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専門セミナー(不開講)
田村 俊輔
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 心理コミュニケーション学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 必修 単位数 2単位
配当年次 4年 開講期 通年
授業の概要

専門セミナーは、専門演習Ⅰ,Ⅱで準備してきた卒業研究に向けての基礎の上に各自の選定したテーマの研究を行う場ですので、個別指導の比重が大きくなります。週に一コマの授業時間においてゼミ生はお互いの進捗状況を報告しあい、意見の交換をし、担当者からはゼミ生全員に向けられる統一的な指導とともに、各自の状況に応じた指導の下に各自の卒業研究を進めていきます。通常、週1回の授業時間の他に、必要に応じて、それぞれのゼミ生に対して指導時間がとられます。このセミナーの過去のゼミ生の特徴は、①質的研究を行うものが多い、②インタビューや物語分析をするものが多い、③絵やお話が好きなものが多い、傾向があります。今年度は、インタ・ビューを通した方法論から始めていきます。

学習到着目標

以下の目標を設けています。4月には、テーマの設定、5月には文献調査に着手し、7月にはおおよその文献調査を終了する。その間、6月には最終論文の「問題と目的」、「方法論」、「文献調査の一部」の3点を入れたプロポーザルの発表を目標とします。夏休みか秋学期の前半にゼミ内の中間発表の実施をして、1月の卒研完成を目標にしています。卒研完成に向けたこのセミナーでは課題発見力と論理的思考力の育成を目標にします。

成績評価方法

この専門セミナーでは以下の4つの作業を通して、卒業研究を完成させていきます。評価は、これらの各段階の成果を下記の割合で評価し、最終の評価を行います。(1)文献調査:4~5月 15%(2)卒業研究プロポーザル:6月 15%(3)中間発表:8月~10月 20%(4)完成論文および発表:50%

課題に対する
フィードバック方法

研究計画に従って、着実な積み上げが重要です。毎週、次回までの目標を設定して作業を進めていきます。各自の卒研作成の進展に応じて個別の指導を行い、フィードバックを行います。各自の学修目標到達状況は7つの力ルーブリックアンケートを用いて自己評価します。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート □グループワーク ■プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 ■フィールドワーク □リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

卒業研究・論文の進め方:一年間のスケジュールを明らかにして、各自の暫定的なテーマを発表してもらいます。

予復習

各自テーマの設定とテーマの言語化(準備時間4時間)

担当
2 内容

研究・調査におけるデータと方法論:調査目的によって異なるデータとその分析方法についての復習をします。

予復習

各自テーマの設定とテーマの言語化

担当
3 内容

先行研究調査 1:先行研究の調査が必要な理由は自明な事のようにも思われますが、毎年、この部分が第一のハードルのようです。それぞれのテーマによる先行研究の調査を具体的に計画し、着手するよう指導します。

予復習

各自テーマの設定とテーマの言語化

担当
4 内容

先行研究調査 2:先行研究調査の実際について、図書館の利用方法について、サイコインフォの使用方法と、英語のアブストラクトの使い方について等。

予復習

先行研究の文献調査と文献調査のまとめ。(準備時間10時間)

担当
5 内容

文献調査まとめとその役割:先行研究の調べ方とともに、文献の概観を論文に入れるときの具体的な書き方等を知りましょう。

予復習

先行研究の文献調査と文献調査のまとめ

担当
6 内容

研究テーマとプロポーザル作成:プロポーザルの詳細および準備の方法を扱います。

予復習

論文のプロポーザル作成と発表。(準備時間4時間)

担当
7 内容

プロポーザルの発表:各自のプロポーザルの発表と指導

予復習

論文のプロポーザル作成と発表

担当
8 内容

中間発表と軌道修正:中間発表をしながら、必要に応じて軌道の微調整をしましょう。

予復習

常にレフレクションしながら

担当
9 内容

研究論文の構成と各項の役割:研究論文の構成に関しては、セミナー時間の中では前半に1度、後半に詳細を含めて1度行いますが、個別には随時行っています。

予復習

論文の執筆:章ごとの特徴を踏まえた記述方法を取り入れながら。

担当
10 内容

質的データの収集:多様なデータとデータ収集の方法

予復習

論文の執筆:章ごとの特徴を踏まえた記述方法を取り入れながら。

担当
11 内容

データ分析:異なった種類のデータとその処理方法、データの整理の方法と実際についての指導

予復習

各自のデータの性質に沿った分析

担当
12 内容

結果を書くということ:どのような形態の論文にも研究の結果はあります。研究の仕方によって異なった書き方がありますので、自分の研究にあった結果の書き方を見つけましょう。結果は「客観的事実」

予復習

各自のデータの性質に沿った分析

担当
13 内容

考察を書くということ:考察は結果に基づいて書かれます。考察は結果とは異なります。結果が「客観的事実」であれば、考察は「そこから抽出された意味」です。結果と考察の書き分けをしっかりとしましょう。

予復習

結果と考察:項目名はそれぞれの論文にあったものでよいが、必ず「客観的な結果」とその結果から「意味を抽出した考察」を区別して書く。

担当
14 内容

研究論文執筆指導:研究論文の進め方、執筆指導は随時1年間を通して行います。

予復習

結果と考察:項目名はそれぞれの論文にあったものでよいが、必ず「客観的な結果」とその結果から「意味を抽出した考察」を区別して書く。(準備時間4時間)

担当
15 内容

研究論文プレゼンテーション:プレゼンテーションはセミナー後半において指導します。

予復習

各自の論文にあったプレゼンテーションの仕方を工夫しながら、プレゼンの準備をする。(準備時間4時間)

担当
16 内容

研究のプレゼンテーションを行う。7つの力ルーブリックアンケートを行います。

予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

各自の研究テーマに従ったテキストを紹介します。

参考書・文献

研究テーマに沿った文献リストを作成し、各自がそのリストの文献を参考文献とします。

履修条件

3年次開講の「専門演習ⅠH」「専門演習ⅡH」を履修していることが望ましいが、履修していない場合は、卒業研究希望調査の段階で担当者に相談してください。

ICT活用
実務経験
備考