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心理学調査実習Ⅰ
石井 国雄
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 心理コミュニケーション学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 3年 開講期
授業の概要

質問紙調査のすべての過程を実習形式で体験的に学ぶ。本年度の調査の内容は,地域住民に対して,種々の社会的出来事や社会的問題に対する態度を調査することで,地域特性を把握し,そこから見えてくる地域の問題点を探ることである。なお,「心理学調査実習Ⅰ」「心理学調査実習II」は一連科目であり,社会調査士資格を取得希望の者は両方を履修すること。ⅠとⅡは連続した時限で開講し,主にⅠでは作業の説明を行い,Ⅱでは作業と振り返りを行う。

学習到着目標

調査の企画に際しては先行研究を調べ・まとめる力,質問紙票の作成に際しては研究を組み立てる力,調査の実施に際しては実践力,データ分析には統計の力,報告書作成には報告の能力といったように,社会調査には総合的な力が必要となる.本科目は,社会調査の基本的方法および調査研究の流れを把握するとともに,自ら研究する力をつけることを目的とする。学修を通して、企画立案力、発信力を身につけることを目標とする.

成績評価方法

研究計画書(20%),質問紙票の出来映え(20%),グループでの研究成果の報告(30%),報告書(30%)

課題に対する
フィードバック方法

グループ研究の成果について、ピアレビューを行う。課題のフィードバックは授業内で行う。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) ■実習・実技・実験 ■フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

ガイダンス・グループ分け

授業の流れと指導方針について確認する.

予復習

予習:シラバス内容を熟読しておくこと.

復習:今回の授業内容の復習

担当
2 内容

社会調査の企画と設計の方法(1)

心理学における調査企画の方法を学ぶとともに,様々な研究方法を確認する.

予復習

予習:配布されたテキスト(質問紙調査)を熟読してくる.

復習:ゼミでの学生・教員からの発言内容を確認し,整理する.

担当
3 内容

先行研究の検討:問題意識の構築(1)

各自が調べてきた資料の内容を精読し,地域の問題について検討する.

予復習

予習:先行研究を調べて持ってくる.

復習:ゼミでの学生・教員からの発言内容を確認し,整理する.

担当
4 内容

先行研究の検討:仮説構成(1)

仮説の立て方について学び,リサーチクエスチョンから研究仮説を立てる.

予復習

予習:先行研究を調べ,研究したい内容をレジメにまとめる.

復習:ゼミでの学生・教員からの発言内容を確認し,整理する.

担当
5 内容

サンプリングと調査の準備(1)

調査実施のためサンプリングについて学ぶ.それぞれの調査における適切な対象者について再度検討する.

予復習

予習:仮説検証のために必要な方法について考える.

復習:ゼミでの学生・教員からの発言内容を確認し,整理する.

担当
6 内容

調査内容、項目の決定(1)

仮説検証のために必要な質問項目を洗い出す.

予復習

予習:調査のために必要な項目を考える.

復習:授業で終わらなかった調査項目の入力を行う

担当
7 内容

質問文・調査票の作成(1)

心理学の質問紙の作成方法について学ぶ.また,調査において用いる調査票を作成する.

予復習

予習:調査票の作成準備.

復習:調査票の作成

担当
8 内容

質問文・調査票の作成(3)

心理学の質問紙の実施方法について学ぶ.また,調査実施の直前の準備と確認を行う

予復習

予習:調査票の作成準備.

復習:調査票の修正・完成

担当
9 内容

調査の実施(1)

調査を実施し,データを収集する.

予復習

予習:調査準備.

復習:質問紙・データの整理.

担当
10 内容

データの入力(1)

収集した調査票を整理するとともにデータを整理する.データの適切な形式で入力方法を確認する.

予復習

予習・復習:調査データの入力.

担当
11 内容

分析と仮説検証(1)

研究で得られたデータに統計的処理を行う.仮説的検証を行い,表,グラフにまとめる.

予復習

予習・復習:結果をワード・PPTにまとめる.

担当
12 内容

分析と仮説検証(3)

研究で得られたデータに統計的処理を行う.さらなる応用的な分析を行う.

予復習

予習・復習:結果をワード・PPTにまとめる.

担当
13 内容

報告書の作成(1)

報告書の作成方法について確認する.分析結果をワードないしパワーポイント形式でまとめる.

予復習

予習・復習:報告書執筆のための準備(先行研究の調査,分析結果の再確認等)

担当
14 内容

報告書の作成(3)

得られたデータに齟齬がないような論理展開となるよう,報告書全体の内容を検討する.

予復習

予習・復習:報告書執筆のための準備(先行研究の調査,分析結果の再確認等)

担当
15 内容

成果発表会(1)

グループで調査結果の報告会を行う.

予復習

予習・復習:研究内容の確認.発表内容をパワーポイント形式でまとめる.

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

調査準備,実施,報告に関する作業による学習時間が必要になります。

教科書

特になし。毎回プリントを配布する

参考書・文献

轟 亮・杉野 勇 「入門社会調査法」法律文化社

小宮あすか・布井雅人(2018).Excelで今すぐはじめる心理統計 : 簡単ツールHADで基本を身につける 講談社

履修条件

「社会調査法」を履修していることが望ましい。「社会調査士」の資格を取得するための必須科目である(G科目)。秋学期開講の「心理学調査実習II」は一連科目であり,内容を連続して開講する。そのため,「I」履修者は「II」も続けて履修すること。

ICT活用 ■双方向型授業【Discordで学生間,教員間で情報のやり取りを行う。】
■自主学習支援【Google classroomを用いて課題の配布,提出を行う。Discordで情報のやり取りを行う。】
実務経験 ■所持している業務関連資格【専門社会調査士】
備考