21216
専門演習ⅡG
岡部 敦
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 心理コミュニケーション学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 必修 単位数 2単位
配当年次 3年 開講期
授業の概要

教育制度の基礎となる教育法について、各法令の立法理由と条文内容を理解するとともに、卒業研究において法制度論的なアプローチ、すなわち、法や制度の視点から研究に取り組めるように、今日の学校や教育をめぐる諸課題を念頭に置きながら、個々の法令を深く学習していく。授業は、その準備も含めて、以下のような流れで展開する。①事前にテキストの法令の該当箇所を読んでおく。②受講者全員で、提示したテーマに関して、学習した法令を踏まえながらディスカッションを行う。③授業で学んだ法令に関する問題演習を行う。④授業を通して理解したことをまとめ、提出する。

学習到着目標

教育法の学習を通して、学校や教育が直面する課題を発見する力(「課題発見力」)を培い、法的なディスカッションや文章表現の訓練により、「論理的思考力」や「批判的思考力」を育てることを目標とする。法令を学ぶ中で、特に論理力とエビデンスに基づく説得力を修得していく。本科目が究極的にめざすところは、卒業研究をやり遂げる基礎力を育成しながら、教職に就いたときに求められるリーガルマインドを身につけることにある。

成績評価方法

議論への参加姿勢・発言力・説得力(60%)、提出物(20%)、問題演習(20%)を基に評価を行う。

課題に対する
フィードバック方法

googleクラスルームを利用して、授業での課題やレポートの提出と、それに対する個別のフィードバックを速やかに行う。合わせて、全員で問題意識を共有する。また、7つの力のルーブリックアンケートを用いて、自身の学修目標の到達状況について自己評価を行う。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク □プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

ガイダンス:教育法とは何か

授業の進め方、事前準備について理解する。教育法への関心を深める。

予復習

〔事前学習〕配布したテキストの目次を概観し、教育法規の体系をつかんでおく。準備学習時間4時間以上。〔事後学習〕本時に理解したことをまとめ、提出する。

担当
2 内容

日本国憲法の研究<1>;「教育を受ける権利」とは/子どもの権利条約6条・29条

法律と条文の内容を理解し、議論を通して、問題の認識を深め、視野を広げる。

予復習

〔事前学習〕条文の該当箇所を読み、ディスカッションに備える。〔事後学習〕本時に理解したことをまとめ、提出する。

担当
3 内容

日本国憲法の研究<2>;憲法上の教育人権

法律と条文の内容を理解し、議論を通して、問題の認識を深め、視野を広げる。

予復習

〔事前学習〕条文の該当箇所を読み、ディスカッションに備える。〔事後学習〕本時に理解したことをまとめ、提出する。

担当
4 内容

教育基本法の研究<1>:第1条~第9条

法律と条文の内容を理解し、議論を通して、問題の認識を深め、視野を広げる。

予復習

〔事前学習〕テキストの該当箇所を読み、ディスカッションに備える。〔事後学習〕本時に理解したことをまとめ、提出する。

担当
5 内容

教育基本法の研究<2>:第10条~第18条

法律と条文の内容を理解し、議論を通して、問題の認識を深め、視野を広げる。

予復習

〔事前学習〕テキストの該当箇所を読み、ディスカッションに備える。準備学習時間4時間以上〔事後学習〕本時に理解したことをまとめ、提出する。

担当
6 内容

学校教育法の研究<1>:学校教育法第1章~第4章

法律と条文の内容を理解し、議論を通して、問題の認識を深め、視野を広げる。

予復習

〔事前学習〕テキストの該当箇所を読み、ディスカッションに備える。〔事後学習〕本時に理解したことをまとめ、提出する。

担当
7 内容

学校教育法の研究<2>:学校教育法第5章~第8章

法律と条文の内容を理解し、議論を通して、問題の認識を深め、視野を広げる。

予復習

〔事前学習〕テキストの該当箇所を読み、ディスカッションに備える。〔事後学習〕本時に理解したことをまとめ、提出する。

担当
8 内容

学校教育法の研究<3>:学校教育法施行令・学校教育法施行規則

法律と条文の内容を理解し、議論を通して、問題の認識を深め、視野を広げる。

予復習

〔事前学習〕テキストの該当箇所を読み、ディスカッションに備える。〔事後学習〕本時に理解したことをまとめ、提出する。

担当
9 内容

児童福祉法の研究:子ども最善の利益、意見表明権など

法律と条文の内容を理解し、議論を通して、問題の認識を深め、視野を広げる。

予復習

〔事前学習〕テキストの該当箇所を読み、ディスカッションに備える。準備学習時間4時間以上〔事後学習〕本時に理解したことをまとめ、提出する。

担当
10 内容

教育公務員特例法の研究:職責の遂行、研修権など

法律と条文の内容を理解し、議論を通して、問題の認識を深め、視野を広げる。

予復習

〔事前学習〕テキストの該当箇所を読み、ディスカッションに備える。〔事後学習〕本時に理解したことをまとめ、提出する。

担当
11 内容

発達障害者支援法の研究:早期発見、切れ目のない支援など

法律と条文の内容を理解し、議論を通して、問題の認識を深め、視野を広げる。

予復習

〔事前学習〕テキストの該当箇所を読み、ディスカッションに備える。〔事後学習〕本時に理解したことをまとめ、提出する。

担当
12 内容

いじめ防止対策推進法の研究;いじめの定義、いじめ防止体制など

法律と条文の内容を理解し、議論を通して、問題の認識を深め、視野を広げる。

予復習

〔事前学習〕テキストの該当箇所を読み、ディスカッションに備える。〔事後学習〕本時に理解したことをまとめ、提出する。

担当
13 内容

児童虐待防止法の研究:早期発見、親権とは何か、学校教職員の義務など

法律と条文の内容を理解し、議論を通して、問題の認識を深め、視野を広げる。

予復習

〔事前学習〕テキストの該当箇所を読み、ディスカッションに備える。〔事後学習〕本時に理解したことをまとめ、提出する。

担当
14 内容

子どもの貧困対策推進法;総合的な施策、貧困対策大綱、教育の支援など

法律と条文の内容を理解し、議論を通して、問題の認識を深め、視野を広げる。

予復習

〔事前学習〕テキストの該当箇所を読み、ディスカッションに備える。準備学習時間4時間以上〔事後学習〕本時に理解したことをまとめ、提出する。

担当
15 内容

生徒指導提要・学習指導要領の学習;生徒指導とは、特別活動の在り方など

内容を理解し、議論を通して、知識を深め、視野を広げる。

※最終レポート課題の提示

予復習

〔事前学習〕配布した資料の該当箇所を読み、ディスカッションに備える。〔事後学習〕本時に理解したことをまとめ、提出する。最終レポートに向けて4時間以上の事後学習を行う。

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、4時間程度の予習・復習の時間を確保したい。

教科書

勝野 正章 , 窪田 眞二 , 今野 健一 , 中嶋 哲彦 , 野村 武司 (編)(2023)「教育小六法 2023年版」学陽書房 3190円

参考書・文献

授業時に使用するスライド等に適宜記載してある。

履修条件

専門演習ⅠGを履修していることが望ましい。

ICT活用 ■双方向型授業【学生─教員間、学生─学生間のディスカッション】
■自主学習支援【学生の学習成果に対するフィードバック】
■遠隔授業【宜、パワーポイントによるスライド・動画、DVDの活用、google classroomの活用】
実務経験 ■実務経験の内容【公立高等学校において外国語(英語)教員としての実務経験あり(22年)】
■所持している業務関連資格【高等学校教諭専修免許状(外国語(英語)・商業)】
備考

進行状況を踏まえて、内容等を一部変更する場合もある。