本演習では、専門演習ⅠKからの続きとして、更に二つの内容について学ぶ。一つ目は、量的データに触れ、研究仮説の立て方から仮説検証までの分析方法を身につけることを目的とする。最初に心理統計法と研究仮説の対応について学び、その後は小グループに分かれて簡単な量的調査の計画から分析までを実際に体験する。量的研究における研究仮説の立て方と、量的データの分析及び仮説の検証方法について理解を深めることを目指す。二つ目は、卒業研究に対するイメージを掴むために、卒業研究に向けて各自で研究計画を立案し、準備を進めていくことを目的とする。

・研究仮説に対応した適切な統計技法の選び方について理解を深める（論理的思考力）。

・小グループで量的調査の計画から分析までを体験し、量的データの記述及び分析方法を身につける（課題発見力・論理的思考力）。

・自分にとって関心のあるテーマを明確にし、卒業研究に向けた研究計画を立案する（課題発見力）。

量的調査の発表及びレポート（40%）、個人研究計画書（30％）、授業への参加姿勢（30%）により評価する。

研究発表では小グループ毎に講師からの講評を行う。研究レポート及び研究計画書は講師よりコメントを付けて、次年度の専門セミナーの授業時に個別に返却する。7つの力ルーブリックアンケートを用いて，自身の学修目標の到達状況について自己評価を行う。

小塩真司（著）『SPSSとAMOSによる心理・調査データ解析―因子分析・共分散構造分析まで【第3版】』（東京図書、2018年）3,024円

小塩真司・卓香菜子（著）『心理学の卒業研究ワークブック　発想から論文完成までの10ステージ』（金子書房、2015年）2,700円

日本心理学会（編）『執筆・投稿の手引き（2015年改訂版）』

春学期の専門演習ⅠKを履修していることが望ましい。