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福祉心理学
山本 京子
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 心理コミュニケーション学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 講義
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 3年 開講期
授業の概要

福祉分野は、社会生活や経済情勢等世の中の動きや制度と大変関連が深く、また、支援の対象も乳幼児から高齢者までと多岐にわたります。さらに協働する職種も多分野にわたり、多職種連携が必要にもなります。

基本的な福祉関係の制度や枠組みを知るとともに、その時々の社会の課題も踏まえて、広い視野を持ち、困難を抱える人々にどのように寄り添うかを常に考えながら、生活に根差した心理支援の実際を学んで行きましょう。

学習到着目標

世の中の動きや社会生活上の課題を常に意識し、困難を抱える人々に必要な支援を考える(課題発見力)

様々な対象者に対しての心理社会的支援を学び、実践的な場で活用できる知識や技法を身に着ける(他者尊重)

成績評価方法

期末試験(70%) リアクションぺーパー(30%)

課題に対する
フィードバック方法

リアクションペーパーの内容は、次回の授業で取り上げ、コメントやシェアリングをします。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) □ディスカッション・ディベート □グループワーク □プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

ガイダンス

福祉心理学とは

予復習

予習・復習:授業内容を振り返り、社会情勢にも注意を払う。福祉制度に関する疑問や課題について日頃から意識するように心がける。

担当
2 内容

DV被害者への心理支援

DVとは何か、DV相談にあたって配慮すべきこと

予復習

予習・復習:授業内容を振り返り、社会情勢にも注意を払う。DVに関する疑問や課題についてまとめておく。

担当
3 内容

高齢者への心理支援

高齢者の生活状況、公的年金、介護保険制度等について

予復習

予習・復習:授業内容を振り返り、社会情勢にも注意を払う。高齢者の生活や介護保険制度に関する疑問や課題についてまとめておく。

担当
4 内容

認知症のある人への心理支援

認知症とは何か、認知症への対応について配慮すべきこと

予復習

予習・復習:授業内容を振り返り、社会情勢にも注意を払う。認知症に関する疑問や課題についてまとめておく。

担当
5 内容

障害のある人への心理支援

3障害(身体障害、知的障害、精神障害)について、ICFについて、障害受容について

予復習

予習・復習:授業内容を振り返り、社会情勢にも注意を払う。障害者を取り巻く社会状況についての疑問や課題について、まとめておく。

担当
6 内容

生活困窮者への心理支援

生活保護制度、生活困窮者自立支援制度、子どもの貧困等について

予復習

予習・復習:授業内容を振り返り、社会情勢にも注意を払う。生活保護や生活困窮等に関しての疑問や課題についてまとめておく。

担当
7 内容

児童虐待への心理支援

児童相談所の制度、児童虐待とは何か、児童虐待の予防や対応について

予復習

予習・復習:授業内容を振り返り、社会情勢にも注意を払う。児童虐待に関する疑問や課題についてまとめておく。

担当
8 内容

子どもと親への心理支援

子育て支援施策、子ども子育て支援新制度等について

予復習

予習・復習:授業内容を振り返り、社会情勢にも注意を払い、少子化対策や子育て支援に関しての疑問や課題についてまとめておく。

担当
9 内容

ひきこもりへの心理支援

ひきこもりの実態、ひきこもりの本人や家族への支援について

予復習

予習・復習:授業内容を振り返り、社会情勢にも注意を払う。ひきこもりに関しての疑問や課題についてまとめておく。

担当
10 内容

自殺予防の心理支援

自殺者の実態、自殺を防ぐための対応、ゲートキーパー等について

予復習

予習・復習:授業内容を振り返り、社会情勢にも注意を払う。自殺防止に関しての疑問や課題についてまとめておく。

担当
11 内容

アルコール依存症への心理支援

依存症とは何か、アルコール依存症の本人や家族への支援について

予復習

予習・復習:授業内容を振り返り、社会情勢にも注意を払う。アルコール依存症に関しての疑問や課題についてまとめておく。

担当
12 内容

精神障害者への地域生活支援

精神障害者の長期入院の実態、障害者総合支援法、地域包括ケアシステム等について

予復習

予習・復習:授業内容を振り返り、社会情勢にも注意を払う。精神障害者が退院後、地域生活を送るにあたっての障壁や課題についてまとめておく。

担当
13 内容

家族への心理支援

ヤングケアラー、精神障害者の親を持つ子どもたちについて

予復習

予習・復習:授業内容を振り返り、社会情勢にも注意を払う。ヤングケアラーに関しての疑問や課題についてまとめておく。

担当
14 内容

支援者への支援

感情労働、燃え尽き症候群、共感疲労、共感満足等について

予復習

予習・復習:授業内容を振り返り、社会情勢にも注意を払う。支援者のストレスや共感疲労に関しての疑問や課題についてまとめておく。

担当
15 内容

福祉分野での多職種協働

総復習

予復習

期末試験準備(準備学習時間10時間以上)

担当
16 内容

期末試験

予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

復習は必ず行うとともに、日頃から社会情勢に触れて問題意識を持つこと、紹介する文献等を読み、自分から学びを深めることが大切です。

教科書

教科書は指定しません。授業内で資料を配布します。

資料は前日にクラスルームにアップします。

参考書・文献

「福祉心理学」公認心理師の基礎と実践 遠見書房(2600円+税)「認知症ケアの心」中央法規(1800円+税)「つながりから見た自殺予防」人文書院(2800円+税)「思いやる心は傷つきやすい」創元社(1500円+税)その他、各テーマに関連する図書を適宜、授業中に紹介します。

履修条件

公認心理師受験に必要な科目のひとつです

ICT活用
実務経験 ■実務経験の内容【県職員として、精神保健福祉センター、児童相談所等(相談支援業務)及び県庁(児童福祉行政等)に勤務した】
■所持している業務関連資格【公認心理師 臨床心理士】
備考