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専門演習ⅠG
岡部 敦
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 心理コミュニケーション学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 必修 単位数 2単位
配当年次 3年 開講期
授業の概要

教育は学校だけではなく、民間企業、NPO、行政機関など地域社会が関わり合って成立するものです。本ゼミでは、子ども・若者の抱えるさまざまな課題について、なぜそうした問題が発生するのか、また、どのように対処すべきかについて、教育制度及び行政の側面から考察していきます。その際に、実際の学校や支援組織の現場をフィールドとした調査及び国外の実践との比較研究的な視点を重視し、視野を広げていきます。全ての子ども・若者に公教育を保障するにはどうすればいいのか、一緒に考えてみましょう。授業は、その準備を含めて、以下のような流れで展開します。①テキストを読み込む〔受講者全員〕。②担当者はテキストに書かれた内容をまとめ、関連資料(法令条文や判例、トピックなど)を収集する。③担当者は、上記②をもとにして発表を行う。この発表については、受講者どうしで相互評価する(ピアレヴュー)④受講者全員でディスカッションを行う。⑤議論を踏まえて、問題に対する自分の考えをまとめ、提出する〔受講者全員〕。なお、発表は、受講者人数にもよるが、複数回行うことになる。

学習到着目標

テキスト講読、資料収集を通して課題を発見する力(「課題発見力」)を培い、ディスカッションや発表を行うことにより、「論理的思考力」や「批判的思考力」を育成する。議論においては、他者の意見を傾聴することで「他者尊重」の態度を養いつつ、同時に「コミュニケーションの力」をつける。総じて、本科目では、問題の在り処を探求しながら、思考を「まとめる力」を修得し、卒業研究を行うための下地をつくることを目標とする。

成績評価方法

発表(50%)、提出物(20%)、議論への参加姿勢(30%)を基に評価を行う。

課題に対する
フィードバック方法

googleクラスルームを利用して、授業での課題やレポートの提出と、それに対する個別のフィードバックを速やかに行う。合わせて、全員で問題意識を共有する。また、7つの力のルーブリックアンケートを用いて、自身の学修目標の到達状況について自己評価を行う。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

ガイダンス<1>子どもが直面する諸問題

授業の進め方、事前準備について理解する。問題への関心を深める。

予復習

〔事前学習〕近年の教育が直面する問題について調べ、自らの関心領域を明確にしておくこと。準備学習時間4時間以上。〔事後学習〕担当が決まった領域について、問題の在り処を探っておく。

担当
2 内容

ガイダンス<2>子どもの権利・人権とは

子どもの権利がもつ特殊な性格について、議論を通して、深く理解する。

予復習

〔事前学習〕子どもの権利に関する資料を読み、ディスカッションに備える。〔事後学習〕子どもの権利と大人の権利の共通点と相違について、理解したことをまとめ、提出する。

担当
3 内容

テキスト講読及び資料収集・発表①:子どもの貧困

テキストの内容を理解し、議論を通して、問題解決・改善への筋道をつかむ。

予復習

〔事前学習〕(全員)テキストの該当箇所を読み、ディスカッションに備える。(担当者)内容の要約と関連資料の収集を行い、発表準備にあたる。〔事後学習〕理解したことをまとめ、提出する。

担当
4 内容

テキスト講読及び資料収集・発表②:子どもの居場所

テキストの内容を理解し、議論を通して、問題解決・改善への筋道をつかむ。

予復習

〔事前学習〕(全員)テキストの該当箇所を読み、ディスカッションに備える。(担当者)内容の要約と関連資料の収集を行い、発表準備にあたる。〔事後学習〕理解したことをまとめ、提出する。

担当
5 内容

テキスト講読及び資料収集・発表③:障害と子どもの権利

テキストの内容を理解し、議論を通して、問題解決・改善への筋道をつかむ。

予復習

〔事前学習〕(全員)テキストの該当箇所を読み、ディスカッションに備える。(担当者)内容の要約と関連資料の収集を行い、発表準備にあたる。〔事後学習〕理解したことをまとめ、提出する。

担当
6 内容

テキスト講読及び資料収集・発表④:「ひとり親」問題

テキストの内容を理解し、議論を通して、問題解決・改善への筋道をつかむ。

予復習

〔事前学習〕(全員)テキストの該当箇所を読み、ディスカッションに備える。(担当者)内容の要約と関連資料の収集を行い、発表準備にあたる。〔事後学習〕理解したことをまとめ、提出する。

担当
7 内容

テキスト講読及び資料収集・発表⑤:教師の多忙化

テキストの内容を理解し、議論を通して、問題解決・改善への筋道をつかむ。

予復習

〔事前学習〕(全員)テキストの該当箇所を読み、ディスカッションに備える。(担当者)内容の要約と関連資料の収集を行い、発表準備にあたる。〔事後学習〕理解したことをまとめ、提出する。

担当
8 内容

テキスト講読及び資料収集・発表⑥:部活動問題

テキストの内容を理解し、議論を通して、問題解決・改善への筋道をつかむ。

予復習

〔事前学習〕(全員)テキストの該当箇所を読み、ディスカッションに備える。(担当者)内容の要約と関連資料の収集を行い、発表準備にあたる。〔事後学習〕理解したことをまとめ、提出する。

担当
9 内容

テキスト講読及び資料収集・発表⑦:問題行動・少年犯罪

テキストの内容を理解し、議論を通して、問題解決・改善への筋道をつかむ。

予復習

〔事前学習〕(全員)テキストの該当箇所を読み、ディスカッションに備える。(担当者)内容の要約と関連資料の収集を行い、発表準備にあたる。〔事後学習〕理解したことをまとめ、提出する。

担当
10 内容

テキスト講読及び資料収集・発表⑧:不登校問題

テキストの内容を理解し、議論を通して、問題解決・改善への筋道をつかむ。

予復習

〔事前学習〕(全員)テキストの該当箇所を読み、ディスカッションに備える。(担当者)内容の要約と関連資料の収集を行い、発表準備にあたる。〔事後学習〕理解したことをまとめ、提出する。

担当
11 内容

テキスト講読及び資料収集・発表⑨:道徳教育と憲法

テキストの内容を理解し、議論を通して、問題解決・改善への筋道をつかむ。

予復習

〔事前学習〕(全員)テキストの該当箇所を読み、ディスカッションに備える。(担当者)内容の要約と関連資料の収集を行い、発表準備にあたる。〔事後学習〕理解したことをまとめ、提出する。

担当
12 内容

テキスト講読及び資料収集・発表⑩:いじめ問題

テキストの内容を理解し、議論を通して、問題解決・改善への筋道をつかむ。

予復習

〔事前学習〕(全員)テキストの該当箇所を読み、ディスカッションに備える。(担当者)内容の要約と関連資料の収集を行い、発表準備にあたる。〔事後学習〕理解したことをまとめ、提出する。

担当
13 内容

テキスト講読及び資料収集・発表⑪:虐待と子ども

テキストの内容を理解し、議論を通して、問題解決・改善への筋道をつかむ。

予復習

〔事前学習〕(全員)テキストの該当箇所を読み、ディスカッションに備える。(担当者)内容の要約と関連資料の収集を行い、発表準備にあたる。〔事後学習〕理解したことをまとめ、提出する。

担当
14 内容

テキスト講読及び資料収集・発表⑫:校則と自己決定権

テキストの内容を理解し、議論を通して、問題解決・改善への筋道をつかむ。

予復習

〔事前学習〕(全員)テキストの該当箇所を読み、ディスカッションに備える。(担当者)内容の要約と関連資料の収集を行い、発表準備にあたる。〔事後学習〕理解したことをまとめ、提出する。

担当
15 内容

テキスト講読及び資料収集・発表⑬:夜間中学と教育を受ける権利

テキストの内容を理解し、議論を通して、問題解決・改善への筋道をつかむ。

※最終レポート課題の提示

予復習

〔事前学習〕(全員)テキストの該当箇所を読み、ディスカッションに備える。(担当者)内容の要約と関連資料の収集を行い、発表準備にあたる。〔事後学習〕理解したことをまとめ、提出する。

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、それに向けて、4時間程度の予習・復習時間を確保したい。

教科書

特に指定はしない。その都度支持するが、以下の文献を中心に扱う。

勝野 正章 , 庄井 良信 (2022)「問いからはじめる教育学(改訂版)」有斐閣

参考書・文献

授業時に使用するスライド等に適宜記載する。

履修条件

教職志望者が望ましい。

ICT活用 ■双方向型授業【学生─教員間、学生─学生間のディスカッション】
■自主学習支援【学生の学習成果に対するフィードバック】
■遠隔授業【適宜、パワーポイントによるスライド・動画、DVDの活用、google classroomの活用】
実務経験 ■実務経験の内容【公立高等学校において外国語(英語)教員としての実務経験あり(22年間)】
■所持している業務関連資格【高等学校教諭専修免許状(外国語(英語)・商業】
備考

授業内容は、進行状況を見て、適宜変更を加えることがある。