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健康科学
三條 俊彦
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 看護学科 共通教育科目、人間学部 共通教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 1年 開講期
授業の概要

メンタルコンディションの問題について、スポーツ心理学の問題圏から学ぶ。体力の定義や人間の発育発達の特徴を学び、とくに子どもの発達可能性を保証するための運動指導等について学ぶ。運動の効果や運動(とくにスポーツ活動)の弊害等を学習することから、健康と運動の望ましい関わり方について考える。あきらかに健康を阻害する要因について視覚教材を通して学ぶ。健康に関しての期末レポートを作成し、提出する。また、前半5回については実技(運動)形式とし、自己の体力等を把握し、感想レポートを提出する。

学習到着目標

世界保健機関(WHO)の保健大憲章に記述された健康に関する記述からウェル・ビーイングとはについて改めて考え、健康を広く捉えるとともに、健康を増進していくための手段や健康を阻害する要因について学習することから、より健康に生きるための方法について学ぶ。なお、前半5回については実技(運動)形式を用い、自己の身体の状況(体力や色々な動作を行う能力等)を把握することとする。

成績評価方法

授業参加度を含めた授業態度:遅刻や課題の未提出は減点対象(25%)、実技実習における小レポート(10%)、講義授業における小レポート(10%)、期末レポートの内容(15%)、学期末試験:筆記試験(40%)による総合評価を行う。

課題に対する
フィードバック方法

前半5回の運動実践に関わる感想レポートにおける授業修正要望については、その都度公表しながら、修正できる部分については対応を試みる。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) □ディスカッション・ディベート □グループワーク □プレゼンテーション(発表) ■実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

ストレッチングや軽度な筋力トレーニングとボール運動:静的ストレッチングやインナーマッスルトレーニングを紹介しながら実践する。色々な移動運動やボール扱った運動を行い、自己の身体のコンディションを把握する。

予復習

本人の取り組み方(とくに何を課題として取り組んだか等)、全体的な感想(授業内容に関する改善要望等を含む)について記述し、次回に提出すること。

担当
2 内容

バドミントンの練習とゲーム:バドミントンの基礎的技能練習を行った後、ダブルスゲームを楽しみながら、自己の体力と技能について把握する。受講人数が非常に多い場合は、ダブルスのゲーム形式を行わない場合もあり得る。

予復習

本人の取り組み方(とくに何を課題として取り組んだか等)、全体的な感想(授業内容に関する改善要望等を含む)について記述し、次回に提出すること。

担当
3 内容

バレーボールを使ったウオーミングアップ、ソフトバレーボールのゲーム:バレーボールを使って色々な動作を行った後、ソフトバレーボールのゲームを楽しみながら、自己の体力や技能について把握する。

予復習

本人の取り組み方(とくに何を課題として取り組んだか等)、全体的な感想(授業内容に関する改善要望等を含む)について記述し、次回に提出すること。

担当
4 内容

バレーボールを使ったパス練習、バスケットボールの基礎的技能練習:バレーボール技能の復習としてパス練習を行う。次回に備えて、バスケットボールの基礎的技能練習を行い、自己の体力や技能について把握する。

予復習

本人の取り組み方(とくに何を課題として取り組んだか等)、全体的な感想(授業内容に関する改善要望等を含む)について記述し、次回に提出すること。

担当
5 内容

バスケットボールの練習とゲーム:バスケットボールの基礎的技能練習を行った後、比較的短めの時間のバスケットボールのゲームを楽しみながら、自己の体力や技能について把握する。

予復習

本人の取り組み方(とくに何を課題として取り組んだか等)、全体的な感想(授業内容に関する改善要望等を含む)について記述し、次回に提出すること。

担当
6 内容

素朴なメンタルコンディションについて学ぶ。特性不安、状態不安について学び、特性不安に関する質問紙テストを実践する。不安・緊張とスポーツ成績の「逆U字」関係について学ぶ。

予復習

第6回の振り返り

担当
7 内容

メンタルトレーニングにおける目標設定ならびに自己分析:目標設定用紙への記入、心理テスト(パーソナリティテスト)の実践を行い、自己分析するとともに、感想レポートを提出する。

予復習

第7回の振り返り

時間内に小レポートが完成しない場合には、次週に提出のこと。

担当
8 内容

モチベーション、イメージトレーニング、メンタルリハーサル:モチベーションとは何か、モチベーションの高め方(目標設定、結果の知識、原因帰属理論、学習性無力感、等)やイメージトレーニングやメンタルリハーサルなどの方法について学ぶ。

予復習

第8回の振り返り

担当
9 内容

体力の定義と人間の発育発達の特徴:体力に関する色々な面からの定義や人間の発達の経過や特徴について学ぶ。

予復習

第9回の振り返り

担当
10 内容

発育発達をより保証するための運動指導の方法、発達バイオメカニクス:人間の発育発達の特徴に対応した運動指導の方法(学習の臨界期など)について学ぶ。発達バイオメカニクスの研究成果のうち、とくに子どもの疾走能力や疾走動作の発達について学ぶ。

予復習

第10回の振り返り

担当
11 内容

運動の生理的効果:運動(とくに有酸素運動)の生理的効果について学び、生涯健康に過ごすためにどのように運動を取り入れていけば良いかについて考える。

予復習

第11回の振り返り

担当
12 内容

運動の生理的効果と運動の弊害面:前週に続き、運動の生理的効果について学ぶとともに、運動の弊害面が指摘されることも学びながら、運動と健康について考える。

予復習

第12回の振り返り

担当
13 内容

前週に続き、運動の弊害面について学ぶとともに、運動のメンタルへレスへの効果について学び、運動と健康について考える。

予復習

第13回の振り返り

担当
14 内容

健康を阻害する要因についての学習(視覚教材)①と小レポートの提出:飲酒、喫煙、薬物依存に関わる映像教材を見て学習し、感想レポートを提出する

予復習

第14回の振り返り

時間内に小レポートが完成しない場合には、次週に提出のこと。

担当
15 内容

健康を阻害する要因についての学習(視覚教材)②と小レポートの提出:感染症、食事の問題、(運動不足)に関わる映像教材を見て学習し、感想レポートを提出する。期末レポートの提出期限。

予復習

第15回の振り返り。時間内に小レポートが完成しない場合には、次週に提出のこと。期末レポート提出期限の厳守。次週期末試験のための総復習(講義部分)。

担当
16 内容

期末試験(筆記試験)。

予復習

期末試験のための総復習

担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

実技についてはレポート提出のための振り返りを行うこと。講義については復習を行い、学んだ内容を確認すること。

教科書

特定のテキストはないが、講義においては適宜プリント資料を配付する。

参考書・文献

市村操一編著「トップアスリートのための心理学」同和書院(1993、1,325円) 高妻容一「明日から使えるメンタルトレーニング」ベースボールマガジン社(1995、1,800円) 宮下充正「運動するから健康である」東京大学出版会(1995、1,545円)  ほか

履修条件

欠席は公欠を含めても最大5回まで。期末レポートの提出、期末試験受験は必須。看護学部で養護教諭取得希望者は必修。

ICT活用
実務経験 ■実務経験の内容【色々な実技種目の授業経験体育心理学、スポーツ心理学、運動方法学の講義経験。】
■所持している業務関連資格【中学校・高等学校教諭専修免許状(保健体育)】
備考

前半5回については体育館で実技を行うため、運動着、運動用の上履き等を各自用意すること。