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学習・言語心理学
石井 恒生
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 心理コミュニケーション学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 講義
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 1年 開講期 集中
授業の概要

この授業では、学習および言語に関する心理学的知見を習得し、それらが人の支援に対してどのように役立つかを考察することを目的とします。前半では、動物や人間の学習行動に関する諸研究を概観し、行動がどのように習得され変化するかを理解します。後半では言語獲得の基本プロセスと言語の役割を理解し、豊かな言語の獲得を支援する方法について考えます。この授業では「論理的思考を通じて、批判的に物事を分析し、自ら間題を発見することができる」ことを目的とします。授業は適宜視聴覚教材を用いながら、講義形式で行います。

学習到着目標

1.人の行動が変化する過程に関する基礎的な知識を習得し、説明できる。2.言語の習得における機序を理解し、説明できる。3.習得した理論を今後の自身の学習に活用できる。 4.言語の獲得を支援する具体的な方法を考えることができる。最終的にカリキュラム・マップに示す「課題発見力」と「論理的思考」の育成を目標とします。

成績評価方法

各授業回の振り返り小課題(40%)とレポート課題(60%)により評価します。

課題に対する
フィードバック方法

振り返り小課題について、Google Classroomより解説を配布します。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) □ディスカッション・ディベート □グループワーク □プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

オリエンテーション・学習とは何か:学習の定義について考える

予復習

事前:学習とは何か、自身の考えをまとめる

事後:身近な学習の例についてまとめる

担当
2 内容

レスポンデント条件づけ(1):レスポンデント条件づけの成立過程やそれを支える実験について理解する

予復習

事前:教科書第1章1節・2節を読んでまとめる

事後:レスポンデント条件づけの身近な例についてまとめる

担当
3 内容

レスポンデント条件づけ(2):レスポンデント条件づけの生活場面への適用・臨床的応用について考える

予復習

事前:教科書第1章3節を読んでまとめる

事後:レスポンデント条件づけの応用可能性についてまとめる

担当
4 内容

オペラント条件づけ(1):オペラント条件づけの成立過程やそれを支える実験について理解する

予復習

事前:教科書第2章1節・2節を読んでまとめる

事後:オペラント条件づけの身近な例についてまとめる

担当
5 内容

オペラント条件づけ(2):オペラント条件づけの生活場面への適用・臨床的応用について考える

予復習

事前:教科書第2章3節を読んでまとめる

事後:オペラント条件づけの応用可能性についてまとめる

担当
6 内容

学習と問題解決:学習の転移や人間の問題解決の方法を理解し、人間の学習の特徴について考察を深める

予復習

事前:教科書第4章を読んでまとめる

事後:人間の問題解決能力についてまとめる

担当
7 内容

社会や集団での学習:他者との関わりあいの中で進む学習の特質を理解する

予復習

事前:教科書第5章を読んでまとめる

事後:集団の中で成立する学習の身近な例についてまとめる

担当
8 内容

学習の熟達と身体化:学習の熟達過程について理解する

予復習

事前:教科書第6章を読んでまとめる

事後:熟達の身近な例についてまとめる

担当
9 内容

言語の発生の基盤(1):言語の特徴と定義を整理し、言語獲得の理論的基盤について理解する

予復習

事前:教科書第8章1節を読んでまとめる

事後:言語の学習論・生得論・社会的相互作用論の特徴についてまとめる

担当
10 内容

言語の発生の基盤(2):言語を生み出す生物学的基盤について理解する

予復習

事前:教科書第8章2節・3節を読んでまとめる

事後:言語を生み出す脳の働きについてまとめる

担当
11 内容

話し言葉の発達:音声言語(話し言葉)を獲得する過程について理解する

予復習

事前:教科書第9章を読んでまとめる

事後:話し言葉を獲得する過程についてまとめる

担当
12 内容

書き言葉の発達:文字言語(書き言葉)を獲得する過程について理解する

予復習

事前:教科書第10章を読んでまとめる

事後:書き言葉を獲得する過程についてまとめる

担当
13 内容

リテラシーと生涯発達:文章を産出する、理解する過程について理解する

予復習

事前:教科書第11章を読んでまとめる

事後:文章を書くために必要となる能力と環境についてまとめる

担当
14 内容

第二言語・外国語の習得:母語(第一言語)とは異なる第二言語の習得過程について理解する

予復習

事前:教科書第12章を読んでまとめる

事後:外国語を学ぶために必要となる能力と環境についてまとめる

担当
15 内容

言語の障害:言語の獲得や運用に困難をきたす障害について理解する

予復習

事前:教科書第13章を読んでまとめる

事後:言語の障害の特徴についてまとめる

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

学習・言語心理学 支援のために知る「行動の変化」と「言語の習得」 (ミネルヴァ書房 2019年) 2,376円

参考書・文献

各回講義資料を配布します。

履修条件

特になし(基礎から学びます)

ICT活用 ■自主学習支援【資料の配布や学習状況の確認にGoogle Classroomを使用します。】
実務経験 ■実務経験の内容【学生相談員】
備考