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精神疾患とその治療
小泉 典章
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 心理コミュニケーション学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 講義
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 3年 開講期
授業の概要

現代社会はストレス社会であり、子供から大人、高齢者まで様々なストレスにさらされている。また、様々なライフステージの問題を精神医学や精神保健の枠組みで捉えることも進んでいる。例えば、児童・生徒の問題行動を、発達障害をはじめとした精神保健・精神医学の概念を用いて考えることが定着してきており、さらに、勤労者にあっても快適な職場形成にメンタルヘルスの問題は重要である。そのため、精神医学の知識を習得することは重要であり、本科目では精神医学的な症状や各種検査、治療について横断的に学習した上で、個々の精神疾患ごとに理解する。今後、精神医学的アプローチを知り、クライエントとの関わりに生かしていけるようにする。

学習到着目標

精神疾患に対する知識を深め、現代社会のメンタルヘルス的課題の解決に役立てられるようになる。

成績評価方法

レポート課題(100%)

課題に対する
フィードバック方法

講義中にその都度、講義内容の理解の確認のための質問をすることがある。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) □ディスカッション・ディベート □グループワーク □プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク □リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

オリエンテーション・講義の進め方について理解し、次回からの講義で実践できるようになる。精神医学的アプローチの基本を理解し,身に付ける、

予復習

授業内容を復習しておくこと。(学習時間30分)

担当
2 内容

症候論・精神疾患の総論として、理解の基礎となる、意識、知覚、思考、感情、意志、自我、記憶、知能、等に関して、テクニカルタームを理解し、病的な状態を説明できるようになる。

予復習

教科書の該当箇所を読んでおくこと。(学習時間60分)

担当
3 内容

検査・治療・精神疾患の総論として、精神疾患診断のための検査、治療方法を、生物学的なもの、心理学的なものに分け、その内容と適応について理解する。

予復習

教科書の該当箇所を読んでおくこと。(学習時間60分)

担当
4 内容

総論に関する特論;自殺対策を考える

予復習

長野県の未成年者の自殺について、自分の考えをまとめておくこと。(学習時間60分)

担当
5 内容

総論に関する特論;ひきこもりを考える

予復習

ひきこもりの8050問題について、自分の考えをまとめておくこと。(学習時間60分)

担当
6 内容

統合失調症・疾病各論として、統合失調症とその類縁疾患について、主要症状から診断、治療までを一貫して理解する。

予復習

教科書の該当箇所を読んでおくこと。(学習時間60分)

担当
7 内容

うつ病、躁うつ病・疾病各論として、気分障害に分類される疾患について、主要症状から診断、治療までを一貫して理解する。

予復習

教科書の該当箇所を読んでおくこと。(学習時間60分)

担当
8 内容

不安障害、パニック障害・疾病各論として、不安障害に分類される疾患について、主要症状から診断、治療までを一貫して理解する。

予復習

教科書の該当箇所を読んでおくこと。(学習時間60分)

担当
9 内容

発達障害・疾病各論として、発達障害に分類される各種疾患について、主要症状から診断、治療までを一貫して理解する。

予復習

教科書の該当箇所を読んでおくこと。(学習時間60分)

担当
10 内容

摂食障害・疾病各論として、摂食障害に分類される各種疾患について、主要症状から診断、治療までを一貫して理解する。

予復習

教科書の該当箇所を読んでおくこと。(学習時間60分)

担当
11 内容

パーソナリチィー障害・疾病各論として、パーソナリティー障害に分類される各種疾患について、主要症状から診断、治療までを一貫して理解する。

予復習

教科書の該当箇所を読んでおくこと。(学習時間30分)

担当
12 内容

依存症・疾病各論として、依存症に分類される各種疾患について、主要症状から診断、治療までを一貫して理解する。

予復習

教科書の該当箇所を読んでおくこと。(学習時間60分)

担当
13 内容

認知症・疾病各論として、認知症に分類される各種疾患について、主要症状から診断、治療までを一貫して理解する。

予復習

教科書の該当箇所を読んでおくこと。(学習時間30分)

担当
14 内容

各論に関する特論;コロナ禍の精神医学

予復習

災害危機の心のケアについて、自分の考えをまとめておくこと。(学習時間60分)

担当
15 内容

各論に関する特論;司法精神医学

予復習

責任能力、医療観察法について、自分の考えをまとめておくこと。(学習時間60分)

担当
16 内容

総括;精神疾患の診断と治療についてどれぐらい理解したかを確認する。

予復習

講義内容全般の復習をしておくこと。(学習時間30分)

担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、約1~2時間程度の予習・復習を勧めます。

教科書

山下格 著 大森哲郎 補訂 「精神医学ハンドブック(第8版)―医学・保健・福祉の基礎知識―」 (日本評論社 2022) 2,640円

参考書・文献

吉松和哉、小泉典章、他編 「精神看護学1 精神保健学」 第6版(ヌーヴェルヒロカワ 2022) 2,890円

個々の参考図書は、講義ごとに適宜紹介する。

履修条件

特になし。

ICT活用
実務経験 ■実務経験の内容【精神科医療】
■所持している業務関連資格【医師免許、精神保健指定医、日本精神神経学会専門医】
備考

精神保健、精神科医療の、今起きている問題についての時事的関心を持っていただきたい。