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アメリカ文化研究
古橋 昌尚
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 心理コミュニケーション学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 講義
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 3年 開講期
授業の概要

この講座ではアメリカ合衆国諸文化の全般とその多様性を知るために、現代的な諸問題から出発して、建国の理念、歴史、社会、政治、宗教、教育などの側面から、その文化について学ぶ。アメリカ合衆国諸文化を取り扱い、北米のカナダ、メキシコ、南米の諸文化はその対象としない。現代の合衆国の生活様式と私たちの生活様式とを比較し、相互的な関係をたえず意識しながら問題に迫り理解してゆく。結果として自らの文化や国民性をも見直す。驚きや違和感、距離感や否定性の体験、差異や疑問、問いを大切にしながら、アメリカ合衆国諸文化の探究の出発点とする。アメリカ合衆国が直面するアメリカ合衆国の諸側面と社会的問題にも追り理解する。授業は毎回のテーマの則した講義、話し合い、リフレクション、リサーチとレポート作成から成り立つ。

学習到着目標

この講座では以下の目標を目指します。①あらゆるデータや資料、教材を通してアメリカ合衆国の多様な文化を理解する。②米国における現代の社会的諸問題をとりあげ、社会的な問題意識を育む。③他国・地域の諸文化を学び、比較において文化を批評的に問い直す方法を身につける。「身につける7つの力」では、①課題発見力と、⑦発信力を伸ばす。

成績評価方法

授業活動(20%)、毎回の課題(40%)、期末レポート(40%)。 欠席、遅刻は減点の対象とする。 

課題に対する
フィードバック方法

毎週の課題に対しては、次回授業の初めにその都度フィードバックする。期末レポートの作成にあたっても、テーマと内容、方法について、教員と確認しながら進めてゆくことで、その進捗と方向性を確認する。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク □プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

ガイダンス:

1.授業の概要について、①シラバス、②授業計画をもって、理解する。

2.アメリカ合衆国、文化、人、国に関する設問に回答しイメージを確認する。

予復習

アメリカ合衆国の文化についての自ら興味を明確にして、授業に臨む。 予習:教科書の指定箇所を読んで、次のトピックについて概要を理解し課題を提出する。 

担当
2 内容

アイデンティティ――アメリカ合衆国の文化・人・国・生活習慣:

1.日米文化比較――文化と生活習慣の比較を通して合衆国と米国人を理解する。

2.アメリカ合衆国をめぐる現代問題をとり上げて学ぶ。 

予復習

予習:教科書の指定箇所を読んで、次のトピックについて概要を理解し、課題を提出する。

復習:授業のリフレクションを提出する。

担当
3 内容

政治と社会の構造――大統領選挙:

1.民主党と共和党の構図を学ぶ。

2.大統領選挙の仕組みを学び、司法、立法、行政のシステムを理解する。

予復習

予習:教科書の指定箇所を読んで、次のトピックについて概要を理解し、課題を提出する。

復習:授業のリフレクションを提出する。

担当
4 内容

建国の理念――自由・平等・人権:

1.演説に見る理念と現実――建国時の歴史を学ぶ。

2.ジェファソン、リンカーン、J.F.K M.L.K.Jr.のスピーチを読む。 

予復習

予習:教科書の指定箇所を読んで、次のトピックについて概要を理解し、課題を提出する。

復習:授業のリフレクションを提出する。

担当
5 内容

人権問題と公民権運:

1.公民権運動の始まりと歴史を学ぶ。

2.ローザ・パークスとM.L.キングについて学ぶ。

予復習

予習:教科書の指定箇所を読んで、次のトピックについて概要を理解し、課題を提出する。

復習:授業のリフレクションを提出する。

担当
6 内容

人種問題:

1.差別と逆差別について、具体例を通して理解する。

2.Affirmative Actionの経緯と実際を学ぶ。 

予復習

予習:教科書の指定箇所を読んで、次のトピックについて概要を理解し、課題を提出する。

復習:授業のリフレクションを提出する。

担当
7 内容

移民問題:

1.移民の現実を統計から学ぶ。 

2.アメリカ合衆国における移民問題を理解する。 

予復習

予習:指定のプリント資料を読んで、次のトピックについて概要を理解し、課題を提出する。

復習:授業のリフレクションを提出する。

担当
8 内容

大衆文化: 

1.アメリカ合衆国の大衆文化について学ぶ。

2.大衆文化・芸能とアメリカ合衆国社会の特徴を理解する。 

予復習

予習:教科書の指定箇所を読んで、次のトピックについて概要を理解し、課題を提出する。

復習:授業のリフレクションを提出する。

担当
9 内容

教育(1):

1.アメリカ合衆国の教育制度全般について学ぶ。

2.アメリカ合衆国の教育の特徴を理解する。  

予復習

予習:教科書の指定箇所を読んで、次のトピックについて概要を理解し、課題を提出する。

復習:授業のリフレクションを提出する。

担当
10 内容

教育(2):

1.日本の教育との比較から、アメリカ合衆国教育改革の実際を学ぶ。 

2.米国高等教育の現実を理解する。

予復習

予習:指定のプリント資料を読んで、次のトピックについて概要を理解し、課題を提出する。

復習:授業のリフレクションを提出する。

担当
11 内容

宗教:

1.アメリカ合衆国における宗教人口と宗教の位置づけを理解する。

2.原理主義と保守化について、グローバル化との関係からを学ぶ。

予復習

予習:教科書の指定箇所を読んで、次のトピックについて概要を理解し、課題を提出する。

復習:授業のリフレクションを提出する。

担当
12 内容

家族形態の変遷

1.家族のあり方の変遷をたどり、問題点を理解する。 

2.多様な家族形態から、アメリカ合衆国社会について理解する。 

予復習

予習:教科書の指定箇所を読んで、次のトピックについて概要を理解し、課題を提出する。

復習:授業のリフレクションを提出する。

担当
13 内容

貧困:

1.米国における貧困の現実を学ぶ。 

2.子供の貧困、地域における格差を理解する。

予復習

予習:教科書の指定箇所を読んで、次のトピックについて概要を理解し、課題を提出する。

復習:授業のリフレクションを提出する。

担当
14 内容

フェミニズムとジェンダー:

1.アメリカ合衆国におけるフェミニズムの歴史を学ぶ。

2.多様なマイノリティーの主張と権利を理解する。 

予復習

予習:授業全体の総復習と最後のまとめをして次回の授業に臨む。(準備学習時間4時間以上)

復習:授業のリフレクションを提出する。

担当
15 内容

授業のふりかえりとまとめ 

1.授業全体のリフレクションをする。

2.総復習をし、それを最終レポートの作成に活かす。 

予復習

授業総復習:リサーチに基づいて期末レポートを作成する。(準備学習時間4時間以上) 

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

示村陽一『異文化社会アメリカ(改訂版)』(研究社出版)2200円+税

その他、補助教材として適宜プリントを配付する。

参考書・文献

猿谷要『物語アメリカの歴史』(中公新書)、ハロラン芙美子『アメリカ精神の源』(中公新書)、その他、適宜紹介する。

履修条件

特別にない。

ICT活用 ■自主学習支援【グーグル・クラスルームを通して資料を掲載し、課題を課し、期末レポートに回答する。】
実務経験
備考