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心理学統計法Ⅱ
寺門 正顕
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 心理コミュニケーション学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 1年 開講期
授業の概要

データを収集した後には結果をまとめ、結果のどの部分に意味があるか分析し、結論づけ、検証する。統計的検定はその分析を客観的に行うために有益な手段である。そのための基礎的知識と実践法とデータ分析の手法の習得を目指し、特に表計算ソフトや統計分析用ソフトの扱いを繰り返し演習していく。とくに統計パッケージHADを活用し、いろいろな統計処理の仕方を学習する。具体的には、データの入力の仕方、分析実行の仕方、結果の読み方、論文中への結果の表記法、図表の作り方などを学習する。

学習到着目標

この授業の目標は①分析方法を理解し,適切に選択できる、②統計パッケージを用いて初歩的な統計的解析ができる、の2点である。また、本講義をとおして、ものごとの違いや関連性について統計的(客観的)な見方ができる「課題発見力」と、ものごとの差異や関連について客観的事実をもとに論理的に考える「論理的思考」を身につける。

成績評価方法

期末テスト(60%),授業課題(40%)

課題に対する
フィードバック方法

毎回,復習用の課題として授業課題を提示し,次の時間に振り返りを行う。また,質問に対してはGoogle classroomも活用しながらフィードバックする。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) □ディスカッション・ディベート □グループワーク □プレゼンテーション(発表) ■実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

ガイダンス:心理学と統計

予復習

第1回の振り返り

担当
2 内容

表計算ソフトを用いた記述統計⑴(データ整理・コーディング法を含む)

表計算ソフトにおけるデータ整理・コーディング法を含んだデータの取り扱い

予復習

第2回復習課題(データ整理・コーディング)の遂行

担当
3 内容

表計算ソフトを用いた記述統計⑵(代表値(平均、中央値等)と散布度(分散、標準偏差等))

表計算ソフトにおける記述統計量(度数分布、平均、分散、標準偏差を含む)の算出

予復習

第3回復習課題(基本的記述統計量の計算)の遂行

担当
4 内容

表計算ソフトを用いた記述統計⑶(グラフと表の作成)

表計算ソフトにおけるグラフと表の作成方法を学ぶ

予復習

第4回復習課題(グラフと表の作成)の遂行

担当
5 内容

HAD(統計パッケージ)の基礎⑴

HADのダウンロードの仕方と使い方,および記述統計量(平均、分散、標準偏差を含む)の算出

予復習

HADの使い方を振り返っておく。できれば,自宅のPCでも動作を確認する。

担当
6 内容

HAD(統計パッケージ)の基礎⑵ 相関分析(疑似相関・因果関係との関連を含む)

相関の基本的概念、因果関係との違い、疑似相関の問題など

予復習

第6回復習課題(相関分析)の遂行

担当
7 内容

対応のある2群のt検定

2つの平均値の比較のための検定方法であるt検定を学ぶ.特に2群が対応したデータである場合のt検定を扱う

予復習

第7回復習課題(対応のあるt検定)の遂行

担当
8 内容

独立した2群のt検定

2つの平均値の比較のための検定方法であるt検定を学ぶ.特に2群が独立したデータである場合のt検定を扱う

予復習

第8回復習課題(独立した2群のt検定)の遂行

担当
9 内容

t検定振り返り

予復習

第9回復習課題(t検定)の遂行

担当
10 内容

一元配置分散分析(1)(反復測定)

3つ以上の平均値の比較のための検定方法である分散分析を学ぶ

予復習

第10回復習課題(一元配置分散分析・反復測定)の遂行

担当
11 内容

一元配置分散分析(2)(参加者間)

3つ以上の平均値の比較のための検定方法である分散分析を学ぶ

予復習

第11回復習課題(一元配置分散分析・参加者間)の遂行

担当
12 内容

回帰分析

回帰分析について学び,ある変数から別の変数の得点を予測する考え方を理解する。

予復習

第12回復習課題(回帰分析)の遂行

担当
13 内容

カイ二乗検定(クロス集計の技法を含む)

クロス集計の演習とカイ二乗検定(比率の概念を含む)の考え方を理解する。

予復習

第13回復習課題(カイ二乗検定)の遂行

担当
14 内容

データ分析法とレポートへの報告(既存統計データの活用法を含む)

用途に応じたデータの適切な分析方法とレポートの記述方法について学ぶ。また,既存の統計資料の調べ方とその読み取り方について学ぶ

予復習

第14回復習課題(データ分析法とレポートへの報告)の遂行

担当
15 内容

期末まとめ

予復習

予習:テストの準備(まとめテスト).

復習:テストでできなかった内容の復習

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

毎回授業課題があるため,そのための学修時間が必要になります。

教科書

小宮あすか・布井雅人 (2018).Excelで今すぐはじめる心理統計 : 簡単ツールHADで基本を身につける 講談社

毎回プリントを配布する

参考書・文献

山田 剛史 (著), 村井 潤一郎 (著) よくわかる心理統計 (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)  ミネルヴァ書房

南風原朝和 心理統計学の基礎: 総合的理解のために 有斐閣

履修条件

心理学統計法の初歩的な知識(代表値、分散、正規分布、相関など)があることを前提とする。そのため、心理学統計法Ⅰを必ず受講していること。

ICT活用 ■自主学習支援【Google classroomを利用して課題を配布する。】
実務経験
備考

履修者がPC教室の収容定員を超えた場合は,教室を2部屋(1部屋zoom遠隔)で行う場合がある。