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英語科教育法Ⅲ
富永 裕子
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 心理コミュニケーション学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 講義
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 2年 開講期
授業の概要

今日ではコンピュータを活用したCALLシステムをはじめ、デジタル教科書などソフトウェアの開発により、ICTを利用した語学学習が多くなっています。この授業では、学習者の成長段階に応じた授業展開の検討を通して、言語要素(文法・語彙・文字・発音)の基本的な知識と技能を身につけるとともに、5領域の言語活動(聞くこと・読むこと・やりとり・発表・書くこと)の本質について理解を深めながら、語学指導を効果的に行うためのICTの活用方法を実際に体験しながら学びます。教室での指導場面を想定して、ICTを使った授業展開や教材作成、またテスト作成及び結果処理の仕方なども含めて学習します。模擬授業(教材活用やティーム・ティーチングを含む)などをとおして統合言語指導の方法を考察し、また、日ごろから教育用語についての知識を深め、クラスルームイングリッシュに慣れ、活用するためのミニテストも行います。

学習到着目標

学習者の資質・能力の向上を視野に入れ、中学校及び高等学校の授業展開における言語要素と言語活動の指導に関する知識を深め、主体的コミュニケーションが図れるような指導方法を身につけることを目標とする。また、ICT活用やALTとのティーム・ティーチング方法などについても理解し、学習者の発達段階に応じた指導ができる力を養成します。課題発見力・論理的思考力を養成します。

成績評価方法

授業への積極的参加 30% 課題処理50% 最終レポート 20%

課題に対する
フィードバック方法

提出された課題・作品に対しては、添削を行い評価を与える。課題はファイルなどに保存し、学習者が足場つくりをしながら、授業の進度を確認できるように導く。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

オリエンテーション

学校教育とICT活用

主体的な学習の取り組みについて、考える。

予復習

授業の内容を踏まえて、課題に取り組む。

担当
2 内容

オンライン学習 (Really English等)

自律支援学習を促すオンライン学習ソフトについて学ぶ。コミュニケーションに活かせる学習の方法について考える。ペアで、お互いの学習方法を検討する。

予復習

予習:授業で与えられる課題に関する資料などを予め準備しておくこと。復習:課題作成に取り組む。

担当
3 内容

ソフトウェアの活用と言語指導

さまざまなソフトウェアの種類と活用方法について学ぶ。 

コミュニケーション活動をとおした指導方法について理解する。

予復習

予習:授業で与えられる課題に関する資料などを予め準備しておくこと。復習:課題作成に取り組む。

担当
4 内容

目標とする音声レベルの確認と電子辞書の活用

英語学習における電子辞書の効果的な使い方について学ぶ。

理解に誤解を生じない発音及び文字と音のルールの指導方法について学ぶ。

予復習

予習:授業で与えられる課題に関する資料などを予め準備しておくこと。復習:課題作成に取り組む。

担当
5 内容

電子辞書の活用

主体的な学習を促す英語学習における電子辞書の効果的な使い方について学ぶ。

意図的学習と偶発的学習を導くの指導方法について検討する。

予復習

予習:授業で与えられる課題に関する資料などを予め準備しておくこと。復習:課題作成に取り組む。

担当
6 内容

書くことの授業展開:ライティングにおけるワードの効果的活用

ライティングをする際に活用できる文書作成ソフト:ワードの機能について学ぶ。書くことのプロセスを理解し、指導方法を考える。

予復習

予習:授業で与えられる課題に関する資料などを予め準備しておくこと。復習:課題作成に取り組む。

担当
7 内容

復習とまとめ①

これまでの疑問点を整理し、解決する。

予復習

これまでの疑問点をまとめておく。(準備学習4時間以上)

担当
8 内容

異文化理解とメディア活用

教室で異文化理系を体験させる方法について学ぶ。

ALTとのティーム・ティーチングを生徒の立場で体験する。

予復習

予習:授業で与えられる課題に関する資料などを予め準備しておくこと。復習:課題作成に取り組む。

担当
9 内容

デジタル教科書の効果

教室におけるデジタル教科書使用の功罪について考える。

4技能(5領域)のプロセスを理解し指導方法を考える。

予復習

予習:授業で与えられる課題に関する資料などを予め準備しておくこと。復習:課題作成に取り組む。

担当
10 内容

CLILとインターネット活用

CLIL(内容言語統合学習)をインターネットを活用し、どのように指導できるか学ぶ。

教科横断型学習のアイデアについて考える。

予復習

予習:授業で与えられる課題に関する資料などを予め準備しておくこと。復習:課題作成に取り組む。

担当
11 内容

オーラル・イントロダクションとICT活用

ICTを活用し、どのようにオーラル・イントロダクションができるか考える。

実際に模擬授業を行う。

予復習

予習:授業で与えられる課題に関する資料などを予め準備しておくこと。復習:課題作成に取り組む。

担当
12 内容

フォーカス・オン・フォームとパワーポイントの活用

文法指導を楽しくするために、パワーポイントがどのように活用できるか考える。

コミュニケーション活動をとおした文法指導方法について理解する。

予復習

予習:授業で与えられる課題に関する資料などを予め準備しておくこと。復習:課題作成に取り組む。

担当
13 内容

CALLを活用したスピーキング・リスニング指導

Carabo,Amivoiceを活用し、音声指導をどのうように工夫するかを考える。

円滑なコミュニケーションをはかるための音声指導方法を学ぶ。

予復習

予習:授業で与えられる課題に関する資料などを予め準備しておくこと。復習:課題作成に取り組む。

担当
14 内容

評価のためのエクセル活用

エクセルを活用し、テストの集計や成績表の作成を実際に行う。

「タスク活動」を通して、目的達成のための正しい評価について理解をする。

予復習

予習:授業で与えられる課題に関する資料などを予め準備しておくこと。復習:課題作成に取り組む。

担当
15 内容

復習とまとめ②

これまでの問題点を整理し、解決する。

これまで学習してきたことを総復習し、50分の授業構成と具体的な活動について考える。

予復習

これまでの疑問点をまとめておく。(準備学習4時間以上)

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

ハンドアウトを配布する。

その他、授業中に指示する。

参考書・文献

白畑知彦他『英語教育用語辞典』大修館書店・文部科学省『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編』・文部科学省『高等学校学習指導要領解説─外国語編─(平成30年7月)』・その他、授業中に適宜資料を配付する。

履修条件

英語教員を目指し、教員免許取得の意思があるもの。

英語科教育法Ⅰ・Ⅱを履修していること。

ICT活用 ■双方向型授業【タスク(指導案など)達成のためのアクティブ・ラーニングを行う。】
■遠隔授業【インターネット、プレゼンテーションソフト、デジタル教科書、などを活用する。】
実務経験 ■実務経験の内容【英語科教諭として中学校・高等学校に勤務経験あり。】
■所持している業務関連資格【中学校・高等学校教諭専修免許(英語)・小学校英語指導者(+)資格】
備考

2023年度生から3年次配当