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比較文化論
小泉 真理
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 文化学科 専門教育科目、心理コミュニケーション学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 講義
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 2年 開講期
授業の概要

この授業は、多様な文化に生きる人々を理解し、円滑なコミュニケーションを行うための知性と感性を修得するためのものである。言語や食やファッションなど世界各地の文化を比較し、人間の多様な生き方と文化との関わりについて学ぶ。更に、比較文化の視点から異文化コミュニケーションを分析し、コミュニケーションのプロセスやスタイルの違いを学び、グローバル化時代における異文化コミュニケーションについて考える。

学習到着目標

文化を客観的、分析的に学ぶことで、文化の多様性による異文化理解の課題や問題を発見し、円滑な異文化コミュニケーションを論理的に思考する態度を学ぶ。

成績評価方法

毎回テスト(50%)、リポート課題(30%)、授業への取り組み(リアクションペーパー)(20%)にもとづき総合的に評価する。

課題に対する
フィードバック方法

リアクションペーパーにコメントして、次回の授業で総評する。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート □グループワーク □プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

序説:文化を比較することの意味を理解し、比較文化研究の成り立ちについて学ぶ。

予復習

シラバスをよく読んでおく/第1回を振り返り理解を深めておく

担当
2 内容

人間の行動と文化の関係 1:人間の特徴を考察しながら、人間行動に関する諸理論を学ぶ。

予復習

「文化」の語について事典等で調べておく/第2回を振り返り理解を深めておく

担当
3 内容

人間の行動と文化の関係 2ー認知のプロセス:人類共通の機能である認知のプロセスのみる文化間で比較し、それぞれの特徴を学ぶ。

予復習

「認知」の語について事典等で調べておく/3回を振り返り理解を深めておく

担当
4 内容

人間の行動と文化の関係 3ーカルチャーショック:自文化と他文化の比較行為から生じるカルチャーショックのメカニズムを学ぶ。

予復習

「カルチャーショック」の語について事典等で調べておく/4回を振り返り理解を深めておく

担当
5 内容

言語と文化 1:言語とは何かを理解し、言語と文化の関係を学び、日本語と英語のコミュニケーションを比較する。

予復習

「言語」の語について事典等で調べておく/5回を振り返り理解を深めておく

担当
6 内容

言語と文化 2:日本語、英語、スワヒリ語について文法や語彙を比較し、それぞれの言語の特徴を学ぶ。

予復習

「スワヒリ」の語について事典等で調べておく/6回を振り返り理解を深めておく

担当
7 内容

タブ― 1 ―食肉のタブーの比較:食肉のタブーに見る文化差を取り上げて日本と西洋で比較し、それぞれの文化的特徴を学ぶ。

予復習

「タブー」の語について事典等で調べておく/7回を振り返り理解を深めておく

担当
8 内容

タブ― 2― 食肉のタブーの普遍性:食肉のタブーに関する理論を比較し、タブーの文化的普遍性について考える。

予復習

「普遍性」の語について事典等で調べておく/第8回を振り返り理解を深めておく

担当
9 内容

タブ― 3―結婚のタブー:ほとんど全ての文化に共通して存在する近親相姦のタブーを比較し、タブーを理論的に理解して文化の普遍性について考える。

予復習

「近親相姦」の語について事典等で調べておく/9回を振り返り理解を深めておく

担当
10 内容

日本と西洋の宗教観の比較:人間と宗教の関係を理解し、日本と西洋の宗教を比較して、それぞれの世界観を学ぶ。

予復習

「神道」の語について事典等で調べておく/10回を振り返り理解を深めておく

担当
11 内容

ファッションの比較から見える文化交流:19世紀後半の日本と西洋の女性のファッションを比較し、それぞれのファッションの変化について文化交流の視点から学ぶ。

予復習

「ファッション」の語について事典等で調べておく/11回を振り返り理解を深めておく

担当
12 内容

異文化コミュニケーション 1:異文化コミュニケーションの様々な形態を学び、異文化コミュニケーションを構成する文化的要素について学ぶ。

予復習

「異文化コミュニケーション」の語について事典等で調べておく/12回を振り返り理解を深めておく

担当
13 内容

異文化コミュニケーション 2:日本とアメリカのコミュニケーションのスタイルやコンテクストの程度を比較し、文化差を理解する。

予復習

「コンテクスト」の語について事典等で調べておく/13回を振り返り理解を深めておく

担当
14 内容

比較文化から学ぶ他者への気づき:グローバル化が進む中で比較文化の視点が異文化に生きる他者を理解するために欠かせないものであることを学ぶ。

予復習

「グローバル化」の語について事典等で調べておく/第14回を振り返り理解を深めておく

担当
15 内容

まとめと試験解答:試験問題の解説と解答をして質問を受ける。

予復習

授業全体を振り返り、疑問・不明点を明らかにしておく。

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

適宜、資料配布する。

参考書・文献

『比較文化のおもしろさ』金山宣夫(大修館書店)、『異文化コミュニケーション・入門』池田理知子・E.M.クレ―マー(有斐閣アルマ)

履修条件

特になし。

ICT活用
実務経験
備考