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専門演習ⅠF
富永 裕子
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 心理コミュニケーション学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 必修 単位数 2単位
配当年次 3年 開講期
授業の概要

この授業では、応用言語学の基礎を学びます。応用言語学は、難しそうな印象を与えがちですが、言語と人間に関わるテーマを幅広く扱う学際的な学問で、その成果は言語教育に活用されてい ます。授業では、特に身近な興味深いテーマを中心に、さまざまな文献学習やディスカッションを通して、言語の魅力を追求していきます。言語指導者の立場に立って、第二言語習得研究を中心に、学習者要因や学習メカニズムなど様々な観点から分析します。また、身の回りで起こる談話を構成する仕組みについて分析します。毎回の担当者を決め、与えられた課題に対する事前準備をし発表してもらい、クラスでディスカッションを行います。 授業では毎回担当者が関連文献についてレジュメを作成しプレゼンテーションを行い、授業の最後には、全員がリアクションペーパーを作成します。

学習到着目標

この授業では、応用言語学(言語と人の関わり)の研究分野、研究課題、および基本的な概念・用語を理解するとともに、それらをもとに、実際 に自分でも言語の基本的な分析ができるようになることを目標としています。特に、学習者自身の言語学習や言語使用の経験を踏まえながら、第二言語習得や談話分析に焦点をあて、今後のコミュニケーション能力の育成に どのように応用できるか考察する力を養うことを最終目標としています。

成績評価方法

授業への積極的参加(20%)、プレゼンテーション(40%) レポート・課題等(40%)

課題に対する
フィードバック方法

毎回の授業終了時に提出さるリアクションペーパーに対してのコメントやフィードバックを次会の授業の開始時に与え、学習者が足場つくりをしながら授業を進めることができるように導く。7つの力ルーブリックアンケートを用いて、自身の学修目標の到達状況について自己評価を行う。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

オリエンテーション 応用言語学とは

応用言語学における第二言語習得(SLA)の位置づけについて知る。

コミュニケーションについて考える。

予復習

授業内容を踏まえて課題を作成する。

担当
2 内容

英語学習と文法

英語を外国語として学習する(ESL)環境について学ぶ。

学習における文法の位置づけについて考える。

予復習

授業前:教科書の該当箇所を読み内容を把握して授業に臨む。疑問点は残したままでよい。授業後:課題の作成をする。

担当
3 内容

世界の言語事情

世界は多言語であることを学ぶ。

複言語主義について考える。

予復習

授業前:教科書の該当箇所を読み内容を把握して授業に臨む。疑問点は残したままでよい。授業後:課題の作成をする。

担当
4 内容

リンガ・フランカ

世界の共通語は何かを考える。

英語の役割について考える。

予復習

授業前:教科書の該当箇所を読み内容を把握して授業に臨む。疑問点は残したままでよい。授業後:課題の作成をする。

担当
5 内容

英語の地域的変異

方言について考える。

予復習

授業前:教科書の該当箇所を読み内容を把握して授業に臨む。疑問点は残したままでよい。授業後:課題の作成をする。

担当
6 内容

英語の歴史

英語の歴史を学ぶ。

最近の英語との違いについて考える。

予復習

授業前:教科書の該当箇所を読み内容を把握して授業に臨む。疑問点は残したままでよい。授業後:課題の作成をする。

担当
7 内容

社会的変異

階級による言語の違いについて考える。

予復習

授業前:教科書の該当箇所を読み内容を把握して授業に臨む。疑問点は残したままでよい。授業後:課題の作成をする。

担当
8 内容

場面による使い分け

コミュニケーション能力について学ぶ。

Politenessについて考える。

予復習

授業前:教科書の該当箇所を読み内容を把握して授業に臨む。疑問点は残したままでよい。授業後:課題の作成をする。

担当
9 内容

性差(ジェンダー)

PCについて学ぶ。

女性英語の特徴について考える。

予復習

授業前:教科書の該当箇所を読み内容を把握して授業に臨む。疑問点は残したままでよい。授業後:課題の作成をする。

担当
10 内容

英語の生態

語用論について学ぶ。

規範文法を超えたコミュニケーションについて考える。

予復習

授業前:教科書の該当箇所を読み内容を把握して授業に臨む。疑問点は残したままでよい。授業後:課題の作成をする。

担当
11 内容

会話の原則

前提と含意について学ぶ。

Turn-taikinのタイミングについて考える。

予復習

授業前:教科書の該当箇所を読み内容を把握して授業に臨む。疑問点は残したままでよい。授業後:課題の作成をする。

担当
12 内容

異文化コミュニケーション

固定概念について学ぶ。

異文化を知る意義について考える。

予復習

授業前:教科書の該当箇所を読み内容を把握して授業に臨む。疑問点は残したままでよい。授業後:課題の作成をする。

担当
13 内容

異文化理解

カルチャーショックについて学ぶ。

社会的距離や個人差について考える。

予復習

授業前:教科書の該当箇所を読み内容を把握して授業に臨む。疑問点は残したままでよい。授業後:課題の作成をする。

担当
14 内容

外国語学習の必要性

外国語学習の目的について考える。

予復習

授業前:教科書の該当箇所を読み内容を把握して授業に臨む。疑問点は残したままでよい。授業後:課題の作成をする。

担当
15 内容

復習とまとめ

7つの力ルーブリックアンケートを行う。

予復習

これまでの疑問点を整理する。(準備学習4時間以上)

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

岡秀夫『英語を学ぶ楽しみ―国際コミュニケーションのために』くろしお出版

参考書・文献

大津由紀雄『英語学習7つの誤解』生活人新書、白井恭弘『第二言語習得論入門』『外国語学習の科学』大修館書店

鳥飼玖美子・斉藤兆史『迷える英語好きたちへ』インターナショナル新書

履修条件

英語や外国語学習に興味があるもの。

英語教員を目指すもの。

ICT活用 ■双方向型授業【タスク達成のためのアクティブ・ラーニングを行う。】
■遠隔授業【インターネット、プレゼンテーションソフト、デジタル教科書、などを活用する。】
実務経験 ■実務経験の内容【語科教諭として中学校・高等学校に勤務経験あり。】
■所持している業務関連資格【中学校・高等学校教諭専修免許(英語)・小学校英語指導者(+)資格】
備考