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専門演習ⅠI
寺門 正顕
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 心理コミュニケーション学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 必修 単位数 2単位
配当年次 3年 開講期
授業の概要

心理学研究において、調査や実験手続きの流れやさまざまな分析手法の理解とその結果の解釈を知ることは、自らの実験・調査計画を練る上で重要なポイントとなる。そのため本演習では、調査や実験の実施準備からデータ収集、そしてデータ分析までを実際に体験しながら学習することで、心理学研究における調査や実験の一連の流れと分析手法への理解を深め、卒論のテーマ選択や研究計画立案に向けた足がかりとする。特に、今年度はストレス度の生理心理学的効果の測定を実験的に行なう。本演習では、調査・実験の各段階で下準備や課外でのデータ分析等、予習・復習に要する時間が必要となる。

学習到着目標

①研究計画立案に向けて、適切な文献の検索と要約ができる(課題発見力・企画立案力)②実験計画や調査計画を立案する(論理的思考)③収集データの適切な分析ができる(論理的思考)④分析結果を適切に読み取り、その考察をプレゼンテーションすることができる(発信力)⑤小グループによる実験・調査の実習で、行動力、コミュニケーション力、他者尊重の力の向上も期待される。

成績評価方法

授業での複数回の発表内容(30%)、最終レポート(30%)を中心に、演習内での討論への参加態度(20%)、発表等への積極性(20%)を総合的に評価する。

課題に対する
フィードバック方法

授業内での発表に対しては、その場でフィードバックを(講評)を行う。提出された課題に対しては、内容確認ののち、返却する。

また、7つの力ルーブリックアンケートを用いて、自身の学修目標の到達状況について自己評価を行う。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) ■実習・実技・実験 ■フィールドワーク □リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

ガイダンス

実験の流れの理解、生理心理学的指標の概要と取り扱いについて

予復習

第1回実験の流れと生理心理学的指標の概要についての振り返り

担当
2 内容

各自のテーマ設定

小グループに分かれ、グループごとに実験テーマの設定をする

予復習

各グループが設定する実験テーマに対する予習

担当
3 内容

文献の紹介・探し方1

心理学論文の探し方、データベース紹介

予復習

実験実施の参考となる文献の検索方法の振り返りと、検索した文献の要約

担当
4 内容

調査・実験計画の立案

調べた文献をもとに、実験計画の立案

予復習

立案した実験計画の微調整

担当
5 内容

調査・実験の準備1

質問紙の作成、実験計画の調整と教示文の作成

予復習

質問紙作成や実験計画調整、教示文作成等、授業時間内に終了しない課題への取り組み

担当
6 内容

調査・実験の準備2

生理心理学的指標に関する実験機器の操作練習

予復習

さまざまな生理心理学的測定のための実験機器操作の習熟練習

担当
7 内容

データ収集1

実際の実験実施:学内でのコントロール条件での実験

予復習

実験(コントロール条件)で収集したデータの整理

担当
8 内容

データの分析1

コントロール条件に関する生理心理学的指標のデータ処理

予復習

コントロール条件での実験データの処理について、授業時間内に終了しない課題への取り組み

担当
9 内容

データの分析2

コントロール条件に関する質問紙データの分析

予復習

コントロール条件での質問紙データの処理について、授業時間内に終了しない課題への取り組み

担当
10 内容

分析結果の考察1

コントロール条件に関するデータ分析結果と考察

予復習

コントロール条件に関しての実験結果の考察のレポート化

担当
11 内容

データ収集2

実際の実験実施:ストレス条件(実験条件)でのデータ測定

予復習

実験(ストレス条件)で収集したデータの整理

担当
12 内容

データの分析3

実験条件に関する生理心理学的指標のデータ処理

予復習

ストレス条件での実験データの処理について、授業時間内に終了しない課題への取り組み

担当
13 内容

データの分析4

実験条件に関する質問紙データの分析

予復習

ストレス条件での質問紙データの処理について、授業時間内に終了しない課題への取り組み

担当
14 内容

分析結果の考察2

実験条件に関するデータ分析結果の統合と全体的な考察

予復習

ストレス条件に関しての実験結果の考察のレポート化

担当
15 内容

各調査・実験結果のプレゼンテーション

グループごとの実験結果のプレゼンテーション

7つの力ルーブリックアンケートを実施し、自己評価する。

予復習

プレゼンテーション準備と最終レポートの期日までの提出

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

教科書は使用しない。

参考書・文献

関連する文献を随時紹介する。

履修条件

授業へ前向きに取り組み、発表や討論に積極的に参加すること。

ICT活用
実務経験
備考