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発達心理学
田仲 由佳
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 心理コミュニケーション学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 講義
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 2年 開講期
授業の概要

本授業は、人の受胎から死に至るまでの生涯にわたる発達的変化を理解することを目的とする。胎児期から老年期までの各発達段階の身体的・心理的・社会的特徴について学ぶとともに、各段階に生じやすい心理的問題についても理解を深める。それらの学習を通して、発達に困難や課題を抱える人々に対する適切な関わりや支援のあり方について考えていく。

学習到着目標

受胎から死に至るまでの各発達段階の心身の特徴や課題について理解し、説明できるようになることが目標である。さらに、各発達段階の特徴をふまえた適切な支援のあり方を考え、他者理解・他者尊重の姿勢を伸ばすことを目指す。

成績評価方法

中間レポート(30%)期末試験(70%)

課題に対する
フィードバック方法

課題の講評、定期試験の解説および結果のフィードバックは授業中に行う。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート □グループワーク □プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

ガイダンス、発達心理学とは

生涯発達の考え方と発達の原理について理解する

予復習

初回の予習は不要だが、授業内容を復習して第2回目に臨むこと

復習:第1回の振り返りを行う

担当
2 内容

発達のメカニズム、遺伝と環境

発達に影響を与える遺伝と環境の要因について理解する

予復習

復習:第2回の振り返りを行う

担当
3 内容

発達段階と発達課題

代表的な発達理論について学ぶ

現代に特有の発達課題を考える

予復習

復習:第3回の振り返りを行い、現代の発達課題について考える

担当
4 内容

受胎から誕生へ・新生児期の特徴

胎児期の発達について理解する

新生児の知覚、赤ちゃんのもつ能力について理解する

予復習

復習:第4回の振り返りを行う

担当
5 内容

乳幼児期の社会性と言葉の発達

乳幼児期のコミュニケーションと言語獲得の過程について理解する

予復習

復習:第5回の振り返りを行う

担当
6 内容

乳幼児期から児童期へ

ピアジェの認知発達理論について理解する

予復習

復習:第1回から6回の復習を行いレポートを作成する(準備学習4時間以上)

担当
7 内容

中間試験、児童期の発達①

前半の授業内容の修得を測定する、児童期の身体・心理・社会的特徴を知る

予復習

復習:第7回の振り返りを行う

担当
8 内容

児童期の発達②集団の中の子ども

教師と子どもの関係、集団の中での子ども同士の関係について理解する

予復習

復習:第8回の振り返りを行う

担当
9 内容

思春期の発達

思春期へのイニシエーションについて知る

身体的成熟とこころの発達を理解する

予復習

復習:第9回の振り返りを行う

担当
10 内容

青年期の発達

アイデンティティの形成とその困難さについて学ぶ

予復習

復習:第10回の振り返りを行う

担当
11 内容

成人期の発達

親密性の獲得について知る

配偶者との関係、子どもの誕生や子育て、ワーク・ライフ・バランスについて理解する

予復習

復習:第11回の振り返りを行う

担当
12 内容

成人中期の発達

人生の折り返しである中年期の特徴を学ぶ

中年期危機の様相を知る

予復習

復習:第12回の振り返りを行う

担当
13 内容

老年期の発達①

高齢化の実態を知るとともに、老年期の標準的な発達的特徴を理解する

老年期の臨床的問題について学ぶ

予復習

復習:第13回の振り返りを行う

担当
14 内容

老年期の発達②

統合性の獲得と世代間交流の意義

死の受容過程について学ぶ

予復習

復習:第14回の振り返りを行う

期末試験に備え第7回から14回の復習を行う(準備学習4時間以上)

担当
15 内容

授業の総括と期末試験

予復習

授業全体の総復習を行う

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

課題やレポート提出が必要な場合はそれらに取り組み、常に授業内容の理解を深めるための学習時間が必要となる。

教科書

特に指定しない。毎回、資料を配布する。

参考書・文献

佐伯素子・齊藤千鶴・目良秋子・眞榮城和美(著)『きほんの発達心理学』(おうふう、2013年) 2,808円

その他、授業中に適宜紹介する。

履修条件

特になし。

ICT活用 ■自主学習支援【classroomを利用して資料や課題の提示を行う】
実務経験 ■所持している業務関連資格【臨床心理士、公認心理師、中学校・高等学校教諭一種免許状(家庭科)】
備考