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心理学実験Ⅰ
寺門 正顕・富島 大樹
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 心理コミュニケーション学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 1年 開講期
授業の概要

心理学で求められる基本的な実験・調査手法について実習を行う。小グループに分かれ、各グループでテーマをローテーションしながら、データの収集から統計的分析、結果の図表を用いての効果的な表示、さらにレポートの作成までを実習することで、心理学における基礎的な実験的手法の手続きや手順と、心理学的な観察態度や思考態度を学ぶ。レポート作成は、心理学のみならず実社会でも必要とされることから、この演習を通して、レポート作成に慣れていくこと。また、この授業では、実験実施に関する作業やレポート作成作業が授業時間以外に多数必要となることを覚悟しておくこと。

学習到着目標

3つの心理学実験レポートの作成を通して、基本的な実験・調査手法の習得とレポート作成スキルを身につけることが目標である。また、本演習をとおしてデータの科学的解釈の力(論理的思考)と、自らの考えを他者に分かりやすく伝える力(発信力)を身につける。

成績評価方法

実験への参加態度(40%)とレポート(60%)を総合的に評価する。課された3つのレポートすべての提出が必須となる。欠席・遅刻やレポート提出の遅れは、すべて減点となるので注意すること。

課題に対する
フィードバック方法

提出されたレポートは、内容確認後、次の講義時にコメントを付して返却する。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク □プレゼンテーション(発表) ■実習・実技・実験 □フィールドワーク □リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

心理学実験とは

心理学実験の様々な測定法と概要について

予復習

第1回の振り返り

担当

富島、寺門

2 内容

測定手法と実施上の注意点

心理学的データ測定上の注意点と、実験実施における注意点について

予復習

第2回の振り返り

担当

富島、寺門

3 内容

データ処理とレポート作成法

基本的なデータ処理方法の演習とレポートの構成およびレポート作成の注意点について

予復習

第3回データ処理に関する復習課題の遂行

担当

富島、寺門

4 内容

実験課題1:ミュラー・リヤー錯視・説明とデータ収集

実験手続きに関する概要説明と実験の実施

予復習

測定データの整理

担当

富島、寺門

5 内容

実験課題1:ML錯視 データ分析1

測定データの入力とデータ処理について

予復習

データ処理に関する作業の遂行

担当

富島、寺門

6 内容

実験課題1:ML錯視 データ分析2

測定データの処理と考察について

予復習

ML錯視レポートの作成

担当

富島、寺門

7 内容

ミュラー・リヤー錯視・実験レポート作成とフィードバック

予復習

全体データを含めたML錯視レポートの作成

担当

富島、寺門

8 内容

実験課題2:SD法によるイメージ測定・説明とデータ収集

実験手続きに関する概要説明と調査対象の決定

予復習

測定データの整理

担当

富島、寺門

9 内容

実験課題2:SD法 データ分析1

測定データの入力とデータ処理について

予復習

データ処理に関する作業の遂行

担当

富島、寺門

10 内容

実験課題2:SD法 データ分析2

対象イメージ別のデータ分析

予復習

データ処理に関する作業の遂行

担当

富島、寺門

11 内容

SD法によるイメージ測定・実験レポート作成とフィードバック

予復習

SD法に関するレポートの作成

担当

富島、寺門

12 内容

実験課題3:社会的態度尺度の構成・説明とデータ収集

実験手続きに関する概要説明と調査対象の決定

予復習

質問項目の収集作業の遂行

担当

富島、寺門

13 内容

実験課題3:態度尺度 データ分析1

質問項目の収集とデータ入力

予復習

質問紙作成作業の遂行

担当

富島、寺門

14 内容

実験課題3:態度尺度 データ分析2

質問項目の評価作業と項目選別作業

予復習

質問項目評価作業の遂行

担当

富島、寺門

15 内容

社会的態度尺度の構成・実験レポート作成とフィードバック

予復習

社会的態度尺度に関するレポートの作成

担当

富島、寺門

16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

講義中にプリントを配付する。

参考書・文献

講義中に随時紹介する。

履修条件

実験データの取り扱いをするため、心理学研究法および心理学統計法に関する講義を受講していることが望ましい。

ICT活用
実務経験
備考