22546
心理学調査実習Ⅱ
石井 国雄
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 心理コミュニケーション学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 3年 開講期
授業の概要

本科目では,企画から質問紙票の作成,調査の実施,データ分析,報告書作成まで,社会調査の一連の過程を実習形式で体験的に学ぶ。これらにより,社会調査の基本的方法および調査研究の流れを把握することとともに,自ら研究する力をつけることを目的とする。なお,「心理学調査実習I」「心理学調査実習II」は組み合わせ科目であり,両方の履修が必要となる。ⅠとⅡは連続した時限で開講し,主にⅠでは作業の説明を行い,Ⅱでは作業と振り返りを行う。

学習到着目標

調査の企画に際しては先行研究を調べまとめる力,調査内容の作成に際しては研究を組み立てる力,調査の実施に際しては実践力,データ分析には統計の力,報告書作成には報告の能力といったように,社会調査には総合的な力が必要となる.本科目は,社会調査の流れを把握し,自ら研究する力をつけることを目指す。学修を通して、企画立案力と発信力を身につける。

成績評価方法

研究計画書(20%),質問紙票の出来映え(20%),グループでの研究成果の報告(30%),報告書(30%)

課題に対する
フィードバック方法

グループ研究の成果について、ピアレビューを行う。課題のフィードバックは授業内で行う。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) ■実習・実技・実験 ■フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

ガイダンス・グループ分け

授業の流れを確認する

グループ分けを行う

予復習

予習:シラバスに記載された内容を読む

復習:授業内容の復習

担当
2 内容

社会調査の企画と設計の方法(2)

調査実施の代表的技法について復習する

予復習

予習:社会調査について各自で復習しておく

復習:社会調査の手法について整理する

担当
3 内容

先行研究の検討 問題意識の構築(2)

研究テーマを出し合い、グループで議論する

予復習

予習:研究テーマを考える

復習:研究テーマを精査する

担当
4 内容

先行研究の検討 仮説構成(2)

設定した研究テーマについて、先行研究をレビューする

本調査の問題設定・仮説構成を行う

予復習

予習:先行研究を調べておく

復習:先行研究をまとめる

担当
5 内容

サンプリングと調査の準備(2)

調査に適したサンプリング、調査方法について検討する

予復習

予習:サンプリング、調査方法を考える

復習:サンプリング・調査方法の妥当性を検討する

担当
6 内容

調査内容、項目の決定(2)

調査内容を決定する

予復習

予習:調査内容を考える

復習:決定した調査項目を文章化する

担当
7 内容

質問文・調査票の作成(2)

心理学の質問紙の作成方法について学ぶ.また,調査において用いる調査票を作成する.

予復習

予習:調査票の作成準備.

復習:調査票の作成

担当
8 内容

質問文・調査票の作成(4)

心理学の質問紙の実施方法について学ぶ.また,調査実施の直前の準備と確認を行う

予復習

予習:調査票の作成準備.

復習:調査票の修正・完成

担当
9 内容

調査の実施(2)

調査を実施し,データを収集する.

予復習

予習:調査準備

復習:質問紙・データの整理

担当
10 内容

データの入力(2)

収集した調査票を整理し、得られたデータを適切な形式で入力する

予復習

予習・復習:得られたデータの入力

担当
11 内容

分析と仮説検証(2)

研究で得られたデータに統計的処理を行う

仮説の検証を行い表やグラフにまとめる.

予復習

予習:分析計画を立てる

復習:結果をワード・PPTにまとめる.

担当
12 内容

分析と仮説検証(4)

研究で得られたデータに統計的処理を行う

さらなる応用的な分析を行う.

予復習

予習・復習:結果をワード・PPTにまとめる.

担当
13 内容

報告書の作成(2)

報告書の作成方法について理解する

分析結果をまとめる

予復習

予習・復習:報告書執筆のための準備(先行研究の調査,分析結果の再確認等)

担当
14 内容

報告書の作成(4)

得られたデータに齟齬がないような論理展開となるよう,報告書全体の内容を検討する。

予復習

予習・復習:報告書執筆のための準備(先行研究の調査,分析結果の再確認等)

担当
15 内容

成果発表会(2)

グループで調査結果の報告会を行う.

予復習

予習・復習:研究内容の確認.発表内容をパワーポイント形式でまとめる

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

調査計画や本調査の実施は授業時間外に行う。

教科書

特に指定しない。

参考書・文献

松浦均・西口利文(編)「観察法・調査的面接法の進め方」ナカニシヤ出版 2420円

鈴木淳子 「調査的面接の技法 第2版」ナカニシヤ出版 2750円

履修条件

グループ研究に積極的に参加できる方。また、調査の実施は正規の授業時間外に行うため、時間を十分に確保できる方。

ICT活用 ■双方向型授業【Discordで学生間,教員間で情報のやり取りを行う。】
■自主学習支援【Google classroomを用いて課題の配布,提出を行う。Discordで情報のやり取りを行う。】
実務経験 ■所持している業務関連資格【専門社会調査士】
備考