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翻訳・通訳入門(不開講)
富永 裕子
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 心理コミュニケーション学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 講義
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 2年 開講期 未定
授業の概要

 人間が人間であるのは、「言語」を有していることにあるといわれています。人間にとって思考の源である言語が、異なった言語間のコミュニケーションに使われる際に生じるのが、通訳であり翻訳という行為です。この授業では、映画やアニメの翻訳をやってみたい、ツアーガイドとして通訳をしていたいなど、通訳者や翻訳者の魅力についてより深く理解するために、具体的に翻訳と通訳を専門にする研究を幅広く学び、最新の動向を考察しながら意見交換を重ね、翻訳通訳学を体系的に学びます。

学習到着目標

 翻訳・通訳について考える際に必要となる基本的な用語を学び、逐語訳、直訳、意訳、自由訳の違いを理解し、実際に場面に応じてどのように異文化間コミュニケーションのための方法とし活かすことができるか、情報の伝え方の適切な判断力を身に付けることをねらいとしています。論理的思考と合わせコミュニケーション力を養成します。

成績評価方法

授業への貢献度(20%)、小テスト・課題等(30%)、定期試験(50%)

課題に対する
フィードバック方法

毎回の授業終了時に「ふりかえりシート」を記入し、次回の授業開始時にコメント・フィードバックを与える。授業を2回終えるごとに、課題の提示、または小テストを行い、添削し返却する。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) □ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

翻訳とは?通訳とは?

翻訳通訳と異文化コミュニケーションについて考える。

声と文字による伝え方について学ぶ。

予復習

授業後に学習したことを踏まえて、課題に取り組む。

担当
2 内容

日本の翻訳通訳史

日本の多言語化とコミュニティについて考える。

長崎通史からアポロ宇宙中継までの翻訳通訳について学ぶ。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:課題に取り組むこと。

担当
3 内容

世界の通訳史

新大陸・中国の通訳者について学ぶ。

パリ講和会議・ニュルンベルク裁判の通訳について学ぶ。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:課題に取り組むこと。

担当
4 内容

世界の翻訳史

西欧翻訳史と聖書翻訳について学ぶ。

中国翻訳史と仏典翻訳について学ぶ。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:課題に取り組むこと。

担当
5 内容

通訳者・翻訳者の役割

通訳者・翻訳者の役割について考える。

通訳者・翻訳者の倫理規定について学ぶ。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:課題に取り組むこと。

担当
6 内容

通訳の種類

同時通訳・逐次通訳の違いについて学ぶ。

対話通訳・手話通訳について学ぶ。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:課題に取り組むこと。

担当
7 内容

職業としての通訳

会議通訳・ビジネス通訳・放送通訳の特徴について学ぶ。

司法法廷通訳・医療通訳・通訳案内士の特徴について学ぶ。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:課題に取り組むこと。

担当
8 内容

復習とまとめ①

これまでの問題点を確認する。

理論における疑問点を整理する。

予復習

授業前:これまでの疑問点を整理する。授業後:学習したことの問題点を整理する。

担当
9 内容

翻訳とテクノロジー

ローカリゼーションについて学ぶ。

翻訳メモリ・機械翻訳について学ぶ。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:課題に取り組むこと。

担当
10 内容

職業としての翻訳

文学・産業・法務・特許・医学・行政翻訳などについて学ぶ。

翻訳者・通訳者団体について学ぶ。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:課題に取り組むこと。

担当
11 内容

メディアと翻訳通訳

ジャーナリズムとニュース翻訳について学ぶ。

紛争と通訳ついて学ぶ。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:課題に取り組むこと。

担当
12 内容

教育

適性と資格について考える。

高等教育機関での翻訳者・通訳者養成について学ぶ。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:課題に取り組むこと。

担当
13 内容

翻訳学

翻訳学とは何か考える。

翻訳学の理論について概観する。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:課題に取り組むこと。

担当
14 内容

通訳学

通訳学とは何かを考える。

通訳学の理論について概観する。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:課題に取り組むこと。

担当
15 内容

復習とまとめ②

これまでの問題点を確認する。

理論における疑問点を整理する。

予復習

授業前:これまでの疑問点を整理する。授業後:学習したことの問題点を整理する。

担当
16 内容

定期試験

予復習

定期試験のための総復習(準備学習4時間以上)

担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

『よくわかる翻訳通訳学』鳥飼玖美子編著 ミネルヴァ書房

参考書・文献

『初めて学ぶ翻訳と通訳 言語コミュニケーション入門』北林利治他 松柏社 

その他、必要に応じて紹介する。

履修条件

異文化間コミュニケーション、翻訳・通訳に興味があることが望ましい。

ICT活用 ■双方向型授業【タスク達成のためのアクティブ・ラーニングを行う。】
■自主学習支援【Google classroomを活用する。】
実務経験
備考

2023年度生より