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心理データ解析Ⅰ
石井 国雄
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 心理コミュニケーション学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 2年 開講期
授業の概要

実際の社会調査における、質問文や調査票の作り方・インタビュー調査の方法、データ整理の仕方等、調査研究の方法の基礎を体験的に学ぶ。本科目では、質問紙調査研究のデザインと作成方法を概観するとともに、先行研究の調べ方と問題・目的の設定の方法について学ぶ。その際、設定した問題・目的に対応させて、どのように質問紙・調査票を作成できるかを考える。また,サンプルデータを用いて,データの入力方法,コーディングやクリーニングなどデータ収集後の処理方法を学ぶ。

学習到着目標

実際の社会調査における、質問文や調査票の作り方、データ整理の仕方等を体験的に学び、調査研究の方法の基礎を身に着けることを目的とする。課題発見と論理的思考を育成する。

成績評価方法

期末課題(60%),平常点(40%)によって評価する.

課題に対する
フィードバック方法

授業内課題はGoogle classroomを通して提示し,次の時間に概況としてコメントを返す。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) □ディスカッション・ディベート □グループワーク □プレゼンテーション(発表) ■実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

ガイダンス:心理学における調査研究

予復習

予習:シラバス内容を熟読しておくこと.

復習:今回の授業内容の復習

担当
2 内容

調査研究のデザインと進め方

調査研究のデザインの方法と,どのような流れで進めていくかを確認する。

予復習

第2回復習課題(調査研究のデザインと進め方)の遂行

担当
3 内容

調査票の構成と質問文の作り方

調査票の構成(フェイスシート,調査項目)を確認し,質問項目の作り方と注意点を確認する。

予復習

第3回復習課題(調査票の構成と質問文の作り方)の遂行

担当
4 内容

心理尺度とは

心理尺度とその構成法について確認する。

予復習

第4回復習課題(心理尺度とは)の遂行

担当
5 内容

Webを用いた調査の方法

Webを用いた調査の概要とその注意点を学ぶ。

予復習

第5回復習課題(Webを用いた調査の方法)の遂行

担当
6 内容

先行研究の調べ方

先行研究の調べ方と学術研究の引用の注意点を確認する。

予復習

第6回復習課題(調査目的と調査方法)の遂行

担当
7 内容

調査目的と調査方法

調査目的をどのように立てるかについて考えるとともに,目的に対応した調査方法の作成について考える。

予復習

第7回復習課題(調査目的と調査方法)の遂行

担当
8 内容

質問紙調査の倫理について

調査研究における倫理について確認し,どのような研究を行うべきか,行わないべきかを考える。

予復習

第8回復習課題(質問紙調査の倫理について)の遂行

担当
9 内容

調査の方法(実査の方法、調査票の配布と回収法)

調査における実際の手順(実査の方法、調査票の配布と回収法)について考える。

予復習

第9回復習課題(調査の方法)の遂行

担当
10 内容

調査法:全数調査と標本調査・サンプリング

調査におけるサンプリングの考え方について確認する。

予復習

第10回復習課題(全数調査と標本調査・サンプリング)の遂行

担当
11 内容

調査データの整理(コーディング・データクリーニング)

調査データをどのようにデータ化するかについて,コーディング方法を確認する。

予復習

第11回復習課題(調査データの整理)の遂行

担当
12 内容

データ分析(記述統計の算出と読み取り)

データ処理における基本となる,記述統計の確認方法について理解する。

予復習

第12回復習課題(データ分析)の遂行

担当
13 内容

報告書の作成1

取得したデータから報告書を作成する。まずはどのように報告書を書いていくかにレポートの構成について確認する。

予復習

第13回復習課題(報告書の作成1)の遂行

担当
14 内容

報告書の作成2

取得したデータから報告書を作成する。レポート作成における注意点について確認する。

予復習

第14回復習課題(報告書の作成2)の遂行

担当
15 内容

まとめとふりかえり

予復習

復習:報告書の作成

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

なし

毎回プリントを配布する

参考書・文献

轟 亮・杉野 勇 「入門社会調査法」法律文化社 第4版

履修条件

t検定,相関分析等の基本的な統計方法,およびHADの基本的な使い方を理解していることを前提として授業を行う.「心理学統計法Ⅰ・Ⅱ」を履修済みであることが必須である。

ICT活用 ■自主学習支援【Google classroomを利用して課題を配布する。】
実務経験 ■所持している業務関連資格【専門社会調査士】
備考

履修者がPC教室の収容定員を超えた場合は,抽選を行う場合がある。授業は可能な限り分析に時間を取りたいので,各自予習をしたうえで授業に参加してほしい.