え、Topic Paper 4 を提出する。

担当
5 内容

前後論法のもつ罠について学ぶ。

予復習

前後論法の特徴について考え、Topic Paper 5 を提出する。

担当
6 内容

間違った議論の様々について学ぶ。

予復習

間違った議論の様々について考え、Topic Paper 6 を提出する。

担当
7 内容

根拠としての「事実」は正しいかについて学ぶ。

予復習

「事実」とは何かについて考え、Topic Paper 7 を提出する。

担当
8 内容

スキーマによる事実のゆがみについて学ぶ。。

予復習

スキーマの特徴と歪みについて考え、Topic Paper 8 を提出する。

担当
9 内容

偏った事実を「事実」とする過ちについて学ぶ

予復習

偏った事実を見分ける方法について考え、Topic Paper 9 を提出する。

担当
10 内容

他者を見るときのスキーマ、固定観念について学ぶ。

予復習

スキーマと固定観念について考え、Topic Paper 10 を提出する。

担当
11 内容

クリティカルシンカーの特性:「物事を疑う」「思考の落とし穴を知っている」「柔軟である」について学ぶ。

予復習

クリティカルな思考を持つ方法①について考え、Topic Paper 11 を提出する。

担当
12 内容

クリティカルシンカーの特性:「客観的である」「単純化しない」「あいまいさに耐える」について学ぶ。

予復習

クリティカルな思考を持つ方法②について考え、Topic Paper 12 を提出する。

担当
13 内容

クリティカルシンカーとしての生活の仕方:「物事を複数の面から考える」「後知恵から脱却する」について学ぶ。(1)

予復習

クリティカルな思考を持って生きる方法①について考え、Topic Paper 13 を提出する。

担当
14 内容

クリティカルシンカーとしての生活の仕方:「物事を複数の面から考える」「後知恵から脱却する」について学ぶ。(2)

予復習

クリティカルな思考を持って生きる方法①について考え、Topic Paper 14 を提出する。

担当
15 内容

まとめ:クリティカルシンカーとしての生活の仕方:「物事を複数の面から考える」「後知恵から脱却する」について学ぶ。

予復習

授業で取り扱った項目全体を復習し、Topic Paper 15 を提出する。

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

授業感想メモ(予習と復習)を作成するために、3~4時間の学習をすすめる。

教科書

プリント配布

参考書・文献

E.B.ゼックミスタ『クリティカルシンキング(入門編)』  E.B.ゼックミスタ『クリティカルシンキング(実践編)』

履修条件

「自己発見の方法」をすでに、あるいは、これから履修すると、この授業と合わせて、さらに、考える視点が広がる。

ICT活用 ■双方向型授業【単元ごとのトピックについて、ディスカッションを行う。】
■自主学習支援【「感想メモ」を Google Classroomに提出する。】
実務経験
備考