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データ処理概論
寺門 正顕
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 人間学部 共通教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 2年 開講期
授業の概要

データが与えられた場合、いかに論理的・客観的そして効率的に処理するか、そして処理結果をいかに理解するか、さらに目的に応じていかに判りやすく表現すべきか、その際、統計学の基本的概念を適宜学びながら、表計算ソフトによるデータ処理法を習得する。これらのデータ処理技法は、卒論作成や調査等の実務場面でのデータ処理に必須となる分析手法の実習となる。さまざまなデータを扱うために、基礎的知識からコーディング、分析技法の修得が目標となる。少し難しいと思う部分があるかもしれないが、企業の現場でも役に立つスキルとなる。各回の授業で出される練習問題の復習をとおして学んでいってほしい。また、表計算ソフトの利用においては、日商PC検定 データ活用の2級もしくは3級取得レベルを目指すので、検定対策の復習は必須となる。

学習到着目標

データに対して扱い方やまとめ方、分析法などの課題がわかる「課題発見力」と、分析し読み取ったデータをもとに論理的に考える「論理的思考」を身につける。

成績評価方法

数回の中間テスト(30%)、期末試験(50%)、授業内での課題への取り組み(20%)等から総合的に評価する。

課題に対する
フィードバック方法

毎回に課す練習課題の復習について、次回授業時の最初に確認を行う。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) □ディスカッション・ディベート □グループワーク □プレゼンテーション(発表) ■実習・実技・実験 □フィールドワーク □リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

ガイダンス:データ処理とは

さまざまなデータ処理方法について

予復習

第1回の振り返り

担当
2 内容

データの尺度と比率、表の作成

データのさまざまな尺度についての概説、度数分布と比率の算出

予復習

第2回復習課題(度数分布)の遂行(準備学習時間4時間)

担当
3 内容

グラフの種類と特性

さまざまなグラフによる表現、グラフ種別による特性の違いと作成の仕方

予復習

第3回復習課題(グラフ作成)の遂行(準備学習時間4時間)

担当
4 内容

データ入力とコーディング

データ入力における注意点、コーディングの方法

予復習

第4回復習課題(コーディング)の遂行(準備学習時間4時間)

担当
5 内容

データの分類とラべリング

データの分類方法とラベリングについて、関数を用いた方法の演習

予復習

第5回復習課題(データの分類)の遂行(準備学習時間4時間)

担当
6 内容

中間テスト1と解説(データ分類技法)

データの入力から分類、集計とグラフ化に関する中間テスト、その結果のフィードバック

予復習

第2回〜第5回の復習(準備学習時間4時間)

担当
7 内容

度数分布表の作成

度数分布表、ヒストグラムの作成と注意点

予復習

第7回復習課題(ヒストグラム)の遂行(準備学習時間4時間)

担当
8 内容

代表値と散布度(1):平均値、中央値、最頻値、分散、標準偏差、四分位偏差

さまざまな代表値と散布度の関数による算出

予復習

第8回復習課題(代表値の算出)の遂行(準備学習時間4時間)

担当
9 内容

代表値と散布度(2):グラフ作成の技法

代表値と散布度を用いたグラフ作成の演習

予復習

第9回復習課題(グラフ作成2)の遂行(準備学習時間4時間)

担当
10 内容

中間テスト2と解説(代表値、散布度とグラフ作成)

代表値、散布度の算出とグラフ作成に関する中間テスト、その結果のフィードバック

予復習

第7回〜第9回の復習(準備学習時間4時間)

担当
11 内容

クロス集計の技法(1):関数による集計

関数を用いたクロス集計技法の演習

予復習

第11回復習課題(クロス集計)の遂行(準備学習時間4時間)

担当
12 内容

クロス集計の技法(2):ピボットテーブルによる集計

表計算ソフトのピボットテーブル機能を用いたクロス集計技法の演習

予復習

第12回復習課題(ピボットテーブル)の遂行(準備学習時間4時間)

担当
13 内容

相関係数の算出と因果関係の問題

相関関係と因果関係の違いについての概説、相関係数の算出の演習

予復習

第13回復習課題(相関係数)の遂行(準備学習時間4時間)

担当
14 内容

既存統計データの収集と分析演習

既存の大規模統計データを用いた分析演習

予復習

第14回復習課題(分析演習)の遂行(準備学習時間4時間)

担当
15 内容

質的データのまとめ方

質的データの基本的なまとめ方、分析法について

予復習

第15回復習課題(質的データの分析)の遂行(準備学習時間4時間)

担当
16 内容

期末試験

予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

毎回の内容に応じた復習課題を課すので、着実に遂行してくること。

教科書

使用しない。適宜プリントを配布する。

参考書・文献

授業時に随時紹介する。

履修条件

コンピュータは苦手であっても、授業へ前向きに取り組む姿勢があること。コンピュータ台数から受講者数に制限(48名)がある。

ICT活用
実務経験
備考