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基礎セミナーⅠ(文化学科)
村尾 静二・山貝 征典・駒込 希
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 人間学部 共通教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 必修 単位数 2単位
配当年次 1年 開講期
授業の概要

基礎セミナーは、大学教育において求められる学術的な学びの作法(アカデミック・スキル)を体系的に習得する初年次教育科目である。学習内容としては、レポートの書き方や文献資料収集の方法、フィールドワークやグループワークの基礎について、講義と実習をまじえて学ぶ。小グループに1人の教員が付き、学習面とともに生活面もサポートしながら、文化学科の学びの特徴でもある学外活動や企画・実践についても経験する。

基礎セミナーⅠでは、テキストを使いながら、これらの学術的な学びの技法を基礎から習得する。

学習到着目標

次の4つの力を身につける。1)初年時の学生に学ぶべき、豊かに大学生活を送るための方法を習得する。2)自ら学び、課題を向き合い解決する積極的な姿勢を身につける。3)フィールドワークやグループワークを通じてコミュニケーション力を向上させる。4)レポート執筆や資料収集、コンピュータによる基礎学習の方法を身につける。

成績評価方法

各課題・取り組みを次の割合で評価し判断する。1)授業内でのグループワークにおける参加度および提出物確認…30%、2)学外活動への参加…30%、3)基礎の学び直し学習「SJCラーニング(ステップアップコース)」もしくはそれに相当する課題(授業内で指示する)…20%、4)まとめ課題…20%。

課題に対する
フィードバック方法

毎回授業時に書くリアクションペーパーによる感想や質問を、翌週の授業で取り上げ、コメントをしながら理解を深める。7つの力ルーブリックアンケートを用いて,自身の学修目標の到達状況について自己評価を行う。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) ■実習・実技・実験 ■フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

オリエンテーション、授業履修や大学生活について

大学での授業の履修や、レポート執筆などのアカデミックスキルについて学ぶ流れを理解する。

予復習

初回の予習は不要だが、使用テキストの説明や今後の授業全体の流れについて復習して2回目に臨むこと

担当

村尾、山貝、駒込

2 内容

大学の授業とは:講義の受け方やノートに取り方、教員との関わり方などについて理解する。

予復習

第2回の振り返り

担当

村尾、山貝、駒込

3 内容

テキスト読解と要約の方法1:大学での学びの場における、テキストの集めかた、読みかた、要約のしかたについて理解する(前半)。

予復習

指定の形式で本を読む練習を行う(準備学習時間4時間以上)

担当

村尾、山貝、駒込

4 内容

テキスト読解と要約の方法2:大学での学びの場における、テキストの集めかた、読みかた、要約のしかたについて理解する(後半)。

予復習

第4回の振り返り

担当

山貝、川北、駒込

5 内容

テキスト読解と要約の方法3:文献の収集方法、データベースの利用方法を、本学図書館のシステムを実際に利用するのと合わせて習得する(前半)。

予復習

図書情報を収集する練習を行う(準備学習時間4時間以上)

担当

村尾、山貝、駒込

6 内容

テキスト読解と要約の方法4:文献の収集方法、データベースの利用方法を、本学図書館のシステムを実際に利用するのと合わせて習得する(後半)。

予復習

第6回の振り返り

担当

村尾、山貝、駒込

7 内容

テキスト読解と要約の方法5:テキストを批判的に読解するための方法を理解する。

予復習

テキストを批判的に読む練習を行う(準備学習時間4時間以上)

担当

村尾、山貝、駒込

8 内容

レポート・論文を書く方法1:作文とは異なる、コミュニケーションとしてのレポート・論文とはどのようなものか理解する。

予復習

第8回の振り返り

担当

村尾、山貝、駒込

9 内容

レポート・論文を書く方法2:注や参考文献、引用のしかたなどの、表記のルールについて理解する(前半)。

予復習

表記のルールに基づいてレポートを作成する(準備学習時間4時間以上)

担当

村尾、山貝、駒込

10 内容

レポート・論文を書く方法3:注や参考文献、引用のしかたなどの、表記のルールについて理解する(後半)。

予復習

第10回の振り返り

担当

村尾、山貝、駒込

11 内容

レポート・論文を書く方法4:実際に指定に沿ったレポートを書き、相互に評価して理解を深める(前半)。

予復習

指定の書式でレポートを制作する(準備学習時間4時間以上)

担当

村尾、山貝、駒込

12 内容

レポート・論文を書く方法5:実際に指定に沿ったレポートを書き、相互に評価して理解を深める(後半)。

予復習

第12回の振り返り

担当

村尾、山貝、駒込

13 内容

最終プレゼンテーション:授業で学んだこと、身についたことを取りまとめ、実際にプレゼンテーションを行い、相互に批評する(前半)。

予復習

プレゼンテーションのスライド制作や発表準備を行う(準備学習時間4時間以上)

担当

村尾、山貝、駒込

14 内容

最終プレゼンテーション:授業で学んだこと、身についたことを取りまとめ、実際にプレゼンテーションを行い、相互に批評する(後半)。

予復習

第14回の振り返り

担当

村尾、山貝、駒込

15 内容

まとめ、最終課題:基礎セミナーを通じて取り組んだ学術的な学びの作法についてまとめ、身につけた項目を再確認する。7つの力ルーブリックアンケートを行う。

予復習

大学生として必要なアカデミックスキルを再確認する

担当

村尾、山貝、駒込

16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

田中共子編『よくわかる学びの技法 第3版』ミネルヴァ書房、2019年、2,420円。

参考書・文献

松本茂・河野哲也『大学生のための「読む・書く・プレゼン・ディベート」の方法 改訂第二版』玉川大学出版部、2015年。『アカデミック・スキルズ(第3版)大学生のための知的技法入門』慶應義塾大学出版会、2020年。

履修条件

1年時の必修科目。通常授業枠のほかに学外での見学やフィールドワークがある、その際入場料などの若干の費用がかかることがある。※本授業は通年で2単位の科目で、キャップ制の科目上限数に数えない。

ICT活用 ■双方向型授業【メンター面談を含め初年時の大学生活の不安を取り除くようコミュニケーションを深める】
■自主学習支援【Eメールやクラウドサービスを使用し、資料配布やレポート添削を行う】
実務経験
備考