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英語音声学
富永 裕子
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 心理コミュニケーション学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 講義
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 1年 開講期
授業の概要

英語の音声のしくみについて理解を深めながら、①これまで身につけてきた英語の発音にリズムやイントネーションなどを加え、理解に誤解を生ずることなく聞き手に自分の思いや考えを伝えるにはどのようにしたらよいのか、②日本語の発音と英語の発音はどのような違いがあるのかなどを考察する。理論とあわせて音声ソフトなどを利用しながら実際に声を出して練習し、実践的コミュニケーションに役立てる。

学習到着目標

発音は、国際コミュニケーションにおいて欠かせない要素のひとつである。本授業では、これまで慣れ親しんできた英語の文字やつづりがどのように発音され、聞き手にどのように伝わるのか、実際に声に出して練習・習得し、自分の発した音がどのように表記されるのかを学習しながら、英語の音声のしくみについて理解することをねらいとしている。論理的思考と合わせコミュニケーション力を養成する。

成績評価方法

授業への貢献度(20%)、小テスト・課題等(30%)、定期試験(50%)

課題に対する
フィードバック方法

音声ソフトによる課題が与えられるので、音の認識が高い評価を受けるよう、習得が難しい発音に関しては、その都度発音修正をしながら学習を進める。課題達成シートを毎回の授業で確認することにより、学習者が足場づくりをしながら、自分の進度を確認できるよう導く。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) □ディスカッション・ディベート ■グループワーク □プレゼンテーション(発表) ■実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

音声学とは何か

日本語の発音の仕方の特徴について考える。

日本語と英語の発音の違いや特徴について考える。

予復習

授業後に学習したことを踏まえて、音声課題に取り組む。

担当
2 内容

国際コミュニケーションにおける発音の重要性

コミュニケーションにおいて発音が与える影響について考える。

国際音声アルファベット(IPA)について学ぶ。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:音声ソフトの課題に取り組むこと。

担当
3 内容

分節音と調音器官

日本語と英語の分節音の違いについて学ぶ。

発音をする際に、特に重要な役割を果たす調音器官の全体図と役割について学ぶ。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:音声ソフトの課題に取り組むこと。

担当
4 内容

五十音の配列とVPMラベル

VPMの3つの観点からどのように子音が発せられるかを学ぶ。

五十音図と調音点の関係について学ぶ。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:音声ソフトの課題に取り組むこと。

担当
5 内容

子音群と一部無声化する有声子音

英語は子音が連結して発せられることを学ぶ。

有声音と無声音の違いと、その関連について学ぶ。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:音声ソフトの課題に取り組むこと。

担当
6 内容

つづりに反映されない音

耳の聞こえない開放の音や、気音、弾音などについて、その発音の仕方と聞き取り方について学ぶ。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:音声ソフトの課題に取り組むこと。

担当
7 内容

母音の音色と弾音化・声門閉鎖音

イギリス英語とアメリカ英語の発音し方の違い、聞き取る音の違いについて学ぶ。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:音声ソフトの課題に取り組むこと。

担当
8 内容

復習とまとめ

音声ソフトの評価を集計し、これまでの問題点を確認する。

理論における疑問点を整理する。

予復習

授業前:これまでの疑問点を整理する。授業後:音声ソフトの評価とアドバイスを確認し、問題点を整理する。

担当
9 内容

音節主音的子音

音節の中で、主音的役割をする子音について学ぶ。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:音声ソフトの課題に取り組むこと。

担当
10 内容

連結・同化・削除

英語の発音の特徴となる音声変化について学ぶ。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:音声ソフトの課題に取り組むこと。

担当
11 内容

プロソディ(リズム・アクセント・抑揚)①

内容語と機能語の役割と、中立な立場における英語の発音の特徴について学ぶ。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:音声ソフトの課題に取り組むこと。

担当
12 内容

プロソディ(リズム・アクセント・抑揚)②

伝えたいメッセージに従って、どのようにプロソディを扱うかについて学ぶ。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:音声ソフトの課題に取り組むこと。

担当
13 内容

会話における核の置き方

コミュニケーションにおける新情報と旧情報の扱いと発音の特徴について学ぶ。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:音声ソフトの課題に取り組むこと。

担当
14 内容

日本語のリズムと英語のリズム

ピッチ言語とストレス言語のリズムの取り方の違いについて学ぶ。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:音声ソフトの課題に取り組むこと。

担当
15 内容

音楽との接点:弱音節

音楽のリズムに合わせた英語のリズム学習法について学ぶ。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:定期試験に備えて学習を進める。

担当
16 内容

定期試験

予復習

定期試験のための総復習(準備学習4時間以上)

担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

入門英語音声学 服部範子著(研究社)

参考書・文献

大人のフォニックス ジュミック今井(アスカ) その他、授業中に紹介する。

履修条件

コンピュータやスマートフォンを使用するソフト扱うので、基本的な操作ができることが望ましい。英語教員を目指す者は履修すること。

ICT活用 ■自主学習支援【英語発音判定ソフト、Ami Voice、MyETを活用する。】
■遠隔授業【コンピュータやスマートフォンにて音声ソフトを活用し、発音・会話表現の練習を行う。】
実務経験 ■実務経験の内容【英語科教諭として中学校・高等学校に勤務経験あり。】
■所持している業務関連資格【中学校・高等学校教諭専修免許(英語)・小学校英語指導者(+)資格】
備考