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英語科教育法Ⅳ
富永 裕子
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 心理コミュニケーション学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 講義
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 3年 開講期
授業の概要

「ウォーム・アップ」から「まとめ」まで英語授業を構成する要素を理解し、50分授業における学習指導案を作成する練習を重ねる。特に「展開」における「学習活動」と「言語活動」に視点を置き、学習者が教室を言語使用の場とし、主体的コミュニケーションが図れる機会が得られるよう指導手順を検討したい。また、総合的な授業形態や評価・測定方法などを含めどのような授業運営が効果的なのかを、指導案作成及び模擬授業を体験することにより、検討・考察する。また、教育用語やクラスルーム・イングリッシュについての知識を深めるためのミニテストを定期的に行う。

学習到着目標

本授業では、これまで英語科教育法で学習してきた知識や技能を活かし、学習到達目標にもとづく授業展開を考え、学習時間を貴重なものにする学習指導案の作成をめざす。また、授業を行うにあたり考慮すべき、各単元の観点別学習状況評価の規準や、学習者の言語能力の測定と評価の方法についても理解を深める。合わせて、コミュニケーション力と企画立案力を養成する。

成績評価方法

指導案作成・模擬授業を含む授業への貢献度(30%)、課題達成(30%)、定期試験(40%)

課題に対する
フィードバック方法

毎授業の終了時に「ふりかえしシート」を記入、提出し、次回の授業開始時にコメントやフィードバックを与える。プレゼンテーションや模擬授業を行った際には、その都度添削・コメントを与え、学習者が足場つくりをしながら、自分の進度が確認できるよう導く。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

学習指導要領と指導計画

学習到目標から授業「本時」の目標設定を考える。

予復習

授業後に学習したことを踏まえて、課題を作成する。

担当
2 内容

教材研究と授業展開

言語形式・表現(言語活動)・題材などについて教材分析し、授業展開を考える。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:課題または指導案の作成をすること。

担当
3 内容

指導案作成の基礎知識

基本的な記載事項の確認、単元の観点別学習状況評価の規準及び評価の視点の検討をする。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:課題または指導案の作成をすること。

担当
4 内容

指導案作成と授業展開

学習目標をもとに50分の授業を想定し、時間配分、指導内容、評価の視点などを検討する。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:課題または指導案の作成をすること。

担当
5 内容

Warm-upと復習・実践練習

Warm-upと復習の授業展開、指導方法を理解し、指導案作成と実践練習を行う。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:課題または指導案の作成をすること。

担当
6 内容

指導案作成と模擬授業①

Warm-upと復習に視点を置き、模擬授業を行う。

ディスカッションを通して相互評価とふりかえりを行う。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:課題または指導案の作成をすること。

担当
7 内容

導入:オーラル・イントロダクション

導入:オーラル・イントロダクションの展開、指導方法を理解し、指導案作成と実践練習を行う。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:課題または指導案の作成をすること。

担当
8 内容

指導案作成と模擬授業②

導入:オーラル・イントロダクションに視点を置き、模擬授業を行う。

ディスカッションを通して相互評価とふりかえりを行う。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:課題または指導案の作成をすること。

担当
9 内容

展開:学習活動

展開:学習活動の展開、指導方法を理解し、指導案作成と実践練習をおこなう。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:課題または指導案の作成をすること。

担当
10 内容

指導案作成と模擬授業③

展開:学習活動に視点を置き、模擬授業を行う。

ディスカッションを通して相互評価とふりかえりを行う。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:課題または指導案の作成をすること。

担当
11 内容

展開:言語活動・タスク活動

展開:言語活動・タスク活動の展開、指導方法を理解し、指導案作成と実践練習をおこなう。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:課題または指導案の作成をすること。

担当
12 内容

指導案作成と模擬授業④

展開:言語活動・タスク活動に視点を置き、模擬授業を行う。

ディスカッションを通して相互評価とふりかえりを行う。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:課題または指導案の作成をすること。

担当
13 内容

まとめ:評価と課題

まとめ:評価と課題の展開、指導方法を理解し、指導案作成と実践練習をおこなう。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:課題または指導案の作成をすること。

担当
14 内容

指導案作成と模擬授業⑤

まとめ:評価と課題に視点を置き、模擬授業を行う。

ディスカッションを通して相互評価とふりかえりを行う。

予復習

授業前:教科書の該当箇所をよく読み、内容を理解する。疑問点は残してよい。授業後:課題または指導案の作成をすること。

担当
15 内容

評価とテスト

学習者の英語力を引き出す評価の手段とその効果について理解する。

予復習

授業前:これまでの疑問点を整理する。授業後:定期試験に備え学習する。(準備学習4時間以上)

担当
16 内容

定期試験

予復習

定期試験のための総復習

担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

教育実習を考える会編『学習指導案作成教本』蒼丘書林

参考書・文献

白畑知彦他「英語教育用語辞典」大修館書店、文部科学省『中学校学習指導要領-外国語編』、文部科学省『高等学校学習指導要領解説-外国語編』

池田真他『CLIL 第3巻授業と教材』上智大学出版 その他、必要に応じて紹介します。

履修条件

英語教員を目指し、教員免許取得の意思がある者。英語科教育法I・英語授業学Ⅰを履修していること。

言語要素の指導基礎として、英文法・英語音声学を履修することが望ましい。

ICT活用 ■双方向型授業【タスク(指導案作成・模擬授業など)達成のためのアクティブ・ラーニングを行う。】
■遠隔授業【インターネット、プレゼンテーションソフト、デジタル教科書、などを活用する。】
実務経験 ■実務経験の内容【英語科教諭として中学校・高等学校に勤務経験あり。】
■所持している業務関連資格【中学校・高等学校教諭専修免許(英語)・小学校英語指導者(+)資格】
備考